温泉放浪記

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厚生年金基金不足について調査してみました

2019年12月21日 07時00分00秒 | 日記
最近、厚生年金の支給年齢先延ばし検討など、厚生年金基金の不足がニュースなどで話題になっているので、本当に少子高齢化だけが原因なのか、過去の厚生年金基金の使途について、適当に調査してみました。


以前、グリーンピアや、サンピアなどの大規模厚生年金保養リゾート施設が日本各地に何十ヶ所もあったのを憶えているでしょうか。
厚生労働省が作った年金福祉事業団が、厚生年金加入者の福祉向上のためと言う名目で全国に建設した施設です。
ホテル、プール、スケートリンク、テニスコート、温泉、公園などの複合施設で、グリーンピアの中には、東京ディズニーランドの7倍の敷地面積を有する施設までありました。
自分も何回か宿泊したり、プールによく行ったりしていました。
ただ、出来た当初ははすごく立派で人も大勢訪れていましたが、数年後には古びて閑散としていた記憶があります。

これらの建設には、厚生年金基金が一ヶ所当たり数百億円、湯水の様に投入され、また、収支の裏付けもいい加減だったことから、毎年大赤字で、膨大な維持管理費が発生することとなって行きます。
立地場所もど田舎に建てられており、テーマパーク並の集客は元々望める訳も無く、いずれ破綻することは誰の目にも明らかでしたが、公共事業ということもあり、歯止めなく次から次へと建設されて行きました。

元々、福祉の向上と言うよりも、歴代の厚生大臣の地元の土建業者への建設発注や、厚生労働省官僚の天下り先を目的として作られた事業団といってもいい状況でした。

その結果は惨憺たるもので、乱脈経営のあげく、全ての施設が建設費用の1〜3%という、ただ同然で売却され、
厚生年金の支払いに使われるはずだったはずのお金は、全て霧散してしまいました。

民間の会社であれば、出資法違反で関係者は全員刑務所送りでしょうが、誰一人責任を追及されず、退職金もたんまりもらって
解散です。 若い頃しっかり勉強しておけば、こういう上級国民として悠々自適の生活が送れていたのかと思うと、悔やんでも悔やみきれません。
自分もこういう立派な人になりたいです。

今となってはどうしようもありませんが、厚生年金基金の不足を、少子高齢化で国民に原因があるように言われるのには、納得がいかない気分になってしまいました。



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1 コメント

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Unknown (6x6)
2019-12-21 07:39:12
いつも楽しく拝見しております。
言われている「厚生年金基金」」は、「厚生年金の積立金」を意味しているのだと思います。僕が同様に憤慨しているのは、制度しての「厚生年金基金」です。厚生年金基金は、国の厚生年金とは別枠で、企業(単独だったり、同種業界の連合型だったり)が独自に加算運用する制度のことです。これを「厚生年金基金」と言います。
加算額(労使折半)に加え、国の厚生年金の一定部分を、この独自の基金が運用します。これが特に連合型は悉く破綻しています。原因はバブル崩壊と運用益の低下と言われますが、各基金の事務局は天下りの重要なポストで、乱脈経営が原因なことは明らかです。

更に、僕もそうなのですが、破たんしたことにより、本来国に治めていた厚生年金本体の積立額も消えてしまい、今はそれを国が補填する変わりに、貰えもしない基金の保険料(加算分)を払い続けています。それで厚生年金が初めてプラマイ0になるとのことです。厚生年金関連の施設も問題ですが、中小企業を狙い撃ちに「厚生年金基金」を乱立させる政策を取り、利権を貪った輩を処分して欲しいです(自民党支持者ですが)。厚生年金基金はプライベートな基金なので、その破たんは、自己責任とされている点が胡散臭いと思っています。

長文失礼しました。
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