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「ゆうパック」際立つ客離れ、遅配が追い打ち

2010-09-12 16:21:34 | Weblog
「ゆうパック」際立つ客離れ、遅配が追い打ち 2010年9月6日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100906-OYT1T00942.htm
 日本郵政グループの郵便事業会社が運営する宅配便サービス「ゆうパック」の苦戦が続いている。
今年7月に起きた荷物の遅配による混乱も顧客離れを加速させており、顧客の信認を回復できるかどうか、正念場を迎えている。
 6月の引き受け荷物は、前年同月比10・3%減の1782万個で、1年連続の前年実績割れとなり、過去最大の減少幅となった5月(10・4%減)から回復の兆しは見えない。「百貨店や小売りなどからの荷物が減っている」(郵便事業会社)ためだが、ヤマト運輸などの荷物の引き受けは好調で、ゆうパックの不振が際立つ。日本通運の「ペリカン便」との統合協議を巡る昨年来の混乱によるイメージ悪化に加え、7月1日以降に発生した荷物の大量の遅配も重なり、引き受けの減少に歯止めがかかっていない。



 7月1日というお中元が集中する時期にあえて経営統合を行ったあげく遅配騒動を引き起こしてしまったゆうパックですが、遅配騒動が起こる前の6月の引き受け荷物も前年同月比二桁減となるなど、客離れがかなり進んでいるようです…(滝汗
 まあ、ゆうパックの場合、『不在の時に一々連絡を入れなければならず、1週間放置すると荷物が送り主に返却されてしまう』など、ヤマト運輸や佐川急便と比べると、いかにもお役所な体質が抜けきっていない会社の体質そのものにも、かなり問題があると思うのですが、遅配騒動で幹部が『1日や2日の遅れなんていくらでもありうること』といった旨の発言を行ったことで、信頼を何よりも最優先する個人事業主からの信用は完全に失墜したと言っても過言ではないでしょうし、郵送料の安さを重視する百貨店も、幹部の発言から『この会社に任せていては、当社の信用まで疑われかねない』と危機感を抱き、飲食品を取り扱う業者を中心に、おそらくは今後もしばらくは顧客離れが進む傾向が続くのではないかと個人的には予測しています。
 もし11月~12月のお歳暮の時期にも同様の遅配トラブルを起こした日には、それこそ百貨店などの大口取引先まで失うことにもなりかねず、最悪経営そのものが脅かされることにもなりかねないだけに、ゆうパックについては今年の冬をトラブルなく乗り切ることができるかが、最大の勝負局面になりそうですね。


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