キリン「第3」で躍進 1―3月ビール系飲料出荷、首位交代 2009年4月11日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090411AT1D1006O10042009.html
ビール大手5社の1―3月のビール系飲料のシェア争いで、キリンビールが四半期ベースで2年ぶりにアサヒビールから首位を奪回した。ビール系飲料の約3割を占め、成長中の「第3のビール」でトップを守る一方、これまでアサヒがリードしてきたビールの分野でもキリンが攻勢をかけたことが背景にある。
ビール大手5社が10日、まとめた1―3月のビール系飲料の課税済み出荷量は9130万ケース(1ケースは大瓶20本換算)で、8四半期連続で前年実績を割り込んだ。
ビール類:「第3のビール」主戦場に 「のどごし生」キリン首位の原動力 2009年4月11日 毎日
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090411ddm008020167000c.html
「第3のビール」の勢いが止まらない。ビール大手各社が10日発表した1~3月のビール類(ビール、発泡酒、第3)の課税ベース出荷量によると、ビール、発泡酒が前年同期比で1割以上も落ち込む中、「第3のビール」の伸びは3割に迫った。消費者の節約志向がいっそう強まる中、各社のシェア争いの帰すうを左右する主戦場となっている。
キリンビール37・7%、アサヒビール35・8%--。今年1~3月期のビール類の市場シェアは、キリンが小差でアサヒを抜き、四半期としては2年ぶりに首位を奪還した。
決め手になったのは、キリンが05年に投入した「のどごし生」だ。同社はタレントの山口智充さんらを起用した広告を集中投入し、前年同期比16・2%増の853万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を販売。アサヒの「クリアアサヒ」も前年比4倍の372万ケースをさばいたが、主力ビール「スーパードライ」の落ち込みをカバーできなかった。
08年の「第3」の出荷量のシェアは23・7%で、23・3%だった発泡酒を初めて抜いた。ビール類全体の市場規模が縮小する中、1~3月期はこの勢いがさらに加速し、「第3」は前年同期比29・5%増え、比率も29・2%に上昇。一方、ビールの出荷量は前年同期比11・4%減、発泡酒は同15・5%減と振るわなかった。
こうした中、キリン「のどごし生」は原料に大豆を使い、「すっきりしたのど越しとしっかりしたうまさ」という宣伝文句で消費者の支持を集め、「第3」分野で不動の地位を確立した。
アサヒも今年2月、プリン体と糖質をカットした「アサヒオフ」を投入し、147万ケースを販売したが、同分野の劣勢を立て直すには至っていない。同社は「新商品の効果が出てくるのはこれから」(幹部)として需要最盛期の夏場に向けて攻勢を強める構えで、年間シェアトップの座をかけた争いは過熱しそうだ。
◇第3のビール
ビールは主原料の麦芽の使用率で酒税の税率が決まるため、麦芽を減らして蒸留酒を混ぜたり、代わりに大豆やエンドウマメを使うことでビールより低い税率の適用を受け、ビールの風味や味覚を残したアルコール飲料。ビール、発泡酒に続き市場に登場したため「第3のビール」と呼ばれる。350ミリリットル缶の店頭価格は「第3」が140円前後で、ビールの217円前後、発泡酒の160円前後に比べ安い。
ビール系飲料の1-3月の出荷量において、キリンビールがアサヒビールを抑えて、2年ぶりにトップに立ったようです。
まあ、ビール系飲料においてはアサヒビールは、未だにスーパードライ頼みで、発泡酒では本生、第3のビールではクリアアサヒや極旨などがあるものの、キリンは ビールはラガーと一番絞りの二本足打法、発泡酒は淡麗(グリーンラベルを含む)や円熟、第3のビールものどごし生やストロングセブンなど、ビールだけなら互角でも、発泡酒と第3のビールの知名度は明らかにキリンの方が上でしょうし、低価格志向が広がっている中、この首位交代もいずれは通る道だったと思いますし、アサヒビールとしては本生の人気を保つことができなかったこと、第3のビールではサッポロ(麦とホップ)やサントリーのライバル製品に完全に圧倒されてしまったことが、しいて言えばシェア逆転を許す結果につながったように思います。
とはいえ、アサヒビールの場合、キリンのように業務を多角化しておらず、ビール事業に頼る収益構造だけに、このままキリンに差をつけられていくことだけは避けたいところ。アサヒがどう反攻をかけてくるのか要注目ですね。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090411AT1D1006O10042009.html
