想いをかたちに

日々起こること、仕事のこと、気になること、
小さなことから気ままにつれづれに書いていきます。

信州木造塾 公開講座

2010-10-19 | 講演会・セミナー


皆さん、こんにちは。

先週末、今年度信州木造塾の最終日が、公開講座で行われました。

会場は、長野県松本合同庁舎。

塾生以外の一般の方が50名近く来て頂き、盛況でした。

長野県林務課の木(県産材)についてのお話しと、

建築家 泉幸甫 先生のお話でした。

泉先生は、土壁や和紙といった自然素材を使う建築家として、

チルチンびとに連載もされており、

私も作品はいくつか見たことがありました。



和は、「大和」から。

「大きく和する」という意味合いがある。

素材の調和、風土との調和、

そして、関わる人々(職人など)の強調、和によって生み出される。



というお話しと、



“ カタログに埋没する建築家 ”  という言葉が、印象的でした。



ともすれば、図面上に品番を列記する作業になってはいないか。

“こしらえる”という言葉は、“拵える”と書く。

“その手で、存在させる。”と書く。

建築とはそういう仕事ではないか。



現在、全くカタログを使わず、全てを一から作り出すと言うことは、

性能をこれだけ重視されている中では不可能です。

しかしながら、“拵える”ことを置き去りにし、

そのカタログに振り回されてもいけないと思います。

協力業者さんやメーカーさんには、

「国興のスタッフは皆さん、『なんで?』が多い。」

とか

「そこまで気にする工務店はないです。」

と言われます。

やはり、自分達が設計してつくるものでったら、

色々研究し、納得したものを使う。

またこれからは素材も作り出す、見つけ出す、

ということも必要になるかもしれません。



これからも、“拵える”気持ちを大切に、

また、職人さん、協力業者さん、メーカーさん

皆さんの想いも大切に、“和”をもって、

一つ一つの仕事をしていきたいと思います。
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