サンマ漁船240隻が一斉休漁 燃料高騰で 2008年8月18日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080818AT1G1800H18082008.html
「全国さんま棒受網漁業協同組合」(全さんま、東京・港)と北海道の「道東小型さんま漁業協会」(釧路市)は18日、サンマ漁の一斉休漁を実施した。100トン以上の大型船を中心に計240隻が参加。燃料高騰によって依然として経営が圧迫されている現状をアピールする。
政府は7月末、省エネ対策に取り組む漁業者に対して、燃料値上がり分の9割を実質的に直接補てんするなどの緊急対策を打ち出した。今回のサンマ漁の一斉休漁は引き続き漁業者の窮状を訴える狙いがある。
7月15日の全国一斉休漁は、解禁前で実質的に影響がなかったため、当初の解禁日を1日遅らせることで休漁に参加した。「シーズン本番前で、市場への入荷や価格への直接的な影響はほとんどない」(築地の卸会社)とみられる。
ん…。サンマ漁は8月解禁のため、先月の20万隻一斉休漁にはタイミング的に参加できなかったため、今回の実施になったようですが、6月のイカ釣り漁船の休業発表から始まり7月の一斉休漁までなだれ込んだ頃こそ、原油価格が毎日のように最高値を更新して新聞紙面を騒がせている真っ最中でしたし、他の各種漁業団体が一緒に休業に参加したことから、それなりの対外アピール効果はあったと思いますが、今は原油相場も瞬間最高値から20ドル以上下がっていることから、『大口の燃料価格だって大分下がっただろう…』と周りの方は受け止めているでしょうし、政府も(実効性があるかどうかは別にしても)7月末に『省エネ対策に取り組む漁業者に対して、燃料値上がり分の9割を実質的に直接補てんするなどの緊急対策』を打ち出してきたばかり。 正直窮状を訴えるタイミングをイマイチ外した観さえありますし、果たしてどの程度の効果が見込めるのでしょうか…。
私達、一般消費者から見れば、原油価格の高騰の影響で漁業関係者の生活が大変なことは知識としては知っていますが、だからといって『(他の食料品も値上げが相次ぐ中)本当に燃料価格の高騰分だけ値上げするのならばまだしも、それ以上実際の売値が上がってはたまらない』というのがホンネでしょうし、例えば『大雑把でもいいから燃料価格上昇の推移と大まかな収支を示す』など、国民にむけての値上げをするための客観的な資料を提供するなど、別な意味でのアピールも必要ではないでしょうか。
まあ、他のサービス産業のように、差異化が難しく、需要と供給に基づく値上げそのものが難しいから、どうしてもこのような直接的なアピール手段になってしまうんでしょうけどね…。
サンマといえば秋の風物詩。値上げが進みすぎて、庶民の味でなくなってしまうことだけは避けて欲しいものです。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080818AT1G1800H18082008.html
「全国さんま棒受網漁業協同組合」(全さんま、東京・港)と北海道の「道東小型さんま漁業協会」(釧路市)は18日、サンマ漁の一斉休漁を実施した。100トン以上の大型船を中心に計240隻が参加。燃料高騰によって依然として経営が圧迫されている現状をアピールする。
政府は7月末、省エネ対策に取り組む漁業者に対して、燃料値上がり分の9割を実質的に直接補てんするなどの緊急対策を打ち出した。今回のサンマ漁の一斉休漁は引き続き漁業者の窮状を訴える狙いがある。
7月15日の全国一斉休漁は、解禁前で実質的に影響がなかったため、当初の解禁日を1日遅らせることで休漁に参加した。「シーズン本番前で、市場への入荷や価格への直接的な影響はほとんどない」(築地の卸会社)とみられる。
ん…。サンマ漁は8月解禁のため、先月の20万隻一斉休漁にはタイミング的に参加できなかったため、今回の実施になったようですが、6月のイカ釣り漁船の休業発表から始まり7月の一斉休漁までなだれ込んだ頃こそ、原油価格が毎日のように最高値を更新して新聞紙面を騒がせている真っ最中でしたし、他の各種漁業団体が一緒に休業に参加したことから、それなりの対外アピール効果はあったと思いますが、今は原油相場も瞬間最高値から20ドル以上下がっていることから、『大口の燃料価格だって大分下がっただろう…』と周りの方は受け止めているでしょうし、政府も(実効性があるかどうかは別にしても)7月末に『省エネ対策に取り組む漁業者に対して、燃料値上がり分の9割を実質的に直接補てんするなどの緊急対策』を打ち出してきたばかり。 正直窮状を訴えるタイミングをイマイチ外した観さえありますし、果たしてどの程度の効果が見込めるのでしょうか…。
私達、一般消費者から見れば、原油価格の高騰の影響で漁業関係者の生活が大変なことは知識としては知っていますが、だからといって『(他の食料品も値上げが相次ぐ中)本当に燃料価格の高騰分だけ値上げするのならばまだしも、それ以上実際の売値が上がってはたまらない』というのがホンネでしょうし、例えば『大雑把でもいいから燃料価格上昇の推移と大まかな収支を示す』など、国民にむけての値上げをするための客観的な資料を提供するなど、別な意味でのアピールも必要ではないでしょうか。
まあ、他のサービス産業のように、差異化が難しく、需要と供給に基づく値上げそのものが難しいから、どうしてもこのような直接的なアピール手段になってしまうんでしょうけどね…。
サンマといえば秋の風物詩。値上げが進みすぎて、庶民の味でなくなってしまうことだけは避けて欲しいものです。
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