双竜自動車が破綻 韓国5位、資金繰りメド立たず 2009年1月09日
ロイター http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-35787920090109
朝日夕刊 http://www.asahi.com/business/update/0109/TKY200901090196.html
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090109/biz0901091305007-n1.htm
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090109AT1D0907O09012009.html
韓国自動車5位で、上海汽車集団傘下の双竜自動車は9日、ソウル中央地裁に法定管理(日本の会社更生法に相当)を申請したと発表した。世界景気の低迷で自動車販売が急減。深刻な資金繰り悪化に直面し、上海汽車に支援を要請してきたが支援が得られず、自主再建を断念した。
申請を受け、地裁は3日以内に双竜自の資産を保全。再建するか、破産させるかなど対処方針を1カ月以内に決める。双竜自は希望退職の実施や賃下げ、採用凍結などの自助努力は継続する。
双竜自はスポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)に強いが、原油高や景気低迷で燃費の良い小型車に需要が移り販売不振は他社より深刻。昨年末は給与を払えなくなるほど資金繰りが悪化していた。双竜自は上海汽車に経営支援を要請する一方、労組には年末の操業停止や福祉削減を柱とするリストラ案を提示した。
韓国の現代自動車、第1四半期に25―30%の減産を計画 2009年 01月9日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK831262620090109
韓国の現代自動車は、すべての国内工場で第1・四半期に25―30%の減産を実施する計画。現地のオンラインニュース、イーデイリーが9日、関係筋の話として伝えた。現代自動車は労組に対し、減産計画を提示したという。
双竜自動車と言えば、先月24日に支払う予定だった従業員給料の支払いを運転資金不足を理由に拒むなど、資金繰りが危ぶまれていたのですが、結局大株主の上海汽車との支援要請話がまとまらずに、日本での会社更生法にあたる法定管理を申請せざるを得なくなってしまったようです。
それにしても双竜グループと言えば、韓国ではかっての30大グループの1つで、念願だった自動車産業への進出を果たすも生産台数が少なく規模の経済を達成できないまま赤字が蓄積してしまったことで、98年に大字自動車に買収されるも、今度はその大字自動車が無理な海外進出をした影響で経営危機に陥り、韓国自動車業界は現代・起亜(国内連合)と外資と組んだGM・大宇、ルノー・三星、上海・双竜(大字破綻後上海が買収)3グループの計4社体制となっていたのですが、国産車は圧倒的に現代が強かった(もっとも一人勝ち状態だった現代自動車も減産計画を打ち出しているようですが…)ようで、結局国内市場を取り込めないまま、サブプライムショックによる車販売台数の激減の直撃を受けてしまった(ちなみに、双竜の08年の韓国での販売台数は前年より約35%減の約4万台で、シェアは約3.4%と韓国大手5社で最下位)模様です。
ちなみに、大株主の上海汽車側は約7000人いる従業員の大幅削減を求めたものの、労組側が反発したことで、支援話も交渉決裂となってしまったのですが、まるで『ビッグ3もこのまま抜本的改革をしなければ同じ運命を辿るよ』という不吉な想像をついついしてしまいますし、この双竜自動車の経営破綻問題も、他の自動車会社にとってはローカル地域の下位メーカーの破綻では片付けられない決して他人事ではない問題ではないでしょうか…。
とりわけ、これまでビッグ3と組んでいたマツダやいすゞなどは、車種そのものを絞り込んでいますし、ビッグ3の側も自分達が生き残ることで精一杯で、ひょっとすると業務提携の話もなくなってしまうかもしれませんし、今後特に下位メーカーはどう生き残るための連携を組んでいくかが急務な課題になりつつあるように思います。
<参考>韓国の車事情については、オリックスのHP内で『The Daily NNA-韓国クルマ解体新書』という中々興味深い特集記事を組んでいますので、興味のある方はこちらもご覧頂ければと思います。
→ http://www.orixauto.co.kr////////lang_jp/jp_sub04_01_announce.php
