石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

四ノ宮監督の「BASURA」を観てきました

2009-07-19 23:50:38 | 雑記
朝、ネットで新聞記事をチェックしていたら、四ノ宮浩監督の「BASURA(バスーラ)」が恵比寿の現代写真美術館で上映中というニュースを発見しました。今日は四ノ宮監督ご本人のトークイベントもあるというので、慌てて支度をして、恵比寿まで行って観てきました。

四ノ宮さんは、約20年前から、フィリピン・マニラのゴミ捨て場を題材にしたドキュメンタリーを世に出し続けておられる監督さんです。最初の作品は1995年に公開された「忘れられた子どもたち スカベンジャー」で、これはかの有名なスモーキーマウンテンというゴミ捨て場で暮らす子どもたちを追った作品でしたが、私が最初に四ノ宮さんの作品に出会ったのは、マニラ郊外にあるパヤタスというゴミ捨て場に暮らす家族たちの生き様を描いた、二作目の「神の子たち」でした。

第3作目となる「BAURA(タガログ語でゴミの意)」は、一作目に登場した二人の子どもたちの「その後」を追いかけながら、「どうしたら世界の貧困と飢餓と戦争がなくなるのか」を問いかける作品になっています。ゴミ捨て場で育った子どもたちの多くが、成長してからも貧困に苦しんでいるという事実、ゴミ拾いで生き延びている人々の数が減っていないばかりか、益々増えているという事実・・・。四ノ宮監督は私たちに、「フィリピンは20年前と変わっていない」という現実を投げかけて、これから「何をしたらいいのか」「何ができるのか」を一緒に考えよう!と訴えているのです。

貧困問題や児童労働問題、フィリピン社会の現状などに興味を持っておられる皆さんに是非、観て欲しい映画です。政治の貧困・腐敗が社会を歪める、そして社会の歪みが国民生活を苦しめる、そのことをフィリピンの現実から学ぶことができます。東京では現代写真美術館、名古屋ではシネマスコーレで、それぞれ7月24日(金)まで上映だそうです。