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町村、伊吹氏:ガソリン税や税制で火花 「専門家」を自負

2008-05-13 18:53:38 | Weblog
町村、伊吹氏:ガソリン税や税制で火花 「専門家」を自負 2008年5月13日 毎日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080513k0000m010148000c.html
 町村信孝官房長官と自民党の伊吹文明幹事長が週末から12日にかけ、ガソリン税、税制改革という当面の重要政策テーマで正反対の発言を行った。福田政権を支える政府と党の要の足並みの乱れは野党の追及材料にもなりかねず、自民党国対幹部は「困ったものだ」とおかんむりだ。
 ガソリン税に関し、町村氏が10日の講演で「温暖化対策上、今より高くいただくかもしれない」と引き上げに言及したところ、伊吹氏は11日の講演で「道路特定財源を一般財源化するなら減税してくれ、という話は当然起きる」と打ち消した。
 伊吹氏は同じ講演で来年度税制改正について「国会が閉会したあたりで国民に訴えたらどうかと福田康夫首相に申し上げている」と表明。これに対し、町村氏が12日午前の会見で「1カ月ちょっとで税制抜本改正の方針を決めることが果たして可能か」と反論すると、伊吹氏は同日夕の会見で「意見があるなら私に言ってほしい」と不快感を示した。
 両氏はともに官僚出身の当選8回で、自民党税調小委員長を務めた「税の専門家」。党内には「プライドが高過ぎる点も共通している」との声もある。



 私も、町村氏のガソリン税引き上げ発言には唖然とさせられた1人ですし、夕刊フジ(http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/backnumber/n_machimura__20080512_2/story/12fuji320080512013/)に至っては、『KY発言』呼ばわりまでされていますが、町村氏も、よりによって与党が苦境に追い込まれているこのタイミングで、このようなKY発言をするなんて、傍から見ていると、与党に対する嫌がらせ以外の何物にも思えませんね…。
 しかも、この町村氏。巨額の財政赤字のバランスを何とかしようと増税論を言っているのではなく、一般財源化した予算を地元の新幹線に使おうと目論んでいるそうで、これでは国民の納得を得るどころか、ガソリンにかかる暫定税率が復活して怒りが渦舞いいている一般ドラーバーの怒りを更に注ぐだけではないでしょうか…。
 議論の相手の伊吹氏も、文部科学大臣に就任した直後に、高校の必須科目の未履修問題が相次いで発覚し、当初は妥協策を打ち出さずに強行姿勢をとろうとしたことから、『がんこ爺』ぶりを世間に知らしめてしまった1人ですが、双方とも税の専門家を自認するのならば、2人だけの議論で終わらせるのではなく、税理士など民間人にも両氏の考え方を客観的に分析できるだけの資料を提出した上で、国民全体を巻き込んだ議論をすべきではないでしょうか。
 感情論での増税なんて、巻き込まれる方はたまったものではありませんし、税の議論をするなら、情報開示をもっと積極的に行って欲しいものです。


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