大紀町長に谷口友見氏 投票率90.07% 2009年3月2日 伊勢新報
http://www.isenp.co.jp/news/20090302/news02.htm
任期満了(三月十二日)に伴う大紀町長と町議選(定数一六)は一日、投票があり、即日開票の結果、町長選は無所属新人で元紀勢町長の谷口友見氏(69)が、同新人で元愛知県議の谷口守行氏(59)を破り、初当選を果たした。
当日有権者は九千七十七人(男四千二百十五人、女四千八百六十二人)で、投票率は90・07%だった。
合併初代町長の柏木廣文氏の勇退表明を受けて、前回選挙で柏木氏に苦杯を喫した谷口友見氏が再挑戦し、柏木氏の支持組織を事実上引き継いだ谷口守行氏と、共に同町錦出身の二人が激戦を展開した。
友見氏は、旧紀勢町長通算四期十五年の経験を踏まえ、「町財政の立て直しを図る」と訴え、地盤の錦地区での優位をもとに、大内山や大宮地区でも前回以上に票を伸ばした。
午後十時半すぎ、崎にある友見氏の選挙事務所に当選確実の一報が入ると、詰め掛けた支援者からどよめきと歓声がわき起こった。
友見氏は、「四年間待ちました。必ずよい町にします。この勝利は皆さんの勝利です」とあいさつ。「支援者の足の勝利。草の根でコツコツと歩いてくれたおかげです。中傷など逆風の中で、支持を呼びかけてくれた。就任したらまず最初に子育て支援、次いでCバス運行に取り組みたい」と喜びの表情で、町政への決意を語った。
一方の谷口守行氏は、愛知県議四期の実績と柏木氏の支持組織を柱に、立ち遅れを取り戻して急追し、「しがらみのない大紀町」を訴えたが及ばなかった。落選が確実になると、滝原の選挙事務所に午後十時半すぎに姿を見せ、支持者らにあいさつ。「敗戦は私自身の不徳の致すところ。皆さんには全力を尽くしていただき、ここまでこれたが、申し訳ありませんでした」とわびた。
三重県大紀町(たいきちょう)は、三重県中南部に位置し、2005年2月に、大宮町・紀勢町・大内山村が合併してできた人口1万人の町ですが、旧大宮町長で初代大紀町長を務めた柏木広文氏が高齢のため出馬を見送ったため、前回の選挙にも出馬して敗れた元旧紀勢町長の谷口友見氏と元愛知県議の谷口守行氏の新人2人が出馬する谷口対決になったのですが、前回の選挙の雪辱を果たす形で元旧紀勢町長の谷口友見氏が4441票を獲得し、谷口守行氏(3633票)を破り初当選。
ちなみに、谷口友見氏は1986年から旧紀勢町長を4期15年間務めるも、2期目に原発推進姿勢が批判されて落選。その後94年に返り咲いて以降3期連続当選するも、4期目には不要な新庁舎を自らがオーナーを務める会社が請け負って建設したため、住民訴訟で損害賠償金を支払わされる不祥事もあり、前回の町長選では柏木氏に敗退したという経歴の持ち主で、もう一方の谷口守行氏も、民主から自民への転向組で、2000年の衆議院選挙に愛知2区から自民党公認で立候補するも落選。妻の公選法違反(買収)で連座制が適用され、同一選挙区から5年間立候補禁止の判決を受けた方。
投票率が9割を超えることでもわかるように、地元の関心は非常に強かったとは思いますが、その反面、(失礼な言い方になるかもしれませんが)クリーンな政治を期待する方には正直どちらに投票するか選びにくかったのではないかとも思うのですが、最後は旧紀勢町長としての実績を評価された谷口友見氏が信任を得たといったところでしょうか…。
まあ、この地域でも人口の減少が止まらず、かといって財政状態も良くない(平成18年度統計の財政力指数財政力指数が0.216、自主財源割合も19.2%と県内29市町の最下位。町民一人当たりにおける地方債地方債現在高は919351円と29位の川越町(86551円)の10倍以上!)自治体のため、バラマキ政策は到底不可。どう町制を立て直していくかは中々難しいものがあると思いますが、それだけに新町長がどうメリハリをつけた町制運営を行なってくれるのか注目が集まりそうです。