ビール大手5社の1―3月のビール系飲料のシェア争いで、キリンビールが四半期ベースで2年ぶりにアサヒビールから首位を奪回した。ビール系飲料の約3割を占め、成長中の「第3のビール」でトップを守る一方、これまでアサヒがリードしてきたビールの分野でもキリンが攻勢をかけたことが背景にある。
ビール大手5社が10日、まとめた1―3月のビール系飲料の課税済み出荷量は9130万ケース(1ケースは大瓶20本換算)で、8四半期連続で前年実績を割り込んだ。
ビール類:「第3のビール」主戦場に 「のどごし生」キリン首位の原動力 2009年4月11日 毎日
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090411ddm008020167000c.html
「第3のビール」の勢いが止まらない。ビール大手各社が10日発表した1~3月のビール類(ビール、発泡酒、第3)の課税ベース出荷量によると、ビール、発泡酒が前年同期比で1割以上も落ち込む中、「第3のビール」の伸びは3割に迫った。消費者の節約志向がいっそう強まる中、各社のシェア争いの帰すうを左右する主戦場となっている。
キリンビール37・7%、アサヒビール35・8%--。今年1~3月期のビール類の市場シェアは、キリンが小差でアサヒを抜き、四半期としては2年ぶりに首位を奪還した。
決め手になったのは、キリンが05年に投入した「のどごし生」だ。同社はタレントの山口智充さんらを起用した広告を集中投入し、前年同期比16・2%増の853万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を販売。アサヒの「クリアアサヒ」も前年比4倍の372万ケースをさばいたが、主力ビール「スーパードライ」の落ち込みをカバーできなかった。
08年の「第3」の出荷量のシェアは23・7%で、23・3%だった発泡酒を初めて抜いた。ビール類全体の市場規模が縮小する中、1~3月期はこの勢いがさらに加速し、「第3」は前年同期比29・5%増え、比率も29・2%に上昇。一方、ビールの出荷量は前年同期比11・4%減、発泡酒は同15・5%減と振るわなかった。
こうした中、キリン「のどごし生」は原料に大豆を使い、「すっきりしたのど越しとしっかりしたうまさ」という宣伝文句で消費者の支持を集め、「第3」分野で不動の地位を確立した。
アサヒも今年2月、プリン体と糖質をカットした「アサヒオフ」を投入し、147万ケースを販売したが、同分野の劣勢を立て直すには至っていない。同社は「新商品の効果が出てくるのはこれから」(幹部)として需要最盛期の夏場に向けて攻勢を強める構えで、年間シェアトップの座をかけた争いは過熱しそうだ。
◇第3のビール
ビールは主原料の麦芽の使用率で酒税の税率が決まるため、麦芽を減らして蒸留酒を混ぜたり、代わりに大豆やエンドウマメを使うことでビールより低い税率の適用を受け、ビールの風味や味覚を残したアルコール飲料。ビール、発泡酒に続き市場に登場したため「第3のビール」と呼ばれる。350ミリリットル缶の店頭価格は「第3」が140円前後で、ビールの217円前後、発泡酒の160円前後に比べ安い。
ビール系飲料の1-3月の出荷量において、キリンビールがアサヒビールを抑えて、2年ぶりにトップに立ったようです。
まあ、ビール系飲料においてはアサヒビールは、未だにスーパードライ頼みで、発泡酒では本生、第3のビールではクリアアサヒや極旨などがあるものの、キリンは ビールはラガーと一番絞りの二本足打法、発泡酒は淡麗(グリーンラベルを含む)や円熟、第3のビールものどごし生やストロングセブンなど、ビールだけなら互角でも、発泡酒と第3のビールの知名度は明らかにキリンの方が上でしょうし、低価格志向が広がっている中、この首位交代もいずれは通る道だったと思いますし、アサヒビールとしては本生の人気を保つことができなかったこと、第3のビールではサッポロ(麦とホップ)やサントリーのライバル製品に完全に圧倒されてしまったことが、しいて言えばシェア逆転を許す結果につながったように思います。
とはいえ、アサヒビールの場合、キリンのように業務を多角化しておらず、ビール事業に頼る収益構造だけに、このままキリンに差をつけられていくことだけは避けたいところ。アサヒがどう反攻をかけてくるのか要注目ですね。
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