石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

雑感:関西(近畿)行動を終えて

2009-09-19 23:17:31 | 雑記
今週は、関西(近畿)で一週間、行動してきました。月曜日に大阪からスタートして、火曜日は兵庫、水曜日に奈良と大阪、木曜日はまた大阪、そして金曜日は京都と滋賀で、最後はまた京都で終了となりました。

奈良は、以前に何度か訪問したことはあったのですが、今年4月の全国行脚開始以降、挨拶回りでお邪魔するのは初めての訪問でした(京都総支部大会で一度訪問しましたが)。また、滋賀は人生で初めての訪問でしたので、短時間ではありましたが、大変思い出深い訪問となりました。

では、今週の行動を通じての雑感を3点ほど。

まず、1点目ですが、都市には都市の問題があるんだなと、改めて実感しました。

先々週・先週の行動が北海道と東北だったためか、大阪に入った時にやたらと大阪が都会に見えたのです。いや、もちろん、実際に大都会だからその通りなのですが、北海道&東北と、大阪を中心とする関西圏とのコントラストが、とても際だって見えたわけです。今週、行動させていただいたのが、各府県の中心都市(大阪中心街、西宮、神戸、姫路、奈良、京都、大津、など)ばかりだったことも影響したのだと思いますが。

そこで感じたのは、都会は、かえって市民・住民の問題が見えにくいのではないか、ということでした。一見、人やモノが溢れていて、賑やかで、華やかな都会は、地方が抱えている種々の問題とは無縁のように見えます。仕事はタップリあるし、衣食住や交通には困らないし、医療も介護も教育も充実しているし、と。しかし現実は違うんですよね。大都市には大都市なりの問題があるし、賑やかさや華やかさの裏側で、多くの市民の皆さんが大変な状況の中で生活をされています。むしろ、見た目にはっきりと目立たないだけ、そして住民の絶対数が多いだけ、問題への対応は難しいのかも知れません。そして、よく言われるように、都会では田舎のような「つながり、支え合い」が一層、失われてしまっていて、社会全体としてのセーフティーネットをすり抜けて落ちてしまっても、誰にも手を差し伸べてもらえないというケースが多いのかも知れません。各府県を回りながら、そんなことを実感していました。

次に、2点目ですが、同じ近畿圏でも、実に多様な生活圏を内包していると感じました。

兵庫の活動報告で書いたのですが、兵庫は「日本の縮図」と言われているのを今回、初めて知り、そして気づきました。実際、考えてみれば、大阪と滋賀以外は、京都も、奈良も、そして和歌山も、非常に発達して人口も多い大都市と、農林水産業中心で過疎化・高齢化が進みつつある地方都市が、同じ府県の中に共存しているのです。

そして、「地方に比べればずっと恵まれている」と思われがちの交通網も、大都市間を別にすれば、実はそれほど充実しているわけではない、というのが現実なのです。兵庫県で神戸から北の豊岡、京都府で京都から丹後半島、和歌山県で和歌山から新宮まで、それぞれ行き来するのにどれぐらいの時間がかかるかを考えてみれば、近畿圏でも地方と全く同じような状況に置かれ、問題を抱えている都市が多数、存在することが分かるでしょう。

そして3点目は、滋賀の独特な状況についての雑感です。

私は、滋賀というのはどちらかと言えば都会で、近畿圏で言えば大阪や兵庫と同じぐらい栄えている(つまり都会型)という印象を持っていました。ところが、正直なところ、大津にお邪魔した時にビックリしたのです。あれ、創造していた風景と違うな、と。どちらかと言うと、駅前にほとんど何もない、地方都市と似通った風景だったのです。大津市の人口は33万人なのに・・・。

不思議に思って調べてみると、滋賀県って、一人あたりの県民所得がが327.5万円で、全国第4位なんです!つまり、比較的お金持ちの県なんですね。そして、人口増加率が全国で1、2位を争うぐらい高いんです。結局どういうことかと言うと、京都や大阪への距離的な近さと、琵琶湖を中心とする住環境の良さが、滋賀を京都や大阪のベッドタウンにしている、ということらしいのです。「滋賀県の県庁所在地は?」と聞かれて「京都」と答える人も居る、というジョークがあるぐらいですからね。それぐらい、京都から大津って「あっ」と言う間なのです。

断っておきますが、滋賀県の工業生産が全く無いわけではありません。むしろ、全国で16位前後ですから、良い方です。それだけに、大津駅前の風景と、県民所得&人口増加&工業生産額の高さとの大きなギャップに、とても興味をそそられたわけです。滋賀の皆さん、またいろいろとお話を聞かせて下さいね。

以上、関西(近畿)行動雑感でした。いつもながらとりとめのない雑感で恐縮です・・・。

ところで、お気づきになった方もいるかも知れませんが、今回は和歌山県にはお邪魔出来なかったのです。実は、和歌山にはすでに5月に一度、訪問させていただいていて、今回は時間が足りなかったため、大変残念ながら寄らせていただくことができませんでした。次回の関西行動ではお邪魔させていただけると思います。和歌山の皆さん、その時にぜひよろしくお願いします!