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滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

SAINENJI-プロジェクト その3

2009年04月01日 | 建築
以前からお話している「SAINENJI-プロジェクト」(お寺の庫裏の建替工事です。)の続編です・・・。前回、お話していました屋根の腰葺きや霧除け庇部分にチタン亜鉛合金(一文字葺き)を葺く工事が完了しました。予想していたよりもシャープで重厚感のある一文字葺きが出来上がりました・・。これも板金職人のMさんのおかげです。(やはりMさんは、腕のいい職人さんですね・・。)

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和風建築の外観は、庇の出や庇の取り付く高さなどによって陰影をどのように付けるか・・という事が大きなポイントになってきます。「SAINENJI-プロジェクト」の場合でも、屋根の庇と霧除け庇との間にどれだけの陰影部分をつくるかが最大のポイントでした・・。もちろん、屋根の庇と霧除け庇だけではなく、窓との高さ関係も影響してきます。
私の考えだけでなく、大工の棟梁の意見も聞きながら慎重に霧除け庇の高さを決定したのですが、さてさて・・建物が完成したときに全体的な外観のバランスの中で、光と影のコントラストはどのように映るのでしょうか・・?、楽しみなのですが、ちょっと不安(いや、かなり不安かな・・)でもあります・・。やっぱり、和風建築は難しい(奥が深い)ですよね・・。

板金職人のMさんの話に戻りますが、先日・・近所の人がくれた竹の子をMさんにもお裾分けしてあげました・・。次の日、Mさんに、「昨日の竹の子食べられたやろ・・?」と尋ねると、「竹の子の味噌汁にして食べましたわ・・。」と言っていました。「私も昨日の晩ごはんは、竹の子ごはんと竹の子の味噌汁やったんですけどね・・。」と言って笑っていました。
これから、近所の人たち(山をもっている人が多いので・・)がたくさん竹の子をくださる季節なのですよね。(と言うか・・この記事って竹の子の記事でしたっけ・・・?)





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製材所探訪

2009年03月26日 | 建築
ここ2~3日、寒い日が続いています。昨日も今日も現場に行っていたのですが、打合せをしていても結構寒かったですしね・・。大工さんの話によると、今日の午前中は雪が降ったとか・・?(私は気付かなかったのですが・・。)、この様子だと咲きかけている桜のツボミも寒さで縮んでしまうかも知れませんね。

Photo

かれこれ1週間ぐらい前になりますが、親しく付き合せてもらっている材木屋さん(フローリング屋さん)に誘われて、製材所を見学に行って来ました・・。当然、探し物(フローリング)を見つけに行くという目的もあったのですが、せっかくだからという事で製材所の専務さんに案内してもらって、製造工程などを一通り見学させてもらって来ました。

いろいろと材木の豆知識を教えてもらいながら工程を見学していたのですが、中でも節埋め加工の作業を初めて見せてもらう事ができました・・。節埋め加工は、節が抜けた部分に丸く穴を開けて(節の大きさに合わせて、3~4種類の大きさの穴を開ける事ができます・・)、木の枝を輪切りにしたもの(節核)を埋め込む作業です。

節はもともと枝が生えていた部分で、普通に育った木の枝はしっかり木の幹に付いていますが、外的損傷を受けたり、栄養分が届かなくなった枝は、周りが黒く枯れたようになって、幹と分離して「死に節」になったり、すっかり節が抜けて穴の開いた「抜け節」になったりします・・。そのまま欠陥品としてしまうには、不合理(もったいない)なので、節埋め加工を行い製品として販売されるワケです。

節埋めに使う節核(枝を輪切りにしたもの)は、ヒノキの枝から作ったもので、いろいろな木肌に合わせられるように何種類かに着色されていました。材木屋さんの話によると昔は梅ノ木の枝を使って節埋めをしていたそうです・・。(最近は、梅ノ木の枝が入手しにくいという事なのでしょうかね・・。)

Photo_2

右の画像は、節埋めに使う節核と見学している間に製材所の人が作ってくださった私の名前入り杉板の付いたストラップです・・。せっかく頂いたこのストラップを何に付けようかと先週から考えているところなのですが、今のところ本棚の上に置いてある状態が続いています・・・。






