平野官房長官:現行案除外せず 名護市長選の結果に 2010年1月25日 毎日夕刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100125k0000e010049000c.html
平野博文官房長官は25日午前の記者会見で、名護市長選の結果を受け「市長が誕生したのは一つの民意だが、検討する上で(選挙結果を)斟酌しなければならない理由はないと思う」と述べ、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)を移設先とする現行案を除外しない考えを示した。平野氏は政府・与党で移設先を検討する「沖縄基地問題検討委員会」の委員長。
平野氏は市長選の位置づけについて「辺野古移設だけの住民投票的な民意なのか」と指摘。「今回の選挙結果がすべて、移設問題に大きな影響を及ぼすとは私はとっていない」と述べた。連立を組む社民党や国民新党が現行案を検討対象から除外すべきだとしていることには「委員会として外すという考え方にはまだ立っていない」とし、「ゼロベースで最適な候補地を探す」と強調した。
名護市長選:「斟酌の理由ない」の官房長官発言に地元反発 2010年1月26日 毎日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100126k0000m010134000c.html
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)に移設する日米合意は、名護市長選で反対派市長が誕生したことで実現困難となった。しかし、平野博文官房長官は25日の記者会見で「(選挙結果を)斟酌しなければならない理由はない」と発言。合意履行を求める米側への配慮とみられるが、地元や与党内からは反発が噴き出した。鳩山政権が招いた県外移設論の着地点は見えない。
「市長選の結果、これまでと状況が変わったことを理解してほしい。政治を行う人は民意を大切にすべきではないのか」。名護市長に初当選した稲嶺進氏は25日、平野長官の発言に不快感を示した。鳩山政権が方針を決められない中、踏み絵を迫られる形になったのが名護市民だ。その「民意」を軽視し、辺野古案を選択肢に残す政府の対応には、辺野古微修正案を容認する立場だった仲井真弘多知事も「地元の首長の理解と協力がなければ難しい」と疑念を呈した。
社民、国民新両党は市長選の勝利に勢いづき、政府に辺野古案の撤回を迫る。社民党の福島瑞穂党首は25日、記者団に「民意としてはとても重い」と強調。国民新党の下地幹郎政調会長も「民意を大事にしないでこの問題を議論するのはおかしい。ゼロベースではなくなった」と述べた。
民主党も推薦した稲嶺氏の当選を政府が歓迎せず、辺野古案を排除しない「ゼロベースの検討」にこだわるのは、手詰まり感の裏返しだ。鳩山由紀夫首相が決着期限とした5月までに新たな候補地を探し、地元と米側の合意を取り付けるのは至難の業。在沖縄海兵隊報道部は25日も毎日新聞の取材に「現在の辺野古案となることを信じている」と回答した。
平野長官は政府・与党の設置した沖縄基地問題検討委員会の責任者。市長選の結果を重視する姿勢を示せば、県外移設へと一気に雪崩を打ち、対米関係も混乱するとの警戒感がある。25日午後の会見でも「(選挙結果は)一つの民意であることは理解するが、どこかの市から『反対だ』と言われて斟酌すると『じゃあどこに持って行くのか』となる」と白紙で臨む姿勢を強調した。
平野長官は、フリーハンドを持ち続け、一気に候補地を絞り込む狙いとみられる。衆院選で「県外・国外移設」を公約した鳩山首相は25日夜、記者団に「名護市民の選択は一つの意思だと受け止める。我々はゼロベースで臨みたい」とあいまいな発言を繰り返した。
ありゃりゃ…。平野博文官房長官ですが、米軍基地の移設問題について『(選挙結果を)斟酌しなければならない理由はない』発言をやらかしてしまったんですか…。
まあ、(ひょっとしたら移設計画を断念に追い込めるかもしれないと市民に)期待を持たせないように、氏としては牽制する意図でこのような発言をしたのかもしれませんが、これでは市民だけでなく沖縄県民全体に移設反対運動が広がりかねませんし、氏の立場を考慮するとあまりにも軽率な発言だったように思います。
私は 有事の時のスクランブル態勢を考慮すれば、グアムなど国外への全軍移設は現実的ではないと思いますし、敵国になる可能性のある国(具体的には、某ならず者国家と2大国ですね…)との位置関係を考慮すれば、沖縄(あるいはその近辺)程、軍事防衛拠点を設置する場所として妥当な拠点はないと思います。
米国との関係をこれ以上悪化させないためにも、どこに移設するかの議論にそんなに多くの時間をかけることができないことは事実ですが、もう少し住民に対する配慮が欲しかったと思いますね…。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100125k0000e010049000c.html
