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4日のNYダウは168ドル安の13038ドルで終了 原油は4ドルの大幅続落

2012-05-05 06:19:28 | Weblog
NY株続落、168ドル安で終了 米景気回復に懸念 2012年5月5日 日経
 4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比168ドル32セント安の1万3038ドル27セント(速報値)で終えた。朝方発表の4月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の前月比の伸びが3月から鈍化し、市場予想も大幅に下回った。このところ市場予想を下回る指標が目立っていたこともあり、米景気の回復ペースが鈍るとの懸念につながった。業績が景気に左右されやすいIT(情報技術)や金融、素材、石油株を中心に売りが出た。
 6日にフランスの大統領選とギリシャの総選挙を控えており、欧州の債務問題をめぐる警戒感も相場の重荷となった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、同67.96ポイント安の2956.34(同)で終えた。

NY原油、大幅続落 6月物終値98.49ドル 一時3カ月ぶり安値 2012年5月5日 日経
 4日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に3日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の6月物は前日比4.05ドル(約4%)安の1バレル98.49ドルで終えた。一時97.51ドルと、期近物として2月10日以来ほぼ3カ月ぶりの安値をつけた。低調な4月の米雇用統計を受けて米景気の減速懸念が強まり、売りが膨らんだ。
 朝方発表の4月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比11万5000人増と、昨年10月以来6カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。市場予想(約16万人増)も下回り、米雇用回復の鈍さが意識された。米景気減速で目先の原油需要が伸び悩むとの観測が広がり、売りを誘った。
 6月物は100ドルの大台を下回ると、損失を限定する目的の売りを巻き込んで、下げ幅を急速に広げた。
 ガソリン、ヒーティングオイルは続落した。

NY金、反発 6月物は1645.2ドルで終了、米雇用の伸び鈍化で 2012年5月5日 日経
 4日のニューヨーク金先物相場は5営業日ぶりに反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比10.4ドル高の1トロイオンス1645.2ドルで終えた。予想を下回る4月の米雇用統計を受け米雇用情勢の改善が鈍っているとの見方が広がり、運用リスクが比較的高いとされる米株式や原油先物などが大幅に下落。逃避資金の受け皿になりやすい金に買いが優勢となった。
 前日までの4日続落で持ち高が売りに傾いた参加者が多く、持ち高を調整する目的の買い戻しが入った面もあった。
 銀も5日ぶりに反発、プラチナは3日ぶりに反発した。

4月米非農業部門雇用者数は予想大幅に下回る11.5万人増、米経済の失速示す 2012年05月5日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT812993420120504
◎非農業部門雇用者数は前月比11万5000人増、予想は17万人増
◎民間部門雇用者数は前月比13万人増、予想は17万5000人増
◎失業率は8.1%、3年ぶり低水準 
 米労働省が4日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比11万5000人増にとどまり、予想の17万人増を大幅に下回った。増加の鈍化は3カ月連続。米経済が勢いを失いつつあることが裏付けられた。
 失業率は前月の8.2%から8.1%に低下し、3年ぶりの低水準を更新したものの、職探しをあきらめた人の数が増えたことを反映したものだった。予想は8.2%。
 テンパス・コンサルティングの外為ストラテジスト、ジョン・ドイル氏は「成長の足取りが重くなっていることを示している」と述べた。
 ただ、2月と3月の非農業部門雇用者数の増加数は、前回発表と比べて合計で5万3000人多くなった。これにより、6カ月間の平均増加数は19万7000人となった。これは、4月の非農業部門雇用者数の増加数が予想通りに17万人増加していた場合と並ぶ水準となる。
 米国の失業率は、オバマ大統領の就任1年目に10%まで上昇。2011年はおおむね9%近辺で推移した後、今冬にかけて大きく低下した。ただ、依然として過去50年の平均を2%ポイント上回る水準に高止まりしており、米連邦準備理事会(FRB)は労働市場が完全に回復するには少なくともあと数年かかるとの見方を示している。
 4キャストのエコノミスト、ショーン・インクレモナ氏は、「現段階でFRBの政策が変わるとは思わない」とし、「雇用の伸びが加速しておらず、減速する公算が大きいことから、FRBは明らかに警戒姿勢を強める」との予想を示した。
 ただ、エコノミストの間では、今年の冬は暖冬だったことから企業が雇用を前倒しし、これが春季の雇用増の鈍化につながったとの見方も出ている。JPモルガンのエコノミスト、ロバート・メルマン氏は「経済に何か問題があるのではなく、単に、雇用が前倒しされただけだ」としている。
 4月は労働人口が34万2000人減少。前月の16万4000人減を上回って減少した。
 民間部門全体の雇用者数は13万人増。前月の16万6000人増から伸びは鈍化し、予想の17万5000人増を下回った。
 財生産部門の雇用者数は1万4000人増。このうち、建設部門は2000人減。製造業部門は1万6000人増加したものの、前月の4万1000人増から伸びは鈍化した。
 サービス部門は11万6000人増。前月は12万8000人増加していた。輸送・保管業が1万6600人減となったことがサービス部門全体の重しとなったものの、小売業は2万9300人増となり、前月の2万0900人減から増加に転じた。人材派遣業も2万1100人増となり、前月の9400人減から増加に転じた。
  平均週間労働時間は前月から横ばいの34.5時間だった。

