村の笛吹きの、日々のこと。

茨城県東海村のこうやフルート教室の講師、市村明日美の、ちょっと思ったことなどを、ひそかに書いています♪

かっこいい大人

2024年05月14日 | 日々のこと

 先日伺った仕事先で、仕事が終わった後に、他の方々が、私の知らない別のお仕事の話をしていました。

 あんまり聞いちゃいけないかなー、と、思いつつ、でも、私も拝聴するような状況だったので、何となく聞いていましたが…

 …それは、どう考えても、〇〇さんって方が悪くないか??

 って、傍から聞いてて思ってしまうようなお話でしたが、

 お二人とも、全然そんなことは仰らず、というわけで、こういう状況なので、こうしようと考えています、って、これからのお話を一生懸命考えてされていて。

 うわあ…こういう状況でも、人のことを悪く言わないで、穏やかにお話している…

 なんか、素敵な大人だなあ、って、思いました。

 〇〇さんのせいで!〇〇さんがこうやったから!!って、矛先をそこに向けて怒ったり、イライラしたり、私ならつい、やってしまいそうです。ちょっと聞いて下さいよー!!〇〇さんったらひどいんですよー!!とかね。人間のできてない私は、ついそういう話の持って行き方をしてしまいそう…。

 何の解決にもならないんですけど。

 そこはもう、そうなってしまったことだから、考えないで、この先どうするか?みたいな方向でお話しているお二人が、とってもかっこよかったです。素敵だあー。

 

 長く生きてきて、生き方上手になっているのか?良い大人になれてるのか?って、考えると…ひえええええ。ですね。

 

 

 先日、電車に乗ったら、終点で降りようとしたとき、床にペットボトルが転がっていました。

 もちろん、私が飲んだやつじゃないのですが。

 うーん、どうしようかなあ、と、思いましたが、拾って、駅のごみ箱に入れました。

 

 もう20年以上も前ですが、高校生の時、部活が終わって、先輩と一緒に電車で帰っていた時に。

 私たちは、向かい合わせの椅子に座っておしゃべりをしていましたが、

 揺れる電車の中を、空き缶が、あっちにコロコロ、こっちにコロコロしていました。

 うわあ、誰だろう、空き缶置いてっちゃったの。腹立つなあ。空き缶、こっちにきたらいやだなあ。

 なんて、思っていました。

 

 すると、空き缶が、先輩の足元にころころ転がってきました。

 先輩は、躊躇うことなく、その空き缶を、立てて自分の足元に置きました。

 これで転がらないね、って。

 そして、空き缶はずっとそこにいて、私たちも、何事も無かったように、楽しく過ごしていたのですが、

 私よりも早く下車する先輩が、電車を降りる時に、

 じゃあお疲れ様ー!

 って、本当に自然に、足元の空き缶を拾って降りて行ったのが、めちゃくちゃかっこよかった。 

 

 ああいうことを普通にできる人になりたい!!

 って、思いました。

 

 この間、電車でペットボトル拾った私は、あのかっこいい先輩に、少しは近づけたんでしょうか?

 

 なんて、こっそり思っている、今日この頃です。