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綾氏が初当選、現職の松浦氏に大差/香川坂出市長選

2009-05-18 20:25:59 | Weblog
綾氏が初当選、現職の松浦氏に大差/香川坂出市長選  2009年05月18日 四国
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20090518000082
 任期満了に伴う坂出市長選は17日投票が行われ、即日開票の結果、新人で坂出市議会前議長の綾宏氏(56)が、6選を目指した現職の松浦稔明氏(70)=いずれも無所属=を大差で破り、初当選を果たした。当日の有権者数は4万7320人。投票率は63・06%で、前回(48・15%)を大幅に上回った。
 綾氏は3月、議長の立場から「市民のために、市民を中心としたまちづくりを進めたい」と、松浦氏よりも先に立候補を表明。地元県議や所属会派の一部市議、地元商店街の有志らを中心に広く支持を集めた。市域の停滞ムード打破や人口増を掲げ、公約には市立病院の産科再開や市長報酬カットなどを列挙。現職の多選批判も繰り広げた。
 市街地や商店街を中心に市内全域で遊説したほか、1日3、4カ所での個人演説会、街頭演説、総決起大会などを開き、現職の批判票や浮動票を掘り起こして支持拡大につなげた。
 市制施行以来最多の6選に挑んだ松浦氏は、綾氏の2日後に出馬を表明。校区ごとの後援会、商工・農業関係団体などで大型選対を組み、市内全域での遊説や2度の総決起集会など幅広い運動を展開。5期20年にわたる行財政改革、都市基盤整備などの実績を訴えたが、これまでほど支持を広げられなかった。
 綾宏氏(あや・ひろし)学習院大卒。自営業から1987年市議初当選、以来連続6期。2008年5月に議長。7日、市長選出馬のため議員辞職した。坂出商工会議所相談役などを務める。56歳。香川県坂出市元町3丁目。

身近な声生かす
 綾宏氏の話 本当に皆さんのおかげ。選挙期間中、自転車で市内を回り、変化を求める市民の本当の声を肌で感じた。今後、わたしを市長と呼ばなくて結構。「おい、綾、何しょんや」と身近な存在として声をかけてほしい。その声を行政に生かしていく。

坂出市長選開票結果(選管最終)
当 18764票 綾   宏(56)無新【1】
  10757票 松浦稔明(70)無現
投票総数 29841票
無効 320票
投票率63.06%




 坂出市は県の北中部に位置する人口5.6万人の市ですが、市長選は89年に初当選後、93年には無投票再選、以降3回は対立候補を破って当選を重ねた現職の松浦稔明氏に対して、坂出市議を6期22年&議長を2回務めた新人の綾宏氏が挑む形となったのですが、「行財政改革は、坂出市をつぶさないためではなく、市民サービスの向上のためにやるべきだ。産科再開は市民の要望も強く、少々の赤字が出るとしても、なんとか実現したい。子どもやお年寄りが安心して暮らせる街づくりをしたい」と訴えた綾宏氏が18764票を獲得し、「市立病院は黒字を保ち続けることが大事。(休止している)市立病院の産科の再開は、医師不足の観点から難しい。全体の借金が900兆円にもなろうかという時代。20年の経験を生かし、無駄遣いをなくしていく」と訴え10757票を獲得した現職の松浦稔明氏に8000票以上の大差をつけて初当選しました。
 ちなみに、この市民病院問題。既に建築してから40年以上経ち老朽化が目立つため、立て替えを求める声も強まっているものの、市の財政の健全度を示す実質公債費比率(財政規模に占める公債費)は〇七年度決算で20.0%で、依然として県内下位に位置し、不況を受けた法人税収の低下などが響き、ほかの指標も厳しい数値が並ぶ中、松浦市長はは耐震工事費だけでも約11億円かかり、巨額の建て替え費を捻出する余裕はないと主張し続けていたのですが、おそらくは、これだけ多数の票差がついたのも、松浦市政が5期20年続いたことによる不満に加えて、市民病院の建て替えあるいは耐震工事問題や産婦人科の再開問題に対する不満があったのではないかと推測されますが、初当選した綾氏もその市長を長年に渡って支えてきた存在。
 市議会をまとめあげる能力には問題はないとしても、人口が減少し続ける坂出の町をどう活性化させるのか、新市長は非常に難しい舵取りを迫られる気がしますね。


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