「車止め盗」首都圏で相次ぐ 高騰ステンレス転売目的? 2007年02月09日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/national/update/0209/TKY200702090346.html
朝、公園に行くと車止めのポールがない――。公園に設置されたステンレス製の車止めの盗難被害が、首都圏で相次ぐ。ステンレス価格が高騰する中、転売目的で盗まれているようだ。関係者は被害防止に躍起だが、同じステンレス製の側溝のふたや銅製の電線も被害を受けている。
1日5本、6日4本、7日5本……。
東京都八王子市内で今月、盗難がわかった車止めの本数だ。市によると、06年11月から7日までに、公園、緑地の出入り口など市内70カ所で計198本が盗まれた。
この車止めは1本3万円程度。重さ5~7キロで、いずれもステンレス製だ。腐食に強い同製品は比較的新しく整備された公園に多い。市南部の多摩ニュータウン地区での被害が目立つ。
連日の被害に、井上伸一・市公園課長は「こんなに被害が続くとは思わなかった。被害額も大きく、できるだけの対策をとりたい」と話す。
市は1月中旬以降、車止め約1500本を黄色く着色した。市の所有物であることをPRし、犯行を敬遠させるのが狙いだ。職員約20人が深夜の公園のパトロールを始めたほか、盗まれる際、地面との設置部に着けられた南京錠が切られていることから、錠を太い棒状のものに取り換える予定だ。
八王子署も転売目的の窃盗事件とみて捜査しているが、こうしたステンレス製品の被害はほかにもある。
同市の南東の町田市でも昨年12月から、公園と緑地17カ所で車止め計63本が盗まれたほか、神奈川県相模原市と埼玉県内の熊谷市で20本以上、朝霞市、所沢市、さいたま市内の公園でもそれぞれ十数本が被害にあっている。
横浜市では昨秋、マンション敷地内にあるステンレス製の側溝のふたが盗まれる事件が続いた。転売するために盗んでいたとして、11月3日に4人が窃盗容疑で神奈川県警に逮捕されたが、その後も千葉市で公民館の側溝のふた37枚が盗まれるなど、被害はやまない。
さらに、銅製の電線や銅線の盗難事件も全国で発生。八王子署管内でも昨年2月以降、建築現場や資材置き場に置かれた電線などの盗難が70件以上起きているという。
背景には、ステンレスや銅の取引価格の高騰があるとみられる。
東京都内のリサイクル業者は「価格はどちらも、この1年で5倍に跳ね上がった。銅は相場のピークを過ぎたが、ステンレスはまだ景気がいい。中古品もかなりのもうけになる」と話す。
経済産業省によると、ステンレスは素材となるニッケルの価格が高騰しているうえ、経済成長を続ける中国をはじめ、国内外で需要が高まっているのが要因という。
非鉄金属リサイクル全国連合会(東京)は「高く取引されるというニュースを見て、身近なものを盗み始める者もいるだろう」と警戒。盗品の疑いがある場合は警察に通報するよう、業界内で注意を呼びかけている。
最近は銅価格やステンレス価格が高騰している影響で、マンホールのふたやステンレス製の側溝のふた、はたまた電線まで盗まれるという事件が世界的にも相次いでいるようですが、今度は車止めを盗難ですか…(唖然
あんなものを盗み出そうと思えば、地面が土でもそれ相応の器具が必要でしょうし、おそらくは犯行グループのようなモノが暗躍しているのではないかと思われます。
公園の車止めボールは車だけでなく、バイクや自転車の乗り込み防止の機能も兼ねているだけに、子供を公園で遊ばせる事が多いお母さんにとっては心配でしょうね。
http://www.asahi.com/national/update/0209/TKY200702090346.html
朝、公園に行くと車止めのポールがない――。公園に設置されたステンレス製の車止めの盗難被害が、首都圏で相次ぐ。ステンレス価格が高騰する中、転売目的で盗まれているようだ。関係者は被害防止に躍起だが、同じステンレス製の側溝のふたや銅製の電線も被害を受けている。
1日5本、6日4本、7日5本……。
東京都八王子市内で今月、盗難がわかった車止めの本数だ。市によると、06年11月から7日までに、公園、緑地の出入り口など市内70カ所で計198本が盗まれた。
この車止めは1本3万円程度。重さ5~7キロで、いずれもステンレス製だ。腐食に強い同製品は比較的新しく整備された公園に多い。市南部の多摩ニュータウン地区での被害が目立つ。
連日の被害に、井上伸一・市公園課長は「こんなに被害が続くとは思わなかった。被害額も大きく、できるだけの対策をとりたい」と話す。
市は1月中旬以降、車止め約1500本を黄色く着色した。市の所有物であることをPRし、犯行を敬遠させるのが狙いだ。職員約20人が深夜の公園のパトロールを始めたほか、盗まれる際、地面との設置部に着けられた南京錠が切られていることから、錠を太い棒状のものに取り換える予定だ。
八王子署も転売目的の窃盗事件とみて捜査しているが、こうしたステンレス製品の被害はほかにもある。
同市の南東の町田市でも昨年12月から、公園と緑地17カ所で車止め計63本が盗まれたほか、神奈川県相模原市と埼玉県内の熊谷市で20本以上、朝霞市、所沢市、さいたま市内の公園でもそれぞれ十数本が被害にあっている。
横浜市では昨秋、マンション敷地内にあるステンレス製の側溝のふたが盗まれる事件が続いた。転売するために盗んでいたとして、11月3日に4人が窃盗容疑で神奈川県警に逮捕されたが、その後も千葉市で公民館の側溝のふた37枚が盗まれるなど、被害はやまない。
さらに、銅製の電線や銅線の盗難事件も全国で発生。八王子署管内でも昨年2月以降、建築現場や資材置き場に置かれた電線などの盗難が70件以上起きているという。
背景には、ステンレスや銅の取引価格の高騰があるとみられる。
東京都内のリサイクル業者は「価格はどちらも、この1年で5倍に跳ね上がった。銅は相場のピークを過ぎたが、ステンレスはまだ景気がいい。中古品もかなりのもうけになる」と話す。
経済産業省によると、ステンレスは素材となるニッケルの価格が高騰しているうえ、経済成長を続ける中国をはじめ、国内外で需要が高まっているのが要因という。
非鉄金属リサイクル全国連合会(東京)は「高く取引されるというニュースを見て、身近なものを盗み始める者もいるだろう」と警戒。盗品の疑いがある場合は警察に通報するよう、業界内で注意を呼びかけている。
最近は銅価格やステンレス価格が高騰している影響で、マンホールのふたやステンレス製の側溝のふた、はたまた電線まで盗まれるという事件が世界的にも相次いでいるようですが、今度は車止めを盗難ですか…(唖然
あんなものを盗み出そうと思えば、地面が土でもそれ相応の器具が必要でしょうし、おそらくは犯行グループのようなモノが暗躍しているのではないかと思われます。
公園の車止めボールは車だけでなく、バイクや自転車の乗り込み防止の機能も兼ねているだけに、子供を公園で遊ばせる事が多いお母さんにとっては心配でしょうね。