子ども写真に「死」の文字300枚の犯人はなんと園児の母親

子ども写真に「死」の文字、大阪　３００枚ばらまく　2010年11月14日　共同
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111301000384.html
　知的障害のある子どもが通う大阪府池田市立の「やまばと学園」の周辺で、「死」などと書かれた子どもたちの顔写真約３００枚が路上などにばらまかれていたことが１３日、関係者らへの取材で分かった。同学園はすでに大阪府警に被害届を出している。
　同学園などによると、写真がまかれたのは今月３日ごろから。写真は遠足の時などに撮影されたもので、顔写真に「死」の１字だけが書かれているという。
　１０月ごろに学園のデジタルカメラ１台がなくなっており、何者かが中に保存してあった写真データをプリントしてばらまいた可能性もあるとみられる。
　池田市のホームページによると、同学園は知的障害などのある子ども約３０人が通学している。

写真に「死」、２５歳母逮捕　脅迫容疑「発育差悔しい」　2010年11月15日　共同
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111401000305.html
　大阪府池田市で、就学前の知的障害児が通う市立やまばと学園（同市旭丘１丁目）の多数の園児の顔に「死」と書かれた写真がばらまかれた事件で、池田署は１４日、脅迫の疑いで園児の母親の無職杉橋恵容疑者（２５）＝同市神田＝を逮捕した。
　逮捕容疑は１１日、学園に通う男児の池田市内の自宅敷地に、この男児ら園児２０人の顔にフェルトペンのようなもので「死」と書いた写真２６枚を投げ入れた疑い。
　同署によると、杉橋容疑者は容疑を認め「（この男児と比べて）自分の子どもが発育で差をつけられ、悔しかった。『死』と書いたら（男児の）親が恐怖を感じると思った」と供述している。
　阪急池田駅の近くや市内の路上で３日以降、同学園の園児の写真３６０枚が見つかった。うち２０４枚は顔に「死」と書かれ、杉橋容疑者の子どもの写真もあった。同署は関連を調べている。




　大阪府池田市の知的障害児向けの学校で、子供の写真300枚に『死』などと書かれた写真約300枚が路上にばら撒かれていた事件ですが、てっきり障害者に強い差別意識を持つ輩の悪質なイタズラだとばかり思っていたのですが、なんとなんと、この学園に児童を通わせている母親が逮捕されるという、まさかまさかの衝撃的な展開となってきました…（滝汗
　う～ん。それにしても、自分の子供の写真にも『死』の文字を書いてばら撒いたのは、自分が犯人だと疑われないための偽装工作としても、まさか『発育の差』などという第三者から見れば『なんでそんなことで？？？』と思えるような理由で犯行に及ぶなんて…（絶句
　確かに知的障害という分野の障害は、身体障害や視覚障害などと比べても、一番世間的にも理解されているとは言い難く、その親も孤独に追い込まれがちだとは思いますし、そういう意味では親の側が精神的に相当追い込まれていたとしてもおかしくなく、全く同情の余地がないとまでは言い切れないと思いますが、だからこそ同じ障害を抱える親同士と施設が共に支えあってこういった子供たちを無事に社会に送り出していかなければならないのに、まさか身内から裏切り者を出すような形になるとは…。
　子供にとって母親は一番身近で大切な存在だというのに、なんでこんな形で暴走してしまったのか、子育て世代の１人としては非常にやりきれない思いになります。