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SAINENJI-プロジェクト その2

2009年03月20日 | 建築
以前からお話している「SAINENJI-プロジェクト」(お寺の庫裏の建替工事です。)も、今週から屋根工事の一部が始まりました・・・。SAINENJI-プロジェクトでは、屋根の腰葺きや霧除け庇の部分にチタン亜鉛合金を使っています。
チタン亜鉛合金は、純度99.995%の高品位電解亜鉛をベースに少量のチタニウム、銅、アルミニウムなどから成り立っており、外部環境に対して強固な不動態被膜(パティナ層)で守られている非常に耐久性の高い金属板です。また、経年変化によって色調が変化し、独特の風合いを楽しむ事ができます・・。

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私がチタン亜鉛合金を使うのは、今回で3物件目になります。今までに使った2物件は共に板金職人のMさんに工事を担当してもらっていました・・。Mさんは、腕のいい板金職人さんで、私が難易度の高い納まりをお願いしても、嫌な顔もせずにやってのけてくれます。
なので当然、今回も私の現場にはMさんに来て欲しいと屋根工事の専門業者さんにお願いしてMさんに来てもらっています・・。それで今週の月曜日に、久しぶりにMさんと再会する事ができて、Mさんに「清水さん、お元気でしたか?」と挨拶されて、「その河内弁を聞けて嬉しいわ・・。」(Mさんは、バリバリの河内弁です。)とお互いに再会を喜んでいました。

それから、一番最初にMさんに屋根工事をしてもらった住宅のお施主さんが、今でもMさんのことを憶えられていて、この前もそのお施主さんと会ったときにMさんの話が出ていた事をMさんに話したら、「また、あそこらへんに行ったら、1回お施主さんのところへ顔を出しに行きますわ。」と言ってくれていました・・。

という事で、さっそくいつものように、「この出隅の部分をこういう風に葺いてほしいのやけど、できるかな・・?」と難しい相談をお願いしている私でした・・。(久しぶりに屋根に上がったので、普段使わない筋肉を使ったせいか・・次の日は体中が筋肉痛になっていましたけどね・・・。)






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再び、修学院離宮へ

2009年03月12日 | 建築
先日、昨年の秋に引続き再び修学院離宮に行って来ました・・・。前回行ったときも、記事で紹介しましたが、現在工事中の「SAINENJI-プロジェクト」でアプローチや玄関土間に「一二三石(ひふみいし)」を採用しているので、今回は現場監督さんと実際に工事を担当してくれる左官屋さんといっしょに隣雲亭の一二三石を見学に行って来たワケです。

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一二三石は、たたきの土間に大小さまざまな大きさの鴨川石(赤と黒)が、一つ、二つ、三つとちりばめて埋め込まれています。
本来のたたき仕上げは、表面が滑らかな感じに仕上がっているのですが、現在の隣雲亭の一二三石のたたきは、表面に砂や小石が剥き出しになっていて、まるで洗い出しにしたか・・ブラシで掻き出しにしたかのようなテクスチャーになっています。
ガイドの方の話では、もともとは綺麗なたたき仕上げだったのが、一般参観するようになって特に一時期女性のヒールで削られて傷みがひどくなって現在のようになったとか・・・。(なんという事をするんやって・・!)
それでも、建物の縁の部分をよく見ると本来のたたき仕上げの面影が残っているところがあります・・。

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それで、いっしょに行った左官屋さんに「どう、これと同じようにできる・・?」と尋ねたところ、たたき仕上げに黒い石(正確には、青みがかった黒い石です。)を一つ、二つ、三つと埋め込んでいくことは可能ですが、問題は赤い石(正確には、あずき色の石です。)が手に入らないという事でした・・。
鴨川石は、現在では採取禁止になっている筈なので、入手しにくいとは思っていました。左官屋さんに類似品でもいいので、赤い鴨川石に近い石を探しておいてほしいと頼んでおいたのですが、なかなか難しそうな感じでした・・。

そう言えば、黒い石を埋め込んで一二三石を模倣しているのを見た事がありますが、赤い石を使っているのは見た事ないですからね・・。そう思うと余計に赤い石を使いたくなってくるのが心情というものです・・。
こうなると、左官屋さんが赤い石を探し出してくれる事を祈るだけですが、ダメなら最後は海外にでも類似品を探しに行ってもらうしかないかな・・?(世界のどこかにならあるでしょ、たぶん・・・。)






