ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

積み立て投信を証券各社が強化、若年層に拡販

2006-09-21 00:23:31 | Weblog
積み立て投信を証券各社が強化、若年層に拡販 2006年9月18日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060918AT2C1700317092006.html
 投資家が毎月一定額を購入資金に充てる「積み立て型」の投資信託の販売を証券各社が強化し始めた。これまで投信の購入層は中高年が中心だったが、各社は若年層や30―40歳代のニーズも高まるとみている。日本経済が「脱デフレ」に向かうなか、デフレ期に定着した消費者の預金選好が変化。元本割れのリスクはあるが、高収益を狙える金融資産へのシフトが進む公算もある。
 投信の積み立て投資は預金口座から毎月1、2万円程度の自動引き落としで投信を継続購入する方法。積立定期預金の投信版ともいえる。まとまった余裕資金のない投資家層でも投信を購入しやすくなるといった効果があるとされる。


 投資信託も証券会社で買うのが当たり前な時代は、10万円、100万円単位でまとまった金額を購入することが普通でした(建前は1万円以上から購入できるとあっても、1万円ずつ10本の投資信託を買おうとすると確実に嫌な顔をされた時代がありましたし、私自身にも電話で外貨建てMMFを10万円だけ買った時に、一瞬の沈黙があった経験があります)が、今は銀行だけでなく、証券会社も積立感覚で投資信託を購入する顧客を歓迎するようになるとは、時代も変わったものだと思います。

 もっとも投資信託(特に株式投信信託)にとっては、あまり資金量に変動があると、キャッシュ比率を大幅に保たなければならず、目標とする指数(例えば日経平均、TOPIX)に近い動きを維持することができないということもあり、資金はできれば安定させたいところ。一度積立投信を始めてくれれば、一定金額になるまでは、解約されるリスクが非常に少ないだけに、販売する証券会社も、販売手数料見込み額を計算しやすいですし、運用する投信会社にも都合が良い、そんなあたりが、積立投信が流行り始めた要因ではないかと思います。


コメントを投稿