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新潟の第四銀と北越銀、経営統合へ

2017-03-16 19:14:02 | Weblog
新潟の第四銀と北越銀、経営統合へ 2017年3月16日 日経夕刊

 第四銀行は県内のリーディングバンクでありながら西の富山県には富山市内に空中店舗を1つ、南の長野県には長野市に営業所を保有するのみで、東の山形県や南の群馬県には店舗網がない、県内の守備固めにほぼ特化している地方銀行。
 北越銀行は長岡市の指定金融機関を務める地銀。
 長岡市には第二地銀で同じく長岡市に本店のある大光銀行もあり、大雑把に言って預金量は第四が4なら北越が2で大光が1程の比率ですが、
 大光銀行は過去にトップが関与した簿外債務保証が1979年4月に743億円に達している事が発覚して214億円の累積赤字を計上する不祥事を引き起こしていて、また普段から同じ長岡市内(や県都の新潟市)で競合していることも影響したのか、総資産がほぼ2倍あり第四銀行側に確実に主導権を握られることを覚悟の上で、北越銀行は第四と経営統合する道を選ぶようですね…(吃驚
 3行ともほぼ県内に特化しているため、他の組み合わせも考えにくく、まあ収まる所に収まった感もなくもないのですが、追い込まれる形となる大光銀行はどう対抗していくのか。
 別に相互不可侵協定を結んでいるわけでもないと思うのですが、西の石川・福井には積極的に進出している富山に本店のある北陸銀行も新潟市に2店舗を保有するのみで上越地区や長岡市を含めた中越地区には店舗がありませんし、新潟県とりわけ長岡市の企業としては、銀行が過剰どころか、取引する銀行を自由に選べなくなる不自由を強いられることになりそうで、主に金利交渉面で非常にやりにくくなると思います。