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スタディ模型

2009年03月01日 | 建築
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昨日は、後輩のI君(大学の建築学科の後輩です。)といっしよに計画中の建物のスタディ模型を作っていました・・・。I君とは、しばらく会っていなかった事もあって、「久しぶりだから遊びに来ないか・・?」と誘ったところ、「土曜日ならいいですよ。」という事だったので、「それなら、来たついでにいっしょにスタディ模型でも作らないか?」と言ったところ、「いいですね。」という事になって、いろいろな話をしながら模型を作っていました・・。

スタディ模型は、プレゼン用の模型とは違って(併用する事もありますが・・)、いろいろな目的に応じて作られます。私の場合は、計画した建物を立体的に組み立てる事によって、ボリュームの確認やデザイン的なバランスの検討などを行います・・。

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また、周囲の建物や地形までを作り込んで、計画している建物と周辺環境との調和関係や周辺建物とのバランス(実際、その場所に計画建物を建てるとどのように見えるのか、周りの景観がどうのように変わるのか・・。)などをいろいろとスタディする事もあります・・。

それで昨日は、I君とスタディ模型を作りながら、「ここどう思う・・?、この庇ずっとこっちまであった方がええかな・・。」とか、「その屋根納まるよな・・。」とか、「これで高さのバランスおかしくないよな・・。」などなどと、「あーでもない、こーでもない」と言って(関係ない話もしていましたが・・)、楽しんでいました。実際、こういう風にいろいろスタディしている段階が一番楽しいものなのです・・。

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それから夕方近くになって、現在工事中の「SAINENJI-プロジェクト」の現場にI君といっしょに行って、実際に出来上がってきている建物の軒の出とケラバの出のバランスについて、気付いた事を一頻り話し込んで帰って来ました・・。

そう言えば、日曜日だというのに、「晴れている間に少しでも仕事を進めておかんと・・。」と言って、大工さん総動員で今日も「SAINENJI-プロジェクト」の現場は仕事をしていてくれましたね・・。
(大工さんたち、どうもご苦労さまでした・・・。)







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日本建築再考

2009年01月18日 | 建築
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今日は、ちょっと長い話になるかも知れませんので覚悟して読んでください・・・。
昨日は午前中で打合せが終わったので、午後から日吉大社へ行って来ました・・。ある神社の神主さんから、「拝殿を建直すのにどれぐらい費用(工事金額)がかかるだろうか?」という相談を受けていたので、参考に日吉大社の拝殿をいろいろと拝見させてもらいに行って来た次第です・・。
日吉大社には数多くの社殿があります。画像はその中の1つで宇佐宮の拝殿(本殿の前に建てられた礼拝などを行うための建物)です。

神主さんの要望は、鉄筋コンクリート造で拝殿を建てたいという事です。主な理由は2つあります・・。1つは木造で建てようとしても納得のいく材料が揃えられない(コスト的な事も含めて・・)という事です。もう1つは、息子さんの世代になれば、もう建直すことなどできないかも知れないので、今のうちに鉄筋コンクリート造で頑丈な拝殿を造っておけば、息子さんの世代になっても建直さなくてもよいだろうという考えです・・。

実は先週の日曜日も、神主さんから参考にしてほしいと教えてもらった鉄筋コンクリート造や鉄骨造で建てられている拝殿を幾つか見学に行って来ました。
現代において、本格的な神社建築(寺院建築も含めて。)を木造で建てようとしても、職人さん不足という技術的な問題や良い材木が手に入らないという材料の問題で、結果的には職人不足・材料不足によるコストの高騰につながり、国宝や文化財でもない限り、一般の神社や寺院では本格的な木造で社寺建築を建てるのはかなり難しいというのが現実のようです・・。

それに比べ、鉄筋コンクリート造や鉄骨造で建てるのなら、かなりの妥協(割切り)は必要ですが、技術的な問題も少なく材料入手も容易に行えます。よって、先日見学してきたような鉄筋コンクリート造や鉄骨造で建てられている拝殿や社寺建築物が少なくなくても不思議ではありません・・。(これからは、もっと増えてくるでしょうしね。)
でも、これは最近に始まった問題でもなく、また私が言っても仕方のない事かも知れませんが、日本建築の危機であり、私たち日本人にとってもかなり寂しい状況にある事は間違いありません・・。(ちょっと大げさな話になりますが・・。)

