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立候補5氏、推薦人名簿で“幅広い支持”を印象づけ

2008-09-11 15:50:05 | Weblog
立候補5氏、推薦人名簿で“幅広い支持”を印象づけ 2008年9月10日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080910-OYT1T00378.htm
 10日告示された自民党総裁選に立候補した5氏は、推薦人名簿に所属派閥以外の議員や無派閥議員の名前を連ねるなど、党内から幅広い支持を得ていることを印象づけるよう腐心した。
 麻生太郎幹事長は5氏の中で唯一、推薦人名簿に全8派閥と無派閥議員の名をそろえ、支持の広がりをアピールした。伊吹派の中川昭一・元政調会長、津島派事務総長の船田元・元経済企画庁長官、古賀派の菅義偉選挙対策副委員長も加わった。町村派は森元首相に近い高市早苗・元沖縄相ら最多の4人が名を連ねた。
 小池百合子・元防衛相の推薦人は所属する町村派が衛藤征士郎・元防衛長官ら12人、無派閥5人、古賀派2人、山崎派1人。猪口邦子・元少子化相、佐藤ゆかり衆院議員ら2005年衆院選で初当選した「小泉チルドレン」が7人名を連ねたのが特徴だ。無派閥の渡辺喜美・前行政改革相も加わり、小泉元首相の構造改革路線の継承姿勢を印象づける狙いがありそうだ。
 与謝野馨経済財政相の推薦人には山崎派の野田毅・元自治相、古賀派の柳沢伯夫・前厚生労働相、無派閥の後藤田正純衆院議員ら、財政再建派が派閥横断的に名を連ねた。津島派からも、脇雅史参院議員ら3人が加わった。
 石原伸晃・元政調会長の推薦人は所属する山崎派の深谷隆司・元総務会長、町村派の松島みどり衆院議員ら東京都選出議員9人が名を連ねた。古賀派の塩崎恭久・元官房長官、岸田文雄・前沖縄相ら、「政策新人類」と呼ばれた同世代の議員も加わり、中堅議員への支持拡大を狙っている。石破茂・前防衛相の推薦人は同じ鳥取県選出の赤沢亮正衆院議員(無派閥)を除く19人が津島派。擁立を主導した小坂憲次・元文部科学相、伊藤達也・元金融相のほか、竹下亘、小渕優子、橋本岳各衆院議員ら中堅・若手の中心議員が名を連ねた。同派参院議員も2人が加わった。

◆推薦人名簿◆
 自民党総裁選に立候補した石原伸晃・元政調会長、小池百合子・元防衛相、麻生太郎幹事長、石破茂・前防衛相、与謝野馨経済財政相(届け出順)の推薦人は次の通り(敬称略、数字は当選回数)。

◆石原氏
 ▽衆院 深谷隆司〈9〉、小杉隆〈8〉、渡海紀三朗〈6〉、田野瀬良太郎〈5〉、平沢勝栄〈4〉、木村勉〈3〉、大前繁雄〈2〉、安次富修〈1〉、福田峰之〈1〉(以上、山崎派)金子一義〈7〉、岸田文雄〈5〉、根本匠〈5〉、塩崎恭久〈4〉(以上、古賀派)松島みどり〈3〉、松本文明〈1〉(以上、町村派)後藤茂之〈3〉、菅原一秀〈2〉(以上、無派閥)
 ▽参院 中川雅治〈1〉、丸川珠代〈1〉(以上、町村派)秋元司〈1〉(伊吹派)

◆小池氏
 ▽衆院 衛藤征士郎〈8〉、杉浦正健〈6〉、谷畑孝〈4〉、馳浩〈3〉、奥野信亮〈2〉、谷川弥一〈2〉、中山泰秀〈2〉、西村明宏〈2〉、早川忠孝〈2〉、木挽司〈1〉(以上、町村派)平井卓也〈3〉、井沢京子〈1〉(以上、古賀派)篠田陽介〈1〉(山崎派)渡辺喜美〈4〉、猪口邦子〈1〉、小野次郎〈1〉、佐藤ゆかり〈1〉、安井潤一郎〈1〉(以上、無派閥)
 ▽参院 神取忍〈1〉、義家弘介〈1〉(以上、町村派)

◆麻生氏
 ▽衆院 高市早苗〈4〉、稲田朋美〈1〉、亀岡偉民〈1〉(以上、町村派)鳩山邦夫〈10〉、船田元〈9〉(以上、津島派)菅義偉〈4〉、寺田稔〈2〉(以上、古賀派)甘利明〈8〉、大野功統〈7〉、渡辺具能〈4〉(以上、山崎派)江渡聡徳〈3〉(高村派)中川昭一〈8〉、古屋圭司〈6〉、西川京子〈3〉(以上、伊吹派)島村宜伸〈9〉、浜田靖一〈5〉、梶山弘志〈3〉(以上、無派閥)
 ▽参院 泉信也〈3〉(二階派)鴻池祥肇〈3〉(麻生派)末松信介〈1〉(町村派)

