ぽん・ぽん・ポンちゃん

慢性腎不全でもがんばる猫ポンちゃんと、飼い主の親子のいろいろなお話

半年

2006-06-13 03:54:55 | Weblog
今日でちょうど半年。
ポンちゃんが慢性腎不全と
診断されたのが、昨年12月12日。
光陰矢のごとしと言うけれど、
この半年を長かったと感じる。
もちろんポンちゃんには、できるだけ長生きしてほしいけど。
この半年は私の中で、生活がと言うより心のあり方が激変した。

猫の慢性腎不全に関する知識やフード、薬、治療に関する情報を
理解できているかどうかは別として、とにかく沢山集めた。
ネットにかぶりつきだった毎日。
でも、ネットの存在がなかったら、
今日のポンちゃんの存在も危うかったかも知れない。

ポンちゃんの兄猫を飼っていた人が、2~3年に一度くらい
仕事がらみで会うクライアントの社員の方だった。
6年くらい前に、偶然その方に会ったので何気なく
「猫ちゃんお元気ですか?」と聞いてみたら、
その年のお正月に亡くなったと言う。理由は腎不全。
猫の腎不全というものを、それまで私は知らなかった。
いきさつを聞いてみると、あまりにも水を飲むようになったので、
動物病院に連れて行ったところ、慢性腎不全という診断で、
先生は「猫の慢性腎不全はそんなに苦しいものではないし、
出来る処置もないので、このまま本猫の好きにさせるように」
と言ったと言う。
今、それを聞いたら驚愕するところだが、
その頃の私はそんなものなんだ…と鵜呑みにしていた。
そして、そのポンちゃんの兄猫は何の治療も受けずに
3ヶ月後に亡くなった。とても悔やまれる。

記憶の中にその時の「水をたくさん飲むようになったら腎不全」
という言葉が残った。
同じ血筋なので、ポンちゃんにも可能性があるかも知れない。
でもそれからもずっと、お水はたくさん飲まなかったのに、
昨年の夏の終わりか、秋くらいから回数が多いような気がしてきた。
でも、なかなか病院に連れて行けなかった。勇気がなかった。
たまたま、10月頃に16歳の猫を飼っている友人と会った時に
水を飲む回数が増えた気がする…という話しをしてみた。
すると、その友人も「うちも2年くらい前から、
そんな感じで飲むようになったけど平気だよ」と言う。
それでまた、そんなものかと思って病院に行くのが遅れた。

12月に受診したのは、それまでは信頼していた先生のところ。
お水を飲む回数が多くなった事を話して、体重を計ってみた。
前に来た時より1キロ以上減っていた。
それから、尿検査をすると言う。
看護婦さんの「先生、血液検査では?」という声が耳に入った。
先生の「今から、血液検査したら、何時になると思うんだ」と
答えている声も聞こえた。
病院に着いたのは午前11時くらいだったけど、他に患畜さん達が
いたので、私の順番は12時10分前くらいに回って来た。
これから、血液検査をして結果を出して、説明していたら
12時からの先生のお昼休みに入ってしまうという意味だろう。

尿検査の結果はすぐに出て、糖は出ていなかった。
「糖尿病ではないから、腎不全でしょう」
という、今考えるとめちゃくちゃなやり方で診断された。
そして「フードはこれに変えて、1日2回この薬を飲ませて」
と、ドライの療法食とコバルジンを渡された。

そのまま帰宅したものの、ネットでいろいろ検索してみると、
どうもおかしい。よそのコは、みんな血液検査をしていて、
BUNとかCreとかいう数値が出ていて、それによって
病状を把握しているようだ。
仮に、もしポンちゃんが腎不全だという事は合っていても、
これからの経過をどうやって把握するんだろう?

その先生に対して、ものすごく不信感を感じた。
今までは、確かに良く診てくれているように感じていた。
でも、腎不全猫に対しては治療に積極的でないのかも知れない。
電話をして、看護婦さんに血液検査をしてほしい旨を伝えると、
同意してくれて、また翌日受診した。
そして結果は、やはり腎不全。でも、輸液とかも一切ない。
昨日は一方的にドライフードを渡されたので、
「うちはドライは食べないので困る」と言うと、缶もあると言う。
それで缶の療法食を数個買っただけで帰宅したけど、
もう転院を決めていた。

近くの病院の情報が全然なかったので、ちょっと遠いけど
ネットで2人くらいの人が推薦していた今の病院に決めた。
続けて採血するのはかわいそうなので、1週間後に行ってみたら、
検査結果はほとんど同じで、その場で始めての輸液。
それからも、当面は毎日輸液に来てください…と。

これこそ、ネットで見た皆がやっている治療ではないか。
もしパソコンがなかったら、あのまま食べない療法食をかかえて、
コバルジンだけを続けていたかも知れない。恐ろしい。