少し話が逸れますが、現在工事中の「SAINENJI-プロジェクト」(お寺の庫裏の建替え工事です。)に於いても、本堂の老朽化が激しいので、近い将来本堂を建替えるための資金を檀家さんたちが積立されています・・。おそらく檀家さんたちは、当然のように木造で新しい本堂を建てることを望まれているのでしょうが、果たして本堂を建替えるときに、どれだけの材料(地球環境からしても、現在よりもさらに木材の伐採などは難しいでしょうから・・。)が集められるのか、また技術を持った職人さんがどれだけおられるのか・・などを考えると、最終的には鉄筋コンクリート造か鉄骨造になってしまうのではないかと危惧しています・・。

話を戻して相談を受けている拝殿ですが、とりあえず、柱や梁は鉄筋コンクリート造で造って、屋根は反りや軒裏の地垂木・飛えん垂木などの見栄えの問題(本殿とのバランス)があるので、屋根部分だけでも木造で造る方法で可能性を探っていこうと思っています。(すべて鉄筋コンクリート造にするのではなく、せめて屋根だけでも木造で・・と私なりに抵抗してみようと・・・。)

最後に誤解がないように言っておきますが、日吉大社の拝殿を建直すのではありませんからね・・・。











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地盤の強さを調べます。

2009年01月11日 | 建築
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昨日は、久しぶりに確認検査機構へ構造計算の審査に行って来ました・・・。しばらく行っていなかったので、丸一日(昨日は夜8時まで・・)審査をしているとさすがに疲れてしまいました。さらに、帰りは雪が降っていてメチャクチャ寒かったです・・。(車で行けばよかったかな・・。)

という事で、画像は先日行った「SAINENJI-プロジェクト」における地盤の平板載荷試験の様子です・・。平板載荷試験は、簡単に説明しますと、直径30センチの円形載荷板に油圧ジャッキにより少しずつ荷重をかけていき、沈下量を測定する事によって、その地盤の強さを調べる試験です。

もう少しだけ具体的に言うと、設計荷重の3倍程度の荷重を最大荷重として5段階に等分割します。等分割された荷重を30分こどに5段階に分けて載荷していき、各段階で測定された荷重-沈下量の関係から地盤の極限支持力を求めます。
通常は事前に地盤調査を行うだけで、地盤の平板載荷試験まで行う事はあまりありませんが、建物の基礎直下の表層地盤の強さ(支持力)を調べるには一番有効な手段です・・。

「SAINENJI-プロジェクト」では、基礎直下の表層地盤に良い地層と悪い地層があって、事前の地盤調査だけでは判断がつきにくかったという経緯があります・・。安全を見て全ての地層(良い地層も・・)を地盤改良するという方法もあったのですが、それでは不経済な設計になってしまうので、基礎工事の前に平板載荷試験を行って地盤の支持力をハッキリさせようという目的だったワケです。

結果はというと、やはり悪い地層では設計荷重の3分の2程度の強さ(支持力)しか得られませんでした・・。逆に、良い地層では設計荷重を十分満足する支持力が得られました。これで悪い地層とその範囲がハッキリ判断できたので、悪い地層の部分だけを地盤改良することにより、安心かつ合理的な基礎工事を行うことができるようになりました・・。

地盤調査には、本格的な調査にしても簡易的なものにしても、やはり費用がかかるので以前は、こんな大事なこと(地盤調査)を省略する事も多かったようです・・。最近は、地盤調査の重要性に関する認識も高まり、広く一般の方(お施主さん)にも情報が行き渡っている事もあって、地盤調査も当たり前のように行われるようになって来ました。(これは、とてもいい傾向です・・。)

ただ専門的な立場から言えば、何でもいいから地盤調査をやればいいというワケではなく、できる事ならある程度の費用をかけて本格的な調査をしておいた方が、合理的(経済的)な基礎の設計ができるので、結果としてトータル的なコストを低く抑えられる場合が多いように思います。(簡易的な地盤調査だと結局、安全率を多く見なければならないので・・。)