http://www.isenp.co.jp/news/20090302/news02.htm
任期満了(三月十二日)に伴う大紀町長と町議選(定数一六)は一日、投票があり、即日開票の結果、町長選は無所属新人で元紀勢町長の谷口友見氏(69)が、同新人で元愛知県議の谷口守行氏(59)を破り、初当選を果たした。
当日有権者は九千七十七人(男四千二百十五人、女四千八百六十二人)で、投票率は90・07%だった。
合併初代町長の柏木廣文氏の勇退表明を受けて、前回選挙で柏木氏に苦杯を喫した谷口友見氏が再挑戦し、柏木氏の支持組織を事実上引き継いだ谷口守行氏と、共に同町錦出身の二人が激戦を展開した。
友見氏は、旧紀勢町長通算四期十五年の経験を踏まえ、「町財政の立て直しを図る」と訴え、地盤の錦地区での優位をもとに、大内山や大宮地区でも前回以上に票を伸ばした。
午後十時半すぎ、崎にある友見氏の選挙事務所に当選確実の一報が入ると、詰め掛けた支援者からどよめきと歓声がわき起こった。
友見氏は、「四年間待ちました。必ずよい町にします。この勝利は皆さんの勝利です」とあいさつ。「支援者の足の勝利。草の根でコツコツと歩いてくれたおかげです。中傷など逆風の中で、支持を呼びかけてくれた。就任したらまず最初に子育て支援、次いでCバス運行に取り組みたい」と喜びの表情で、町政への決意を語った。
一方の谷口守行氏は、愛知県議四期の実績と柏木氏の支持組織を柱に、立ち遅れを取り戻して急追し、「しがらみのない大紀町」を訴えたが及ばなかった。落選が確実になると、滝原の選挙事務所に午後十時半すぎに姿を見せ、支持者らにあいさつ。「敗戦は私自身の不徳の致すところ。皆さんには全力を尽くしていただき、ここまでこれたが、申し訳ありませんでした」とわびた。
三重県大紀町(たいきちょう)は、三重県中南部に位置し、2005年2月に、大宮町・紀勢町・大内山村が合併してできた人口1万人の町ですが、旧大宮町長で初代大紀町長を務めた柏木広文氏が高齢のため出馬を見送ったため、前回の選挙にも出馬して敗れた元旧紀勢町長の谷口友見氏と元愛知県議の谷口守行氏の新人2人が出馬する谷口対決になったのですが、前回の選挙の雪辱を果たす形で元旧紀勢町長の谷口友見氏が4441票を獲得し、谷口守行氏(3633票)を破り初当選。
ちなみに、谷口友見氏は1986年から旧紀勢町長を4期15年間務めるも、2期目に原発推進姿勢が批判されて落選。その後94年に返り咲いて以降3期連続当選するも、4期目には不要な新庁舎を自らがオーナーを務める会社が請け負って建設したため、住民訴訟で損害賠償金を支払わされる不祥事もあり、前回の町長選では柏木氏に敗退したという経歴の持ち主で、もう一方の谷口守行氏も、民主から自民への転向組で、2000年の衆議院選挙に愛知2区から自民党公認で立候補するも落選。妻の公選法違反(買収)で連座制が適用され、同一選挙区から5年間立候補禁止の判決を受けた方。
投票率が9割を超えることでもわかるように、地元の関心は非常に強かったとは思いますが、その反面、(失礼な言い方になるかもしれませんが)クリーンな政治を期待する方には正直どちらに投票するか選びにくかったのではないかとも思うのですが、最後は旧紀勢町長としての実績を評価された谷口友見氏が信任を得たといったところでしょうか…。
まあ、この地域でも人口の減少が止まらず、かといって財政状態も良くない(平成18年度統計の財政力指数財政力指数が0.216、自主財源割合も19.2%と県内29市町の最下位。町民一人当たりにおける地方債地方債現在高は919351円と29位の川越町(86551円)の10倍以上!)自治体のため、バラマキ政策は到底不可。どう町制を立て直していくかは中々難しいものがあると思いますが、それだけに新町長がどうメリハリをつけた町制運営を行なってくれるのか注目が集まりそうです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます