皆さんこんばんは。
今日は4月1日、月初めでもあり、新年度です。
新しい平成21年度が始まりました。
今年は温かかったせいか、自分の時間感覚がなくなったのか、
気づけば、といった感じでした。
私はその4月1日を夜中会社のデスクで迎えました。
和室造作(仕上げ)を検討していました。
上の写真はその時参考にした資料です。
「こうしよう!」となかなか決まらず、
やはり和室の“しつらえ”は、古いもの、名建築、名作家の作品からヒントを、と思い、
いろいろ引っ張り出して、写真・図面などをあさりました。
皆さんは「木割り」ってご存じですか?
和室に使われる床柱や鴨居、回り縁等の寸法の目安として、
古くから伝わるものです。古典建築の時代からあったようです。
いろいろ見ていくと、大工さんや建築家がアレンジをして自分たちの「木割り」をしています。
最終的には作り手の感性によるところがやはり多い。
様々な写真を見ながら、ああしようかこうしようか。
ここ何日か頭から離れませんでした。
最後は、資料を見ながらイメージをまとめ、何とか図面に。
まだまだ図面の段階ですから、できてみてどうなるか。
不安でもあり、楽しみでもあります。
新年度という新たな節目。
今年も変わらず厳しい時代になると言われています。
本当にそうなるかどうかは誰もわかりません。
「故きを温ねながら、とにかく前向きに。」
今回、先人の仕事を調べ自分のかたちを作っていくなかで、
また、さまざまなメディアを見て、そんな思いを新たにしました。