ちなみに、以前に大型物件の構造設計をやっていたときなどは、事前の地盤調査(原位置調査、室内試験を含めて。)に500万円程度の費用をかけて行った経験もあります。(結果的に、安全で経済的な基礎の設計を行うことができたので、調査費用(500万円)以上のコストを削減する事ができたと思います・・・。)












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スタディ・・STUDY

2008年12月15日 | 建築
以前にもお話しました「ときメキH&S-プロジェクト」のファーストプラン(最初の提案)がようやく出来上がり、先日お施主さんのところへ打ち合わせに行って来ました・・。

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お施主さんの要望の1つであったインパクトはあるが、奇抜ではなく飽きのこないシンプルなファサードにしてほしいという難題に対し、3種類のチタン亜鉛合金(右画像)を使って、素材の質感によるコントラストとその素朴な材料を100%生かしたファサードデザインを提案してみました。

チタン亜鉛合金は、基本的には錆びない材料(こう言うと、ちょっと語弊がありますが・・)で、塗装被膜などによらなくても素地そのものに耐久性があります。なので、経年変化の中で、色調や質感にいい風合いが出てくるので私は好んで使っています。
お施主さんも気に入ってくださったのですが、やはり最大の問題はコストというところでしょうか・・。

提案したプランをもとにして、いろいろお話している中で、具体的なヒントや方向が掴めてきたので(ファーストプランの場合、手探り状態の部分が多いので。)、もう一度プランをバラバラにオーバーホールして組み立て直してみようと思っています・・。
通常は、このオーバーホールの作業を4~5回繰返してから実施設計に入るのですが、今回はもう一度組み立て直してから、とりあえず概算工事見積りをしてみようと思っています。

いずれにしても、このスタディ・アンド・スタディの作業が続いていくワケで、設計期間をゆっくり頂けると実に楽しい作業なワケです・・。(逆に設計期間が少ないとこの作業が苦痛になってくるワケですが・・。)、今回は十分な設計期間を頂いているので、楽しい作業になりそうです・・。

そう言えば、現在工事中の「SAINENJI-プロジェクト」でも、屋根の腰葺きや霧除け庇の部分にチタン亜鉛合金の一文字葺きを採用しています。(こちらのチタン亜鉛合金は、また違った特殊なタイプですけどね・・・。)










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SAINENJI-プロジェクト その1

2008年11月01日 | 建築
先日、以前からお話していました「SAINENJI-プロジェクト」の施工業者(工務店)が決定し工事契約を結びました・・。
SAINENJI-プロジェクトは、お寺の庫裏(住職や家族の住む建物)の建替え及び本堂の設備改修、屋外便所棟の新設、境内のインフラの整備などを行うプロジェクトです。
その中でも、庫裏の建替えがメイン工事となります・・。庫裏と言っても、本格的な寺院建築ではなく、一般の和風住宅より少しグレードが高いと言った感じの建物になるでしょうか・・。

庫裏の設計では、予定していた予算より20%ぐらいグレードアップした仕様にしていましたが、複数の施工業者による見積り合わせの効果もあって、何も減額しなくても予算内で施工してくれる工務店があり、全て設計図書どおり実現できる運びとなりました・・。(見積り合わせをする工務店の組み合わせを厳選した私の作戦勝ち・・?)
なので、お施主さんと共に私も非常に喜んでいます。(通常の木造住宅1軒分ぐらいは割安になっているのかな・・。)、当然ですが、私がきちんと工事監理しますので手抜き工事になったりする事はありませんし、施工業者も県内トップクラスの技術を持った工務店ですからそんなに心配もしていません・・。

ちょっとかたい話になりますが、生活様式の変化に伴ない日本建築自体が減少し、1軒あたりの和室の部屋数も激減しています。これが日本人特有の「侘び」、「寂び」、「粋」などという感性をも退化させている原因の1つとなっている現状において、地域に密着したお寺の庫裏という事もあり、地域のこれからの世代の人たちが日本建築(伝統文化)に触れられて、退化しつつある日本人特有の感性を少しでも取り戻すために役立てば・・という想いで今回の庫裏を設計しています。
とは言っても、私が設計しているわけですから普通に伝統的日本建築を実現するのではなく、日本古来からの考えにある「真、行、草」の中の1つ「草=くずし」について、私なりに読み解き今までになかった新しい和の表現にも挑戦しています・・。(かなりプレッシャーもあるのですが・・。)