◆石破氏
 ▽衆院 小坂憲次〈6〉、伊藤達也〈5〉、鴨下一郎〈5〉、今津寛〈4〉、木村隆秀〈4〉、林田彪〈4〉、小渕優子〈3〉、倉田雅年〈3〉、竹下亘〈3〉、岡下信子〈2〉、岡本芳郎〈2〉、西銘恒三郎〈2〉、大塚高司〈1〉、渡嘉敷奈緒美〈1〉、橋本岳〈1〉、原田憲治〈1〉、平口洋〈1〉(以上、津島派)赤沢亮正〈1〉(無派閥)
 ▽参院 田村耕太郎〈2〉、佐藤正久〈1〉(津島派)

◆与謝野氏
 ▽衆院 谷本龍哉〈3〉(町村派)若宮健嗣〈1〉(津島派)柳沢伯夫〈8〉、中谷元〈6〉、村田吉隆〈6〉、三ツ矢憲生〈2〉(以上、古賀派)野田毅〈12〉(山崎派)谷公一〈2〉(伊吹派)村上誠一郎〈7〉(高村派)後藤田正純〈3〉、阿部俊子〈1〉、近江屋信広〈1〉、杉村太蔵〈1〉(以上、無派閥)
 ▽参院 森雅子〈1〉(町村派)吉田博美〈2〉、脇雅史〈2〉(以上、津島派)林芳正〈3〉、加納時男〈2〉(以上、古賀派)川口順子〈2〉、丸山和也〈1〉(以上、無派閥)

自民県連幹部、麻生氏支持が過半数 日経アンケート 2008年9月11日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080911AT3S1001J10092008.html
 日本経済新聞社は9、10の両日、22日投開票の自民党総裁選に関して党地方組織幹部にアンケート調査をした。次期総裁に望ましい候補として、47都道府県連のうち26県連の幹部が麻生太郎幹事長と回答。総合経済対策の実行を訴える麻生氏に期待を寄せた格好だ。次期衆院選をにらんで地方景気浮揚策への要望も多く、総裁選の1つの争点となりそうだ。
 麻生氏支持の理由(複数回答)を聞いたところ、「政策がよい」が最も多く約7割の18県連に上った。続いて「国民的な人気がある」と「指導力がある」がそれぞれ12県連となった。

「お祭り騒ぎだまされぬ」 野党、自民総裁選に相次ぎ批判 2008年9月11日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080911AT3S1002A10092008.html
 野党からは自民党総裁選について「総裁選ごっこをやっているようにしか見えない」(民主党の鳩山由紀夫幹事長)など批判が相次いだ。
 同党の山岡賢次国会対策委員長は国会内で記者団に「お祭り騒ぎにはだまされないというのが国民の本心だ」と指摘。共産党の志位和夫委員長も都内で記者団に「国民の暮らしに正面から向き合おうとせず、にぎやかにやれば人気が出るというのは全くの思い違いだ」と語った。
 社民党の福島瑞穂党首は記者会見で「総裁選のお祭り騒ぎの延長線上で衆院選をやるとしたら本当に国民をなめている」と批判。国民新党の亀井久興幹事長は「小泉劇場の再来を願って、少しでも有利に選挙を戦いたいという思いが見え見えだ」と述べた。



 自民党の総裁選ですが、小泉内閣時代に内閣府特命担当大臣などを経験した棚橋康文氏も、山本前外務副大臣と同様に20人の推薦人を集めることができずに立候補を断念し、結局麻生氏・与謝野氏・小池氏・石原氏・石破氏の5名による争いとなることが決まりました。
 それにしても、推薦人の名簿を見ていて感じることですが、今回は町村派の事実上の分裂をはじめとして、他の派閥でも支持者を一本化できないケースが続出しましたが、これ程までに派閥が弱体化した総裁選も珍しいのではないでしょうか。
 もっとも、改革派だけでも小池氏に石原氏と石破氏の3人が出馬…。事実上この3人で潰し合いになるでしょうし、関心は麻生氏が1回目の投票で過半数を制することができるかどうかに移りそうですが、地方票は財政拡大路線の麻生氏を支持する方が元々多いことや、伊吹派や二階派も取り込んだことから考えれば、この勝負。余程のことがない限り、ほぼ決着がついたと見てよさそうですね。
 ちなみに野党各党は『お祭り騒ぎ』と自民党による総裁選を批判。私も、本命の麻生氏に対抗の与謝野氏、改革派を一本化した小池氏の争いになれば、ちょっとわからないかな…とも思っていましたが、さすがに5人も立候補されると、『お祭り騒ぎ』という批判もついつい賛同したくなってしまいます。


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