ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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税金のあり方 ニュース × 2

2006-08-23 14:01:31 | Weblog
谷垣氏「消費税は社会保障の財源、逃げずに取り組む」2006年8月22日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060822AT3L2204J22082006.html
 谷垣禎一財務相は22日午後、横浜市内での自民党南北関東ブロック合同大会で、消費税の社会保障財源化に関して、「皆さんの不安を突き詰めると我々の社会保障は長続きするのか、という点に行き着く。消費税を社会保障の財源であると位置付けて、負担を子供たちや孫たちの世代に先送りしないようにする。これに逃げずに取り組む必要がある」と決意を強調した。
 また、「必要な給付、サービスについては不断に見直すと同時に、必要な財源については逃げることなくきちんと議論して、負担を先送りしないようにしていくことが大事だ」とも述べ、消費税率の引き上げに正面から取り組む姿勢をアピールした。
 また、年金の財源問題に関しては、「どれだけ負担すればどれだけのサービス、見返りがあるのかはっきりさせてモラルハザードを防ぐためには、税ということよりも社会保険方式をきちんと維持することが大事だ」と述べ、基礎年金の全額税国庫負担化などには反対する姿勢を明確にした。

麻生氏「規制緩和、減税で企業の後押しを」 2006年8月22日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060822AT3L2204822082006.html
 麻生太郎外相は22日午後、横浜市内での自民党南北関東ブロック合同大会で、経済政策に関し「規制緩和、減税など各企業の背中を押してやる姿勢が政府に必要」との認識を示した。現在の経済状況については、「少しずつだが活力が出始めてきた状況にあるが、これがどれくらい続くか、ということについては企業経営者は誰でも不安だ」とし、「名目で2―3%の経済成長率が2―3年継続してはじめて企業が先行きに自信を持ち、銀行から新たにカネを借りて投資をしようかという気になる」と語った。
 一方、小泉内閣での改革の成果を認めながらも「その恩恵に恩恵に浴しきれなかった地域もある」とし、「小くても新しい、小さくても暖かい、小さくても強い政府でなくてはやっていけない」と、地域支援の必要性も指摘した。
 外交政策については、「日米が基軸。アジアとの関係も、より一層力強いものにしていける状況ができつつあり、それについて積極的に関与していくべき」との考えを示した。


 どうやら、谷垣氏は消費税の引き上げを明確にして、必要な財源を確定すべき時期を決めるべきという考え方のようですし、麻生氏は景気の先行きをもう少し見通してからでも遅くはないと増税には慎重なようですね。
  もっとも、巨額の政府債務を背負っている以上、いずれは収支のバランスを正常な形に戻さなければなりませんし、私は基本的には谷垣氏の考え方に賛成です。
 ただ、それ以前にムダな支出を洗い出さなければなりませんし、その作業も国民が納得行く形で同時並行で進めてもらえなければ、最初から税率ありきの消費税アップは反感を買うだけでしょう。このあたりをどう調整していくかはそれぞれの利害もあり現実には中々難しいのではないでしょうか。


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