平野博文官房長官は25日午前の記者会見で、名護市長選の結果を受け「市長が誕生したのは一つの民意だが、検討する上で(選挙結果を)斟酌しなければならない理由はないと思う」と述べ、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)を移設先とする現行案を除外しない考えを示した。平野氏は政府・与党で移設先を検討する「沖縄基地問題検討委員会」の委員長。
平野氏は市長選の位置づけについて「辺野古移設だけの住民投票的な民意なのか」と指摘。「今回の選挙結果がすべて、移設問題に大きな影響を及ぼすとは私はとっていない」と述べた。連立を組む社民党や国民新党が現行案を検討対象から除外すべきだとしていることには「委員会として外すという考え方にはまだ立っていない」とし、「ゼロベースで最適な候補地を探す」と強調した。
名護市長選:「斟酌の理由ない」の官房長官発言に地元反発 2010年1月26日 毎日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100126k0000m010134000c.html
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)に移設する日米合意は、名護市長選で反対派市長が誕生したことで実現困難となった。しかし、平野博文官房長官は25日の記者会見で「(選挙結果を)斟酌しなければならない理由はない」と発言。合意履行を求める米側への配慮とみられるが、地元や与党内からは反発が噴き出した。鳩山政権が招いた県外移設論の着地点は見えない。
「市長選の結果、これまでと状況が変わったことを理解してほしい。政治を行う人は民意を大切にすべきではないのか」。名護市長に初当選した稲嶺進氏は25日、平野長官の発言に不快感を示した。鳩山政権が方針を決められない中、踏み絵を迫られる形になったのが名護市民だ。その「民意」を軽視し、辺野古案を選択肢に残す政府の対応には、辺野古微修正案を容認する立場だった仲井真弘多知事も「地元の首長の理解と協力がなければ難しい」と疑念を呈した。
社民、国民新両党は市長選の勝利に勢いづき、政府に辺野古案の撤回を迫る。社民党の福島瑞穂党首は25日、記者団に「民意としてはとても重い」と強調。国民新党の下地幹郎政調会長も「民意を大事にしないでこの問題を議論するのはおかしい。ゼロベースではなくなった」と述べた。
民主党も推薦した稲嶺氏の当選を政府が歓迎せず、辺野古案を排除しない「ゼロベースの検討」にこだわるのは、手詰まり感の裏返しだ。鳩山由紀夫首相が決着期限とした5月までに新たな候補地を探し、地元と米側の合意を取り付けるのは至難の業。在沖縄海兵隊報道部は25日も毎日新聞の取材に「現在の辺野古案となることを信じている」と回答した。
平野長官は政府・与党の設置した沖縄基地問題検討委員会の責任者。市長選の結果を重視する姿勢を示せば、県外移設へと一気に雪崩を打ち、対米関係も混乱するとの警戒感がある。25日午後の会見でも「(選挙結果は)一つの民意であることは理解するが、どこかの市から『反対だ』と言われて斟酌すると『じゃあどこに持って行くのか』となる」と白紙で臨む姿勢を強調した。
平野長官は、フリーハンドを持ち続け、一気に候補地を絞り込む狙いとみられる。衆院選で「県外・国外移設」を公約した鳩山首相は25日夜、記者団に「名護市民の選択は一つの意思だと受け止める。我々はゼロベースで臨みたい」とあいまいな発言を繰り返した。
ありゃりゃ…。平野博文官房長官ですが、米軍基地の移設問題について『(選挙結果を)斟酌しなければならない理由はない』発言をやらかしてしまったんですか…。
まあ、(ひょっとしたら移設計画を断念に追い込めるかもしれないと市民に)期待を持たせないように、氏としては牽制する意図でこのような発言をしたのかもしれませんが、これでは市民だけでなく沖縄県民全体に移設反対運動が広がりかねませんし、氏の立場を考慮するとあまりにも軽率な発言だったように思います。
私は 有事の時のスクランブル態勢を考慮すれば、グアムなど国外への全軍移設は現実的ではないと思いますし、敵国になる可能性のある国(具体的には、某ならず者国家と2大国ですね…)との位置関係を考慮すれば、沖縄(あるいはその近辺)程、軍事防衛拠点を設置する場所として妥当な拠点はないと思います。
米国との関係をこれ以上悪化させないためにも、どこに移設するかの議論にそんなに多くの時間をかけることができないことは事実ですが、もう少し住民に対する配慮が欲しかったと思いますね…。
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