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漏れている年金記録の中身、相談窓口で開示・舛添厚労相が発表

2008-01-26 09:45:23 | Weblog
漏れている年金記録の中身、相談窓口で開示・舛添厚労相が発表 2008年1月26日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080125AT3S2502025012008.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080125-OYT1T00533.htm
朝日 http://www.asahi.com/life/update/0125/TKY200801250295.html
 舛添要一厚生労働相は25日、宙に浮く約5000万件の年金記録の持ち主がねんきん特別便を受け取って社会保険事務所に出向いた場合、漏れている年金記録の中身を窓口の相談員の方から開示すると発表した。持ち主が記録を思い出すための「ヒント」を提供し始めたが、今後はさらに漏れている記録の期間、当時の居住地、厚生年金は勤め先の企業名や所在地をそのまま教える。その記録が自分の記録だと答えれば、その場で漏れを回復する。
 別人が持ち主に成りすまして不正に記録を横取りすることを防ぐため、社会保険庁は昨年12月に窓口で記録に関する情報を提供することを全面的に禁止した。しかし、高齢者などは記録の漏れを自分で思い出すことができず、与野党から改善を求める声が強まっていた。
 記録の中身を開示するのは、社保庁がコンピューター上の名寄せで宙に浮いた記録の持ち主を確実に特定できている場合に限る。持ち主を完全に絞り込めていないケースでは社名の最初の一文字などのヒントにとどめる方向だ。



 年金記録の持ち主の記録確認の問題ですが、年金記録の持ち主がねんきん特別便を受け取って社会保険事務所に出向いた場合には、漏れている年金記録の中身を窓口の相談員の方から開示することにし、今後は漏れている記録の期間、当時の居住地、厚生年金は勤め先の企業名や所在地をそのまま教えることにするようですね。
 これまでの裏マニュアルによる『ヒントを一切与えない運用』から180度転換することになりますし、朗報と言えば朗報ですが、まだ具体的にいつから実施するかについては触れていないようですし、当面は社会保険事務所の現場と相談者の間で混乱が生じる可能性もあるのではないかと予測されるだけに、相談窓口には、『決まっていないことはわからない』という従来のぶっきらぼうな対応ではなく、『世間ではこのような報道が流れているが、今できるのはここまで』ということをきっちり伝えた上で、混乱を最小限に抑えて欲しいと願います。

 それにしても、厚生労働大臣が枡添氏になってから、公的年金が背負っている問題を解決しようとするスピードが随分加速しましたね…。4回も問題発言を繰り返したあげく、ホワイトカラーイグゼンプション(残業代を払わないというあの法案です)を導入することしか考えていなかった某大臣と比べるのは、さすがに枡添さんに失礼かもしれませんが、歴代の厚生労働大臣と比べても随分積極的にこの問題に取り組んでいらっしゃいますし、衆議院が解散したあと、どちらの政党が政権をとるにしても、この改革&改善のエッセンスだけは残したいものです。


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