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認知症ドライバー:運転中止マニュアル、厚労省研究班が検討 家族の負担軽減 

2007-05-30 10:32:46 | Weblog
認知症ドライバー:運転中止マニュアル、厚労省研究班が検討 家族の負担軽減 2007年5月23日 毎日
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/news/20070523ddm041040150000c.html
◇認知症患者、説得手順や判断基準
 認知症患者の運転をやめさせられずに悩む家族への支援策で、厚生労働省の研究班が今年度、対応マニュアルの作成に乗り出す。3年間かけて、運転をやめるべき一定の判断基準を設け、どのように患者の説得を進めるかの手順を示す。また、高齢者が車を手放した後の生活に何が必要か、行政や社会に対し問題提起する。
 道路交通法では、認知症ドライバーの免許は取り消せることになっているが、認知症にもアルツハイマー病やピック病などさまざまな疾患がある。このため研究班は、個々の疾患が運転技能にどのような影響を及ぼすのかについて研究。さらに、医師や一般市民が患者や高齢者の運転についてどう考えているのか、意識調査も行う。
 専門家のこれまでの研究で、家族は▽患者の運転中止を検討すべき「危険な運転」とは何か▽どうすれば患者を説得できるのか▽中止により患者や家族の日常活動が制限されるのではないか--などの悩みを抱えている。しかし、警察や役所も医療・介護の現場も、十分な対応ができていないのが現状だ。
 主任研究者の国立長寿医療センター長寿政策科学研究部・荒井由美子部長は「患者の多くは運転中止を拒むが、家族はどこに相談していいのかも分からず孤立している。現状では運転中止の中心的役割を家族が担わざるを得ないため、介護負担の軽減に役立つマニュアル作りは急務だ。同時に、運転中止後の生活に支障が出ないためのインフラ整備も訴えていきたい」と話している。


 これも難しい問題で、痴呆になった方が高速道路を逆走して事故を起こしたり、そこまで酷くなくても、例えば私の叔父のケースでは、度々自損事故を起こすようになり、検査入院をしている間にこっそり車を処分したのですが、退院後も『車はどこにいった』としつこく聞く(どうも長い間車に乗り続けた方は車に執着を持つ傾向があるようです)ので叔母がとても困った経験があります。
 まあ叔父の家の場合は、歩いていける距離に食品スーパーがあり、大きな病院に行くにもタクシーでワンメーター、市電の駅まで老人の足で歩いても10分かからない立地にあるため、車を手放してもそれ程の不便はありませんでしたが、これが過疎地だと、そう簡単にはいかないでしょうし、もし過疎地に老人夫婦だけで住んでいて、持病があり車で1時間以上かかる病院に定期的に通っているとか、配達に来てくれるスーパーがないともなると、車を奪うこと=生活を脅かされること になりかねないだけに、あまり機械的に判断できないところが難しいところではないかと思います。
 この問題はホント難しいですね。


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