という事で・・「SAINENJI-プロジェクト」は、まず来週から境内にある他の建物のライフライン確保のための先行工事から始めて、それから工事車両進入路を確保するために既存建物の一部やその他障害物を撤去し、その後に既存の庫裏の解体工事へと進みますので、本工事(庫裏の新築)は年内に基礎工事ができればいいなぁ・・という予定です。最終的に庫裏が完成するのは、来年の祇園祭りの頃になります・・。
SAINENJI-プロジェクトについては、通常では手に入らない貴重な素材やめずらしい工法などを採用していますので、これから機会を見て少しずつお話していきます・・。
最後に、私のいろいろな提案に理解を示し採用してくださったお施主さんに感謝しつつ、期待を裏切らないようにこのプロジェクトを成功させたいと思っています・・・。









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不毛な時間・・?

2008年10月26日 | 建築
今日は、雨降りで少し肌寒い一日でした。これから一雨ごとに寒くなっていくという感じでしょうか・・・。夕方、「ガンダム00セカンドシーズン」を食入るように観てしまいました。やはり・・観だすとおもいっきりハマってしまいますね・・。日曜夕方の放送だと、さすがに現場や打ち合わせに出回っていることも少ないので、放送時間に観られていいですよね。

数日前から、「ときメキH&S-プロジェクト」のプランを本腰をいれてやり始めました・・。とはいえ、集中して考えたからといってすぐにいいアイデアが出てくるわけではありません。
数週間前から、ほかの仕事をこなしながら頭の中ではプランが始まっていて、アイデアを頭の中でイメージしてみては、「ダメだ~。」と消し・・、また違うアイデアをイメージしては消すという作業を何十回とくり返します。(何百回というときもあるかな・・。)
私の場合、それが運転中に交差点で信号待ちをしているときとか、ごはんを食べているときとか、お風呂に入っているときとか・・という具合にず~と続いていきます。

もちろん、頭の中でイメージするだけでは何も解決しません。迷ったり、行き詰ったりしたときは、必ず現地に行ってその敷地(土地)と対話するようにします。以前にもお話したかもしれませんが、その土地の魂を吸いあげるような建築物を建てないとその土地に対して失礼だと思うからです・・。
なので、計画地で一日中ボ-ッとして過ごすというような事もしばしばありますし、3日連続で計画地に通ったこともあったような気がします。(本当は、その場所で四季を感じてみるのが一番理想なのですが、さすがにそれだけの時間を与えてくるケースは、なかなかないでしょうしね・・。)

という事で、「ときメキH&S-プロジェクト」のプランはいいアイデア(デザイン)がまとまってきたかというと、具体的にいくつかのアイデアはあるのですが、私自身の中で何かもう少しドキドキ、ワクワク感というか、シビれるようなものが湧き上がってこないので、それを得るまでにあとどれぐらいの時間がかかるのか知りようがないというところでしょうか・・。(まだまだ、不毛な時間が続く・・?)
現実的には、たいていの場合・・時間と経済性が解決(ある意味の妥協・・)してくれるわけですが、今回のプロジェクトは、まだ時間があるので、さらにスタディを繰返す作業をしていこうと思っています。

建築家にとって、ファーストプラン(最初の提案)の持つ意味については、まだまだお話したい事がたくさんあるのですが、もっと詳しくお話すると、一般の方には狭義的な内容になってくるので、今日はこの辺りにしておきます・・。

私はあえて、このブログでは建築の話をできるだけしないようにしています・・。なぜなら、周囲の人からよく「建築家が建築の話をしても面白くないと言われるからです・・。」、言われてみれば確かにそうだと思います。(ただ、職業柄ついつい建築や設計の話がところどころに出てくるのですけどね・・。)
それに建築について、お話するとブログどころか2~3冊の本にしなくてはいけないようになりますしね。また機会があれば、たまには・・というか徐々に建築についてもお話していこうと思っています・・・。











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