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米系投資ファンドのスティール、アデランス経営陣退陣迫る

2008-02-11 18:18:33 | Weblog
米系投資ファンドのスティール、アデランス経営陣退陣迫る 2008年2月8日
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080208-OYT1T00366.htm
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080208/biz0802081151005-n1.htm
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/biz/news/20080208k0000e020048000c.html
 米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパンは8日、かつら最大手アデランスホールディングスに、岡本孝善社長など現経営陣の退陣を求める書簡を送ったと発表した。スティールは発行済み株式の約23・7%を保有する筆頭株主。
 スティールは株式非公開化による経営再建や役員派遣などを提案した。アデランス側が提案を拒否しながら業績低迷が続いていることなどを理由に挙げ、「効率的な経営を行う能力があると信じることができない」などと主張している。
 07年5月に行われたアデランスの株主総会で、スティールは会社側提案の買収防衛策導入に反対したが、賛成が54・7%と過半数を獲得し、小差ながら導入が決まった経緯がある。
 取締役選任は総会出席株主の過半数の賛成(議決権ベース)で可決できるため、スティールが今年の総会で、自ら選んだ候補者を取締役に送り込むための株主提案をする可能性もある。

米スティール、総会へ揺さぶり・アデランス経営陣の退陣要求 2008年2月9日
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080208AT1D0809V08022008.html
 米投資ファンドのスティール・パートナーズと、同ファンドが約25%の株式を保有するアデランスホールディングスとの対立が再燃してきた。同ファンドは8日、アデランスに対して抜本的な経営改善と岡本孝善社長をはじめとする経営陣の退陣を求める書簡を送付。5月の株主総会をにらんで両社の攻防が今後、激しくなりそうだ。
 同ファンドが問題視するのが業績の急激な悪化。2008年2月期のアデランスの連結営業利益は前期比57%減の35億円と2期連続の減益となりそう。トップシェアの国内かつら事業が最大の収益源だったが、同2位のアートネイチャーの攻勢で苦戦。テレビ広告の強化や新商品投入も新規顧客の獲得につながらず、経費の負担増が収益を圧迫している。
 スティールはこれまでも株式の非公開化やスティール代表を社外役員として迎え入れるよう求めたが、すべて拒否されたと主張。同業他社との経営統合や、現経営陣の退陣を検討すべきだとした。スティールが投資先の経営陣の退陣を求めるのは初めて。(08日 23:00)



 大株主が経営陣に退陣を迫っている事例としては、市場の株を買い集めて筆頭株主(13.10%)になったイー・アクセスが、その翌日! にアッカ・ネットワークスに対して、木村正治社長など常勤取締役3人全員を退任させ、イー・アクセスから取締役の過半数を占める4人の選任を求めることを求めています(http://blog.goo.ne.jp/ibarakiisuzu/e/bbf8e2c7cedf764517c5f56f3d3dc5be)が、スティールパートナーズもとうとう強行手段をとってきましたね。
 まあ、同じスティール関連銘柄と言っても、業績好調な日清食品や天竜製鋸などと、アデランスを単純比較するわけにもいきませんし、確かにアデランスの業績は悪く改善の見込みも薄いのですが、スティールの場合、具体的に企業業績を改善させた実績が(少なくとも日本では)ありませんし、今度は主要株主はどう判断するのでしょうか。
 企業の買収防衛騒動の時もかなりの接戦でしたし、一歩間違えば、業績や経営陣に不満を持つ株主の一部がスティール側につく可能性も決して否定できないだけに、目が離せなくなりそうです。


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