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中国四川大地震 死者6.7万人被災者4500万人超に…。

2008-05-28 18:35:12 | Weblog
四川大地震、100万人に予防接種・せき止め湖、15万人避難へ 2008年5月28日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080527AT2M2701Z27052008.html
毎日 http://mainichi.jp/select/world/news/20080528k0000m030089000c.html
 中国政府は27日、四川大地震の被災地の感染症対策として、肝炎やコレラなどの予防接種を被災者約100万人に実施することを明らかにした。決壊の恐れが高まるせき止め湖では、地元政府が流域の住民15万人を緊急避難させることを決めるなど、中国は2次災害回避に向けた動きを加速させている。
 国営の新華社によると、綿陽市当局は同日、排水に向けた作業が進む唐家山のせき止め湖に決壊の恐れが高まったとして、28日午前零時(日本時間同1時)までに、流域住民15万人を安全な場所に退避させることを決定。既に7万人以上が避難した。
 中国政府によると、四川大地震の死者は27日正午(同午後1時)現在で、6万7183人に上った。負傷者は36万1822人、行方不明者は2万790人。

ガス壊疽発症3万5千人 感染症の流行懸念 四川大地震 2008年05月28日 朝日
http://www.asahi.com/international/update/0528/TKY200805270402.html
 中国・四川大地震の被災地で、致死率の高いガス壊疽(えそ)を発症した患者が少なくとも3万5千人に上ることが27日、中国政府当局者の話でわかった。中国政府はこれまで、ガス壊疽患者は58人と公表しているだけだった。衛生環境が悪化し、結核や肝炎なども報告されており、感染症拡大の阻止が急務となっている。
 四川省成都市の病院関係者によると、地震発生1週間後からガス壊疽患者が増え、9歳の子供もいたという。すでに感染者全員を病院に収容、隔離して治療したというが、壊死(えし)を食い止める効果が高い高気圧酸素治療器約100台が地震で壊れ、治療が遅れていた事情もあるという。
 中国衛生省の斉小秋・疾病対策局長は27日の会見で「気温が急激に上昇、被災地の衛生状態は悪化し、被災者の体力も落ちている」として感染症流行への懸念を示した。
 軍は26日、特殊衛生防疫隊員約200人を派遣した。これまでに1万5千人の防疫作業員が消毒にあたり、26日までに被災地の99%の地域の消毒作業を終えたという。中国政府はコレラとA型肝炎、出血熱のワクチンを被災地に緊急配布、約100万人に予防接種をすることを決めた。
 中国政府の27日の発表によると、死者は6万7183人、行方不明者は2万790人となった。被災者は4561万人に上り、避難者も1500万人を超えた。
 中国地震局によると、27日午後4時3分ごろ、四川省青川県を震源とするマグニチュード(M)5.4の余震があった。同4時37分には、その5キロ北東の陝西省寧強県を震源とするM5.7の余震が起きた。青川県だけで42万戸以上が倒壊した。

 〈ガス壊疽〉 細菌が傷口などから体内に入って感染、筋肉など体の一部の組織が死んでしまう(壊死する)感染症。壊死した組織で毒素が作られガスを発生させながら全身に影響が広がる。進行が急速で、切開でうみを出して壊死部分を切除するなど早期治療ができないと死に至る確率が高い。災害や戦争での外傷で起きる例が多い。

四川大地震:観光業に大打撃…損害7400億円 2008年5月28日 毎日
http://mainichi.jp/select/world/news/20080528k0000m030141000c.html
 四川大地震は海外から年間100万人以上が訪れる四川省の観光業に大きな打撃を与えている。余震が続く中、ホテルの宿泊予約や旅行ツアーにキャンセルが続出。省観光局も海外からのツアー客を受け入れないよう旅行会社各社に通告した。03年の新型肺炎(SARS)以来の大打撃に、関係者はなすすべがないのが現状だ。
 「今日も明日もツアー客はゼロ。今は我慢するしかない」。成都や上海に15の支店を置く旅行会社「四川蜀都国際旅行社」の副社長、張仁さん(48)は成都市内の事務所でつぶやいた。
 人気観光地、九寨溝(きゅうさいこう)などを巡る数々の人気ツアーを用意し年間1万人以上を扱う老舗旅行会社だが、開店休業状態が続く。
 5月も1日あたり20件以上の予約が入っていたが、キャンセルが相次ぎ地震翌日の13日以降、ツアーは1件もない。同社が運営する市内のホテルも350の客室いっぱいだった予約が半分以下に落ち込んだ。張さんは「気候のいい今が稼ぎ時なのに」と地震を恨む。やむなく得意先からの申し込みを断ることもあった。
 成都市内には約1200の旅行会社と1000軒以上のホテルがあるが、震災後営業をやめる店が相次いでいるという。
 同社は約200人の従業員がいるが、現在出勤しているのは半数程度。別の仕事を探す人も出始めた。「来年には日本に支店を出すため頑張ろうと思ったのに。何とか耐えるしかない」。張さんはそう話した。省観光局は震災の影響で、観光業だけで約500億元(7400億円)の損害を見込んでいる。

中国が自衛隊機派遣を要請 四川大地震で 2008年5月28日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080528/chn0805281326004-n1.htm
 中国・四川大地震で中国政府が27日、日本政府に対し自衛隊機の派遣を要請してきたことが28日分かった。複数の政府関係者が明らかにした。関係者によると、中国側は現地への支援物資を「被災地に飛行機で運んでほしい。その際には自衛隊機でも構わない」と要請してきているという。
 この要請について防衛省側は「人道上の話なので意義がある。ただ、省としての判断はついていない」として慎重に検討している。
 日本政府はこれまでに被災者の救援活動を行うため国際緊急援助隊のチーム60人を派遣している。
 自衛隊機が中国に派遣されるのは戦後初めてのケースになるだけに政府としては現地住民の旧日本軍への感情も考慮して慎重に検討しているとみられる。
 同地震では米空軍の輸送機2機が人道支援物資を送るため18日に成都に到着している。



 中国四川の大地震ですが、死者は6万7183人、行方不明者は2万790人、被災者は4561万人に上り、避難者も1500万人を超えました。
 また、決壊しそうになっている唐家山のせき止め湖では、15.8万人の緊急避難を決定。既に決壊の程度を三段階に分けて、決壊が3分の1なら15.8万人、半分なら120万人、全面決壊なら130万人の緊急避難が必要と報道されていますが、さっそく、その第一段階を遂行することを決めたようですね。
 一方、感染症対策ですが、ガス壊疽を発症している人が3万5千人もいるのが発覚。ガス壊疽は衛生環境が悪い場合に発生しやすいのですが、中国の場合、地震で治療機具が大量に破壊されてしまったことも、患者の急増につながっているようで…。
 中国政府は100万人規模で肝炎やコレラの予防接種を行うようですが、こういった伝染病対策だけでなく、ガス壊疽対策も同時に進めなければならないだけに大変ですね。
 観光業への影響は、これだけ余震が続いていて、観光地も破壊されているようでは、今の段階では無理もないと思います。いずれは観光産業への緊急融資なども検討されるとは思いますが、今はそこまでの余裕はないかと…。
 自衛隊機の派遣はどうなるんでしょうね…。かって戦争による侵略という悲しい歴史があっただけに、中国の日本の軍隊(自衛隊)に対するアレルギーはかなり高いと思いますが、そんなことを言っていられないくらいに支援物資の配給が間に合わないと言うことなのだと思いますし、前向きに検討して欲しいと思います。


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