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遊佐町長に時田氏が初当選 現職・小野寺氏に大差

2009-03-09 17:50:48 | Weblog
遊佐町長に時田氏が初当選 現職・小野寺氏に大差 2009年03月09日 山形
http://www.yamagata-np.jp/news/200903/08/kj_2009030800132.php
 任期満了に伴う遊佐町長選は8日、投票が行われ、即日開票の結果、新人で元町議の時田博機氏(58)=豊岡=が、5選を目指した現職の小野寺喜一郎氏(62)=菅里=を破り、初当選を果たした。投票率は前回(2005年)を0.47ポイント上回る78.46%だった。
 時田氏は、町議1人、元町長、元町議8人の支援を足掛かりに、地元の蕨岡を中心に町内全域で草の根運動を展開し浸透を図った。「町民と一緒に話し合い、合意の上で丁寧なまちづくりを進めていく」との訴えが有権者の間で共感を広げた。同時に小野寺氏に対する多選批判と町政の刷新を前面に打ち出した主張で支持を拡大。現町政への批判票や浮動票を取り込み、現職の厚い壁を破った。
 小野寺氏は、保守系町議ら8人の支援を受けて4期16年の経験と実績を訴えたが、これまで同氏の選挙戦を支えてきた時田氏が対立候補となったことで苦戦。多選に対する町民の反発は強く、時田氏の攻勢をはね返せなかった。
 当選した時田氏は、同町遊佐の後援会事務所で、支持者を前に「活力のある遊佐を取り戻そうと頑張ってきた。これからの町政は住民と議論を重ねながら進めていきたい。民間の力を活用しながら、雇用、福祉分野に力を入れていきたい」と喜びを語った。
 同じ日程で行われた町議補選は、農業土門治明氏(55)=小松=が、自営業土門勝子氏(64)=江地=を下し、3度目の当選を果たした。

町長選挙
 おのでら喜一郎  4518票
 時田ひろき    6214票
町議会議員補欠選挙
 土門かつこ  候補  4259票
 土門はるあき 候補  5684票



 山形県遊佐町は、酒田市と秋田県境に隣接する人口1.6万人の町ですが、任期満了による町長選挙は、町職員26人の削減や特別職の報酬カットなどの行財政改革など、4期16年の実績を訴えて5選を目指した現職の小野寺喜一郎氏と、『企業誘致強化や、町の濁り水対策としてろ過装置を設置。行財政改革として町長の退職金を廃止して特別職の退職金も見直す』と訴えた前遊佐町議の時田博機氏の一騎打ちとなったものの、新人の時田博機氏が6214票を獲得し、現職の小野寺喜一郎氏の得票数(4518票)を大幅に上回り、見事初当選を決めました。
 ちなみに、山形県では1月25日に行なわれた山形県知事選でも、新人で行政書士の吉村美栄子氏が320344票を獲得し、現職で再選を目指した斎藤弘氏(309612票)を破る大快挙が起きたのですが、こちらでも現職が大差で敗れるまさかの展開。
 山形と言えば、保守王国のイメージが強いのですが、地方では確実に変革を求める声が強まっているようですね…。
 一方、その時田博機町議が町長選出馬のため議員を辞職したため空席となった町議会議員の議席は、5684票を獲得した土門はるあき氏が土門かつこ氏の得票数を上回り当選を決めたようです。

 ちなみに、この地区では、旧酒田市を中心に飽海郡の4町(八幡町・松山町・平田町及び遊佐町)が参加する合併が検討されていたものの、遊佐町が協議会からの離脱を表明したため、2005年11月に旧酒田市が他の3町と新設合併して新酒田市(人口11.3万人)が誕生したという経緯があるのですが、旧飽海郡は同じ郡内の合併も含め、現在は全て酒田市と遊佐町に集約されている状況。
 4年前に酒田市との合併を拒否したことから、当面は独立独歩方針を進めざるを得ないと思いますが、新町長はどのような町制運営を行なってくれるのでしょうか…。16年の実績を持つベテラン現職を打ち破って初当選した新町長がどんな政策を打ち出すのか要注目です。


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