ちょっとした回り道もあったけど、
半年後の今日もここにこうして、ポンちゃんがいてくれる。
それをとても幸せな事だと思う。

(写真は山梨の親戚から送られてきた季節の便り・さくらんぼ。
 ばあやもりんごもたくさん食べ過ぎて、お腹をこわしました

●6月11日のポンちゃん●

カリフォルニアナチュラル フィッシュ缶 160グラム
                 (5回に分けて)
ソリッドゴールド ツナ缶 35グラム

自宅輸液 180cc

バソトップ 1/2錠
セファランチン 2錠
ネフガード 2粒
ペットチニック 1cc

おしっこ 7回(435cc)
うんち 1回

●6月12日のポンちゃん●

カリフォルニアナチュラル フィッシュ缶 100グラム
                 (3回に分けて)
ソリッドゴールド ツナ缶 55グラム(2回に分けて)
猫公爵ささみ・かつお・チーズ缶 30グラム

自宅輸液 180cc

バソトップ 1/2錠
セファランチン 2錠
ネフガード 2粒
ペットチニック 1cc
シャンペットプロ 2グラム
コモンジュニパー

おしっこ 7回(415cc)
うんち 3回

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Tomcat)
2006-06-13 23:10:03
こんばんは。

動物病院は本当にいろんなとこがありますね。しょせん一人か数人で総合病院なんて無理なんです。正直自分など切れそうになる時あります。ある部分は良くてもある部分は何も知らなかったり・・・

物言わぬ動物たちだからこそここは飼い主さんの腕のみせどころ♪

でもいちごさんなら精一杯長生きできること間違い無しです!

自分もがんばりますよ(*^^)v

では、また。         敬具
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Unknown (いちご)
2006-06-14 01:32:57
※Tomcatさんへ



確かに病院はどこも一長一短で、理想の病院なんてほとんど存在しないかも知れないですね。仮にあっても、長蛇の列かも…。

この記事に書いた獣医さんんも9年前には、尿道閉鎖がひどくて他の病院であと3日の命と言われたポンちゃんを救ってくれたのだから、わからないものです。



そう言えば、Tomcatさんのブログですが、前は本文がタイトルの1メートルくらい右側に見えたのが、今は25センチくらい(定規で測った)右側まで近づいてきましたよ~。何か調整していただきました? もう一息ですー!

リンクの紹介文、何かおかしなところがありましたら、遠慮なく言ってくださいね。
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Unknown (Tomcat)
2006-06-14 02:05:41
紹介文サイコーです♪

いちごさんコピーライターかもって思ってます。

ところで。。。何も調整してませーんというかそういう知識がないんです<(_ _)>

他のペログーさんのブログはどうなんでしょう?みんなおかしな画面になりますか?

いじれる様になりたいんですが、これからの課題です!(^^)!

では、また。          敬具

返信する
Unknown (TAMI)
2006-06-14 02:53:33
うぎゃー!!前の病院の先生サイテーじゃないですかっ!!!(怒)

>今から、血液検査したら、何時になると思うんだ

って何時になろうが命を助けるのに時間なんかどーでもよかろうがっ!!!!

ムキーーーーーッッッ(><)

でもポンちゃんの尿道閉鎖は治してくれたんですよね・・・。

フクザツ。

でも、どんな名医だろうと動物と真摯に向き合わない医者は最低です。

たとえそれが得意な分野の病気でなくても、飼い主と病気のコに真摯に向き合えないというのは医師としてという前に人として最低だと思います。



ポンちゃん無事に半年が過ぎて、これからもっともっといちごさん・ばあやちゃん・りんごちゃんと楽しく過ごしていけると思います。

いちごさんの日記を読んで、「あ!うちはもう半年過ぎたんだー」とあらためて気付いたぬけさくです(^^;

ずっと一緒にいられるよう、頑張りましょうね♪



さくらんぼおいしそー(涎)

おなかを壊すほど食べてみたいですー(笑)



momoyukiさんからいただいたカードに、ばあやちゃんが描いたももさんのイラストがプリントされていました。

とっても優しい絵にジーンとしてしまいました。

私もばあやちゃんのファンです(^^)

これからもあったかい絵をよろしくです♪
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Unknown (いちご)
2006-06-15 02:47:43
※Tomcatさんへ



わははは。Tomcatさん、お上手~。

私のへなちょこ文章でコピーライターだったら、本物のコピーライターさん達に怒られますよぉ。

いくつか他のペログーさんのブログを見てみたんですが、みんな普通に見えました。どうして、ああなるのかわかりませんが、文章はちゃんと読めるので私は気にしてないですよ。



※TAMIさんへ  

 

TAMIさん、怒ってくれてありがとうです。

私もあの時は、本当に悲しくなりました。自分の大切な猫の命が、すごく軽く扱われたみたいで…。

実はその病院、医師は一人しかいないのに夜12時まで診療なんですよ。それでまだ多少若かった9年前は良かったけど、先生だんだん疲れてきちゃったんじゃないかと…。余計な推測なんですけど。

私も、「うちは今こんな感じ」と報告し合いながら、ハル様とずーーっと一緒にいられたらいいと思ってます。

ばあやの絵をほめていただいて、ありがとうございます。momoyukiさんにも、他の猫ちゃんたちも描いてあげたら喜ばれると言われたので、ばあやに話したところです。いつか何かのエピソードでハル様のイラストも登場するかも…。お楽しみに。
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