ロイター http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-35787920090109
朝日夕刊 http://www.asahi.com/business/update/0109/TKY200901090196.html
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090109/biz0901091305007-n1.htm
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090109AT1D0907O09012009.html
韓国自動車5位で、上海汽車集団傘下の双竜自動車は9日、ソウル中央地裁に法定管理(日本の会社更生法に相当)を申請したと発表した。世界景気の低迷で自動車販売が急減。深刻な資金繰り悪化に直面し、上海汽車に支援を要請してきたが支援が得られず、自主再建を断念した。
申請を受け、地裁は3日以内に双竜自の資産を保全。再建するか、破産させるかなど対処方針を1カ月以内に決める。双竜自は希望退職の実施や賃下げ、採用凍結などの自助努力は継続する。
双竜自はスポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)に強いが、原油高や景気低迷で燃費の良い小型車に需要が移り販売不振は他社より深刻。昨年末は給与を払えなくなるほど資金繰りが悪化していた。双竜自は上海汽車に経営支援を要請する一方、労組には年末の操業停止や福祉削減を柱とするリストラ案を提示した。
韓国の現代自動車、第1四半期に25―30%の減産を計画 2009年 01月9日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK831262620090109
韓国の現代自動車は、すべての国内工場で第1・四半期に25―30%の減産を実施する計画。現地のオンラインニュース、イーデイリーが9日、関係筋の話として伝えた。現代自動車は労組に対し、減産計画を提示したという。
双竜自動車と言えば、先月24日に支払う予定だった従業員給料の支払いを運転資金不足を理由に拒むなど、資金繰りが危ぶまれていたのですが、結局大株主の上海汽車との支援要請話がまとまらずに、日本での会社更生法にあたる法定管理を申請せざるを得なくなってしまったようです。
それにしても双竜グループと言えば、韓国ではかっての30大グループの1つで、念願だった自動車産業への進出を果たすも生産台数が少なく規模の経済を達成できないまま赤字が蓄積してしまったことで、98年に大字自動車に買収されるも、今度はその大字自動車が無理な海外進出をした影響で経営危機に陥り、韓国自動車業界は現代・起亜(国内連合)と外資と組んだGM・大宇、ルノー・三星、上海・双竜(大字破綻後上海が買収)3グループの計4社体制となっていたのですが、国産車は圧倒的に現代が強かった(もっとも一人勝ち状態だった現代自動車も減産計画を打ち出しているようですが…)ようで、結局国内市場を取り込めないまま、サブプライムショックによる車販売台数の激減の直撃を受けてしまった(ちなみに、双竜の08年の韓国での販売台数は前年より約35%減の約4万台で、シェアは約3.4%と韓国大手5社で最下位)模様です。
ちなみに、大株主の上海汽車側は約7000人いる従業員の大幅削減を求めたものの、労組側が反発したことで、支援話も交渉決裂となってしまったのですが、まるで『ビッグ3もこのまま抜本的改革をしなければ同じ運命を辿るよ』という不吉な想像をついついしてしまいますし、この双竜自動車の経営破綻問題も、他の自動車会社にとってはローカル地域の下位メーカーの破綻では片付けられない決して他人事ではない問題ではないでしょうか…。
とりわけ、これまでビッグ3と組んでいたマツダやいすゞなどは、車種そのものを絞り込んでいますし、ビッグ3の側も自分達が生き残ることで精一杯で、ひょっとすると業務提携の話もなくなってしまうかもしれませんし、今後特に下位メーカーはどう生き残るための連携を組んでいくかが急務な課題になりつつあるように思います。
<参考>韓国の車事情については、オリックスのHP内で『The Daily NNA-韓国クルマ解体新書』という中々興味深い特集記事を組んでいますので、興味のある方はこちらもご覧頂ければと思います。
→ http://www.orixauto.co.kr////////lang_jp/jp_sub04_01_announce.php
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