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ワールド、契約社員・パート5000人を正社員に 

2006-11-24 13:50:28 | Weblog
ワールド、契約社員・パート5000人を正社員に 2006年11月21日 
読売 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20061121it14.htm
朝日 http://www.asahi.com/business/update/1121/154.html
 アパレル大手のワールドは21日、販売子会社の契約社員やパートの販売職約6000人のうち約5000人を正社員にしたことを明らかにした。
 これにより、約1万1000人の販売職のうち、正社員は9割の約9700人を占めるようになった。給与や福利厚生費などで年間22億円(2007年3月期)の費用負担増加が見込まれるという。
 百貨店などの店頭で販売に当たるアパレル販売職は非正社員が一般的だ。しかし、景気回復に伴い大型商業施設の出店が相次ぎ、販売職の確保が難しくなっている。ワールドは、正社員への登用を拡大することで優秀な人材の確保を図る。
 ワールドの対応は、同業他社や他業界にも影響を与えそうだ。


 最近は非正規雇用については人手不足感が高まり、労働条件が悪い職場では離職率が高まる傾向があり、そういった職場での離職対策の一つとして正社員への転換を進める企業も見られるようになりましたが、さすがにこれだけ大がかりな規模での正社員への転換の事例はかなり珍しいのではないかと思います。
 アパレルの現場ならば、他の職場に比べると実績給の割合が高く、比較的人件費をコントロールしやすい面は割り引く必要もあるかと思いますが、今後は長期的に若手の労働力が不足することがわかっているだけに、正社員への登用は費用対効果(社会保険の加入は人件費を1割上げるに過ぎません 社会保険を適用して正社員として一定給を補償することで、それ以上の利益を上げることができるのならば、それも一つの経営の選択肢ではないでしょうか)の割には従業員のモラルを高めやすいだけに、今後はこういった戦略をとる企業も増えていくのかもしれませんね。
 ただ、大多数の企業は関連ニュースにあるように、人件費削減ありきで派遣やパートを活用しているのも事実。非正規雇用者も頑張れば報われる社会への流れになっていくと良いのですが…。


関連ニュース 「母の年金頼み」 不安抱える派遣・パート
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000173670.shtml


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