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余部事故から23年、鉄橋下で最後の法要

2009-12-30 07:48:54 | Weblog
余部事故から23年、鉄橋下で最後の法要 2009年12月29日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091229-OYT1T00394.htm
 兵庫県香美町のJR山陰線余部鉄橋で1986年、強風で列車が転落し、カニ加工場の従業員ら6人が犠牲になった事故から丸23年の28日、鉄橋下の慰霊碑前で法要が営まれた。
 南側に架け替え工事中のコンクリート橋が来年9月に供用開始となり、鉄橋の大部分は解体されるため、鉄橋下で最後の法要となった。
 法要では、事故発生時刻の午後1時25分、遺族ら約50人が参列し、花束を供えて犠牲者の冥福と列車の安全運行を祈った。妻を事故で亡くした余部鉄橋事故遺族連絡会長の岡本倫明さん(75)は「この日を迎えると、あの悲惨な現場を思い出す。安全な新橋の完成が待ち遠しい」と話した。
 1912年に開通した鉄橋は近代土木遺産として橋脚11本のうち、西側3本を保存する。新橋は鉄橋と同じ長さ310メートル、高さ41メートル。新たに高さ1・7メートルの防風壁を設置。現在、風速20メートル以上で運行を見合わせているが、新橋の完成後は風速30メートルまで運行可能となる。
 JR西日本福知山支社は「二度と悲惨な事故が起きないよう安全運行に努めたい」としている。




 あの事故は列車に乗っていた車掌ばかりでなく、すぐ下にあったカニ加工場の従業員5名まで巻き込まれて理不尽な亡くなり方をするという意味で、いつまでも記憶に残る衝撃的な事故でしたが、あのやり切れない事故から もう23年も経つんですね…。
 それにしても、なんで23年目で鉄橋下では最後の法要なのだろう??? と不思議に思い調べてみると、一般的には 法要というのは初七日や49日(よなのか忌)法要の後、1周忌(1年後)、3回忌(2年後)、7回忌(6年後)と続き、その後も23回忌(22年目)、27回忌(26年目)、そして弔い上げ(とむらいあげ)として32年目に33回忌を行うのだとか…。
 ごくごく個人的な意見を述べるならば、あの不幸な事故を一生忘れないためにも、遺族が1人でも希望するならばその間全て、仮に遺族の参加がなくなったとしても、せめて33回忌までは付き合うのが、事故を起こした側の最低限の責任ではないかと思うのですが、遺族の高齢化と毎年寒い時期に行うこともあり、新鉄橋の建設を機にもうそろそろ終わりにしようか…といったことになってしまったのでしょうか…。
 尼崎の大事故を起こしてまだそんなに日が経たない(この事故も風速25m/s以上を示す警報装置が作動していたにもかかわらず列車を停止させなかった、人為的ミスと見られています)というのに、少しでも嫌な記憶から逃れようとするJR西日本の企業体質に激しい怒りを感じると共に、本気で2度とあのような不幸な事故が繰り返されることのないように、あの悲しい事故を教訓として、今後も安全運航を心がけて欲しいと本気で思います!!!


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