内定取り消し:静岡・造船会社、入社前日に 19人、操業も停止 2009年4月3日 毎日
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090402dde041100002000c.html
静岡市清水区三保の造船会社「カナサシ重工」(片上久志社長、従業員約150人)が、入社式前日の3月31日に新卒者19人の採用の内定を取り消していたことが分かった。同社は経営悪化で今月1日から操業を停止した。業務部は「内定を決めた時点で、ここまでの経営悪化は想定していなかった。会社が存続できない場合、迷惑がかかる」とコメントしている。静岡労働局は取り消しの経緯に法的な問題がなかったか調査する方針。
同社によると、採用内定を取り消したのは昨年6~9月に内定していた大学卒業者7人と高校卒業者12人。3月31日にメーンの金融機関から新規融資を断られたため、操業停止を決めるとともに、急きょ電話で内定取り消しを伝えた。1日には担当者が直接会って事情を説明したという。
職業安定法は企業が年度内に10人以上の採用内定を取り消したり、内定取り消し者の就職あっせん支援が不十分だった場合などには事業所名を公表したり、行政指導を行うと定めている。また既に労働契約が締結され、実質的に解雇とみなせる場合は30日前の解雇予告を定める労働基準法に違反したことになる。取り消しの経緯を調べている静岡労働局は対象者についても職業紹介などの支援を行う方針だ。
カナサシ重工は内定を取り消した19人とは事前に「4月1日付で入社する」との誓約書を交わしていたという。同社業務部の担当者は「労働契約は4月1日に成立する」と説明している。
カナサシ重工は1903年に金指造船所として大阪で創業。28年に静岡市(旧清水市)へ工場を移転し、63年には鋼製漁船建造量で日本一となった。しかし88年に負債総額426億円を抱え事実上倒産。99年にカナサシ重工として分社化した。09年3月期は鋼材価格高騰などの影響で23億円の赤字を見込んでいる。
入社式直前の内定取り消しについては、1日のブログでも、SE派遣会社のゲインが新入社員98人の内定をぎりぎりになって取り消した記事(http://blog.goo.ne.jp/ibarakiisuzu/e/eb3898f6ccfe98c42713036901aa5901)をお送りしましたが、今度は入社式の前日にもなって、いきなり新卒者19人の採用を取り消すという 内定者やこれから就職しようとする学生から見ればとんでもない会社が現れてしまったようですね。
まあ、この会社の場合は、法的整理の予定こそないものの、4月1日時点で操業停止にまで追い込まれていますし、内定取り消しそのものは会社存続の上でやむを得ない決断だったとはいえ、銀行の融資を受けられなければ、即操業停止にまで追い込まれる程経営が追い込まれているのならば、本来ならば、この内定取消の決断はもっと早い段階で内定を出した学生に伝えるべきだったのではないでしょうか…。
企業経営が大変な状況に追い込まれて必死なのはわかりますが、日本では最初の就職先で生涯収入を左右する一面が強いだけに、ぎりぎりになっていきなり言い出すのはホント勘弁してもらいたいものだと思います…(溜息
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090402dde041100002000c.html
静岡市清水区三保の造船会社「カナサシ重工」(片上久志社長、従業員約150人)が、入社式前日の3月31日に新卒者19人の採用の内定を取り消していたことが分かった。同社は経営悪化で今月1日から操業を停止した。業務部は「内定を決めた時点で、ここまでの経営悪化は想定していなかった。会社が存続できない場合、迷惑がかかる」とコメントしている。静岡労働局は取り消しの経緯に法的な問題がなかったか調査する方針。
同社によると、採用内定を取り消したのは昨年6~9月に内定していた大学卒業者7人と高校卒業者12人。3月31日にメーンの金融機関から新規融資を断られたため、操業停止を決めるとともに、急きょ電話で内定取り消しを伝えた。1日には担当者が直接会って事情を説明したという。
職業安定法は企業が年度内に10人以上の採用内定を取り消したり、内定取り消し者の就職あっせん支援が不十分だった場合などには事業所名を公表したり、行政指導を行うと定めている。また既に労働契約が締結され、実質的に解雇とみなせる場合は30日前の解雇予告を定める労働基準法に違反したことになる。取り消しの経緯を調べている静岡労働局は対象者についても職業紹介などの支援を行う方針だ。
カナサシ重工は内定を取り消した19人とは事前に「4月1日付で入社する」との誓約書を交わしていたという。同社業務部の担当者は「労働契約は4月1日に成立する」と説明している。
カナサシ重工は1903年に金指造船所として大阪で創業。28年に静岡市(旧清水市)へ工場を移転し、63年には鋼製漁船建造量で日本一となった。しかし88年に負債総額426億円を抱え事実上倒産。99年にカナサシ重工として分社化した。09年3月期は鋼材価格高騰などの影響で23億円の赤字を見込んでいる。
入社式直前の内定取り消しについては、1日のブログでも、SE派遣会社のゲインが新入社員98人の内定をぎりぎりになって取り消した記事(http://blog.goo.ne.jp/ibarakiisuzu/e/eb3898f6ccfe98c42713036901aa5901)をお送りしましたが、今度は入社式の前日にもなって、いきなり新卒者19人の採用を取り消すという 内定者やこれから就職しようとする学生から見ればとんでもない会社が現れてしまったようですね。
まあ、この会社の場合は、法的整理の予定こそないものの、4月1日時点で操業停止にまで追い込まれていますし、内定取り消しそのものは会社存続の上でやむを得ない決断だったとはいえ、銀行の融資を受けられなければ、即操業停止にまで追い込まれる程経営が追い込まれているのならば、本来ならば、この内定取消の決断はもっと早い段階で内定を出した学生に伝えるべきだったのではないでしょうか…。
企業経営が大変な状況に追い込まれて必死なのはわかりますが、日本では最初の就職先で生涯収入を左右する一面が強いだけに、ぎりぎりになっていきなり言い出すのはホント勘弁してもらいたいものだと思います…(溜息
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