4月米雇用統計、昨年の失速パターン再来を示唆との声も 2012年05月5日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT813008020120504
 4月の米雇用統計が労働市場の減速を示すなか、市場では2011年と同様、年初以降に加速した雇用の伸びが夏場にかけて失速するパターンが今年も繰り返されるのではとの見方も出ている。
 非農業部門雇用者数は前月比11万5000人増にとどまり、予想の17万人増を大幅に下回った。増加の鈍化は3カ月連続。米経済が勢いを失いつつあることが裏付けられた。
 失業率は前月の8.2%から8.1%に低下し、3年ぶりの低水準を更新したが、背景としては、職探しをあきらめた人の数が増えたとの消極的理由にとどまった。
 以下は、今回の雇用統計の主なポイント。
◎民間部門の雇用者数の伸びは13万人増で、全体を押し上げた。このうちサービス業は11万6000人増で、民間の伸びの大半を占めた。
◎サービス業のうち、小売関連は2万9300人増と3カ月ぶりにプラスに転じた。専門職は6万2000人増。レジャー・接客も1万2000人増加したが、伸びは前月の5万2000人増から鈍化した。
◎将来の企業の正規採用動向を占う上で参考になる人材派遣は2万1100人増加。前月は9400人減だった。
◎財生産は、製造の伸びが後押しし1万4000人増加。製造は自動車メーカーの採用拡大を背景に1万6000人増加したものの、前月の4万1000人増からは伸びが鈍った。
◎建設は2000人減と前月の3000人減からマイナスが続いた。昨年12月から今年1月にかけては温暖な天候要因から増加していた。
◎政府部門は1万5000人減。地方政府による教職員の削減が響いた。
◎時間当たり賃金は23.38ドルで、前月比0.01ドル増にとどまり、低賃金での雇用拡大が浮き彫りとなった。

<家計調査>
◎家計調査では、就業者数が16万9000人減と2カ月連続のマイナスとなった。
◎労働力参加率は63.6%と、前月の63.8%から低下、1981年12月以来の低水準となり、先行きの雇用に対する米国民の悲観度が高まっていると考えられる。労働力参加率の低下などを背景に、失業率は昨年8月以降、1%ポイント程度改善している。
◎就職を希望するものの職探しを止めた人やパートタイムだけで働いているもののそれ以上の仕事を希望する人を含めた失業率は14.5%と前月から横ばいだった。
◎全米の総失業者数は1250万人で、このうち失業期間が6カ月を超える人の割合は41.3%だった。



 4日の米国株式市場ですが、注目の4月の米雇用統計が米失業率こそ前月比0.1ポイント改善の8.1%となったものの、非農業部門雇用者数の増加が市場予想の17万人増を下回る11.5万人となり職探しをあきらめた人の数が増えたことを反映したものと受け止められたことから、大幅下落。
 NYダウは、前日比168ドル32セント安い13038ドル27セントで終了(1.27%安)。
 ナスダックは、前日比67.96ポイント安い2956.34ポイントで終了(2.25%安)。
 S&P500種も、前日比22.47ポイント安い1369.10ポイントで終了(1.61%安)しました。

 NY原油は、前日比4.05ドル安い1バレル98.49ドルと連日の急落。
 NY金は、前日比10.4ドル高い1トロイオンス1645.2ドルで終了しました。


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