温泉放浪記

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昭和の残像に包まれた豊島

2019年11月04日 08時51分00秒 | 旅行
産業廃棄物の不法投棄問題から数十年経った豊島も、瀬戸内海の他の島同様に過疎化と高齢化問題に直面しています。
この20年ほどの間に人口は半減して、現在の島民の方は800人ほどです。

島の通りを見て廻りましたが、耕作放棄地となって、雑草に覆われた田畑が目立ちます。
また、放置されて崩壊しかかった日本家屋
がけっこうあります。

昔懐かしいからではなく、自分も歳をとってきてあちこちガタが出てきているので、
こういった景色を見ると、つい自分と重なって、思わずシャッターを切ってしまうのかもしれません。

戸板を板で打ち付けて閉じています。
五右衛門風呂の煙突が残っていました。
以前は、夕暮れが近くなると、煙突から立ち昇る薪の煙や、七輪で焼く干物の香りが辺りに漂っていたことでしょう。

地元の方は、年配の方を見かけるだけです。

瀬戸内国際芸術祭の作品も、廃屋になった日本家屋を改装していたりします。
昭和感のある時の止まったような商店。中にはくじ引きの駄菓子などもありました。



教会の跡でしょうか

遊ぶ子供達もいなくなり、朽ち果てようとしているブランコと、雑草に飲み込まれかけている家屋

瀬戸内国際芸術祭に来た女性達が、珍しそうに写真を撮っていました。
店先に縁台が置いてあります。
縁台に腰掛けて、お店のちくわとかをつまみに、麒麟麦酒を飲みたい気分です。

瀬戸内国際芸術祭も11月4日で終わりなので、次回開催の3年後まで、豊島は再び静寂の日々に戻ります。











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