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あいおい損保がまた評価損を計上、T&Dホールディングスも271億円の評価損を計上?

2008-04-15 19:51:59 | Weblog
あいおい損保、3月期決算で有価証券の評価損125億円 2008年4月11日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080411-OYT1T00596.htm
 あいおい損害保険は11日、2008年3月期決算で有価証券の評価損125億円を計上する見通しを発表した。
 サブプライムローン問題を受けた株安などで、有価証券の価格が大幅に下落した。
 生命保険大手のT&Dホールディングスも271億円の評価損を計上する見通しを発表した。07年12月末時点の予想(184億円)から大きく膨らんだ。



 あいおい損保は、2007年9月末のサブプライム関連の保有残高が1154億円(CDO関連が1114億円、+SIV関連が40億円)あり、07年9月中間期の評価損は252億円を出すも、2008年3月期の純利益見通しを前年比1.9%増の165億円のまま据え置いていた(http://www.hoken-j.jp/infUserIndex.php?act=inf_user_ContentsDetail_Init&sel_id=f_content_id,CONTENTS120324254682004800)のですが、その後2月中旬に、920億円のサブプライム損失を計上し、結局3月期決算では、さらに有価証券の評価損125億円を計上する見通しのようですね。
 この一件については、既に、役員報酬の一部カット(4月から3カ月間、社長の役員報酬を3割、副社長2人は2割減額、専務は1割減額、代表権のない取締役の投資運用担当役員も同期間に報酬の2割をカット)を打ち出していますが、損保大手の中では、財務内容が圧倒的に悪いだけに、場合によっては更なる経営責任の追及や資本増強といった話もひょっとしたら出てくるかもしれませんね…。
 一方、T&Dホールディングスも271億円の評価損を計上する見通しだとか…。T&Dホールディングスについては、HP内の質疑応答集で、『大同が保有するヘッジファンドのサブプライム市場へのエクスポージャー(仮に価値がゼロとなった場合の最大損失想定額)は残高に対して約3%(約60億円)と限定的である。太陽は数億円程度である。』という件があったので、法人に強い大同生命で若干の損失が出る可能性は想定していましたが、こちらも予想外に大きい損失額となったものだと思います。


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