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自宅競売、明け渡しトラブルで不動産業者を殺害

2010-04-26 05:46:53 | Weblog
自宅競売、明け渡しトラブルで不動産業者を殺害 2010年4月25日 
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100425-OYT1T00407.htm
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0425/OSK201004250022.html
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100425/crm1004251832014-n1.htm
 岡山県警捜査1課と津山署などは25日、同県美作市岩見田、無職竹久啓介容疑者(37)を殺人の疑いで逮捕した。
 発表によると、竹久容疑者は21日午前8時30分頃、自宅隣の弟(34)宅で、同県津山市小田中、不動産仲介業有本俊夫さん(61)を工具で殴るなどして殺害した疑い。
竹久容疑者の自宅は競売にかけられて県外在住者が落札。有本さんは、落札者からの依頼で建物の明け渡し交渉をしていた。竹久容疑者は「交渉でトラブルになった」と供述しているという。
 県警は、24日に有本さんの家族から「仕事から帰ってこない」と連絡を受け、捜査。竹久容疑者から事情聴取したところ「遺体を美作市内のダムに捨てた」と供述したためダムを捜索し、25日朝、遺体を発見した。



 自宅を手放したくないという気持ちは心情的にはわからなくもありませんが、競売の段階までいくこと自体、住宅ローンをこれから先何十年に渡って払い続けることができない状態に陥っていたということでしょうし、今回の事件の被害者は落札者からの依頼で建物の明け渡し交渉を依頼された単なる代理人。
 感情的になって殺害したというところが真相なのでしょうが、被害者を殺害したところで自宅の競売がなかったことにできるわけでもないというのに、この容疑者の身勝手さには怒りが収まりませんね…。
 たとえ家を手放すことになったとしても、まだ37歳ならばいくらでも人生をやり直すことができる年齢のはずなのに、このような卑劣な犯行を犯し自らの将来を閉ざしてしまった容疑者に同情する気は更々ありませんが、巻き込まれた被害者やその遺族はたまったものではありませんし、競売というシステムそのものにも、『競売物件は怖いもの』という社会的偏見が再び広がってしまう懸念を強く感じずにはいられません。


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