先日伺った仕事先で、仕事が終わった後に、他の方々が、私の知らない別のお仕事の話をしていました。
あんまり聞いちゃいけないかなー、と、思いつつ、でも、私も拝聴するような状況だったので、何となく聞いていましたが…
…それは、どう考えても、〇〇さんって方が悪くないか??
って、傍から聞いてて思ってしまうようなお話でしたが、
お二人とも、全然そんなことは仰らず、というわけで、こういう状況なので、こうしようと考えています、って、これからのお話を一生懸命考えてされていて。
うわあ…こういう状況でも、人のことを悪く言わないで、穏やかにお話している…
なんか、素敵な大人だなあ、って、思いました。
〇〇さんのせいで!〇〇さんがこうやったから!!って、矛先をそこに向けて怒ったり、イライラしたり、私ならつい、やってしまいそうです。ちょっと聞いて下さいよー!!〇〇さんったらひどいんですよー!!とかね。人間のできてない私は、ついそういう話の持って行き方をしてしまいそう…。
何の解決にもならないんですけど。
そこはもう、そうなってしまったことだから、考えないで、この先どうするか?みたいな方向でお話しているお二人が、とってもかっこよかったです。素敵だあー。
長く生きてきて、生き方上手になっているのか?良い大人になれてるのか?って、考えると…ひえええええ。ですね。
先日、電車に乗ったら、終点で降りようとしたとき、床にペットボトルが転がっていました。
もちろん、私が飲んだやつじゃないのですが。
うーん、どうしようかなあ、と、思いましたが、拾って、駅のごみ箱に入れました。
もう20年以上も前ですが、高校生の時、部活が終わって、先輩と一緒に電車で帰っていた時に。
私たちは、向かい合わせの椅子に座っておしゃべりをしていましたが、
揺れる電車の中を、空き缶が、あっちにコロコロ、こっちにコロコロしていました。
うわあ、誰だろう、空き缶置いてっちゃったの。腹立つなあ。空き缶、こっちにきたらいやだなあ。
なんて、思っていました。
すると、空き缶が、先輩の足元にころころ転がってきました。
先輩は、躊躇うことなく、その空き缶を、立てて自分の足元に置きました。
これで転がらないね、って。
そして、空き缶はずっとそこにいて、私たちも、何事も無かったように、楽しく過ごしていたのですが、
私よりも早く下車する先輩が、電車を降りる時に、
じゃあお疲れ様ー!
って、本当に自然に、足元の空き缶を拾って降りて行ったのが、めちゃくちゃかっこよかった。
ああいうことを普通にできる人になりたい!!
って、思いました。
この間、電車でペットボトル拾った私は、あのかっこいい先輩に、少しは近づけたんでしょうか?
なんて、こっそり思っている、今日この頃です。