いわゆる神の存在証明がもたらす意味について

創造主である神の存在証明をして、この神が造ったこの世界の成り立ちと仕組みを説明し、人類史のリセットと再構築を試みる。

「抽象のハシゴ」で学んだこと ハヤカワの思想と行動における言語から

2010-09-08 05:09:45 | この世界の成り立ちと仕組み
「抽象のハシゴ」で学んだこと ハヤカワの思想と行動における言語から

○このブログを初めて読んでくださる方は次の文を先に読んで下さい。
 「哲学の道具箱」という本で哲学的思考の大前提を再確認する 2009-07-02 05:01 掲載
 この文は、紙に印字して良く読んでくださることを、お願いいたします。

○一般法則論の世界観の図解
 以下のものを参考に、入れ子構造の図解を、まずしてください。
 入れ子構造の描き方や記号の意味は、このブログの2008年12月3日の文をお読みください。
 この文は、紙に印字してよく読んでくださることをお願いします。

世界Ⅰ 〔世界Ⅱ「魔境  (世界Ⅲ(世界Ⅳ  (世界Ⅴ (世界Ⅵ    (世界Ⅶ)))))」〕 世界Ⅰ
         妄想
Ω神= 〔A→   ∥Z→ (B→ (C→   (D→  (H→E→F→G→(M)))))∥〕    Ω=神の国
  ∥        ↑  理法  自然   物的   俗・人・子・文歴  記憶
(心的なD)    M(記憶)        Ω人   人・生・孫・化史  ↓
唯一絶対 


○この文の目的
 この文では、「一般意味論」を紹介している、S・I・ハヤカワ 大久保忠利/訳 思想と行動における言語 原書第4版 岩波書店 原著は1978年(初版は1949年 私が21歳のときに読んだのはこの邦訳)に登場する「抽象のハシゴ」(abstraction ladder)の図解を紹介することです。
 この図解を繰り返して読むうちに、私は、悟りの体験をすることになりました。

○一般意味論とは何か
 一般意味論は、人同士の言葉この他の記号を使ったコミュニケーションの相互作用を解明するものだ、と著者ハヤカワは言います。
 そして、一般意味論の倫理的な前提であり、土台であり、目標は、医学の「健康は病気よりも好ましい」に倣って、コミュニケーションは対立や衝突や不和をもたらすよりも一致と協力と和合をもたらすようにおこなわれるべきだ、ということにある、と著者はいいます。

○一般意味論と神経言語プログラミング/NLPとの関係
 一般法則論が神経言語プログラミング/NLPの前提になるときには、上の意味に加えて、そのヒトが使う言葉、言い換えると言葉を使って行なわれる思考がそのヒトのあり方や可能性を決める、それもそのヒトの行動を制限し制約し、現実/現場/現物から遊離して、その思考と行動を紋切り型にする方向に働いている点を明らかにしている、と理解されている、ということが出来ます。
 これは、一般意味論で使う「現地と地図の関係」(地図は現地そのものでは無い)の比喩から学んだものです。
 なお、神経言語プログラミングの本では、「土地と地図の関係」と訳されています。
 しかし、ここは、大久保忠利訳の「現地と地図の関係」の方が、意味が通り易い、と考えています。

○抽象のハシゴ
 ハヤカワの本の第二部 言語と思考 10 われわれはどうやって知るか
 1 牝牛ベッシー
 2 抽象の過程
 ここに抽象のハシゴの図解があります。

 写真を撮るようにこの図解をここにすることが出来ませんので、概念図の形になります。

 抽象のハシゴ
 (下から上に読む)

 8富       8 「富」という語はきわめて高いレベルの抽象で、ベッシーの殆ど全ての特性が無視されている。

 7資産      7 ベッシーを「資産」というとき、更に多くの特性が落ちている。

 6農場資産    6 ベッシーが「農場資産」の一つとして数えられる場合。
            ベッシーと農場の他の全ての売れる物件とに共通の点だけが言及されている(ここに字数が収まるように意訳)。

 5家畜      5 ベッシーが「家畜」と呼ばれる時は、それが豚、ニワトリ、ヤギ、等々と共有している特性だけを指している。
            (地図の地図の地図を意味しています)

 4牝牛      4 「牝牛」の語は、我々が牝牛1、牝牛2、牝牛3、・・・・牝牛nに共通の特性を抽象したものを代表する。
            特定の牝牛に固有な特性は捨てられている(地図の地図を意味しています)。

 3ベッシー    3 「ベッシー」(牝牛1)の語は、2のレベルの知覚対象にわれわれが与えた名である(現地の地図)。
            名(地図)は対象(現地)そのものでは無い。それはただ対象を代表し、対象の諸特性の多くに言及しない。

 2過程ー牝牛   2 われわれが知覚する牝牛は、語ではなく、経験の対象である。
            われわれの神経系が過程ー牝牛を形成する全体から抽象(選択)したもの。
            過程ー牝牛の多くの特性は落ちている。

 1科学的に知られている牝牛そのもの(抽象のハシゴを一本の木に譬えると、木が根を地下に張って立っている地面そのもののレベル)/(現地そのもの)
           1 今日の科学の推定では、究極的には原子、電子等からなる。
            諸特性(○□△で示す)は無限でまた常に変化しつつある。
            これが、過程のレベルである。

-1 牝牛そのものを造り出した、自然法則+エネルギー一体不可分の存在とその働きがある。    

-2 自然法則+エネルギー一体不可分の存在とその働きをいわば道具に使って牝牛を創造した「創造主である神」が存在している。

-3 天然自然の創造主であるΩ神=天地創造の目的を最初から持つ創造主である神+自然法則+エネルギーの三位一体不可分の存在とその働きが最初にある。
Ω神が存在している世界は、牝牛ベッシーだけでなく、私たちヒト(宇宙大では宇宙人一般)とヒトが生まれ住むこの世界を創造した根源的で根本的な究極の天地創造の目的/原因/原理/理由/根拠がある世界を意味します。

○訳者大久保先生の注記
 1ー8は、それぞれのレベル(段階)。
 1は、原子的過程のレベル。
 2は、知覚レベル。
 3から上が、言語レベル。

 なお、2の知覚レベルについて、神経言語プログラミング/NLPが解明していることについては、別の文にします。

○一般法則論者の私の注記1 抽象のハシゴの図の中の括弧表記
 抽象のハシゴの中で括弧の中は、一般法則論者の注記。

○抽象のハシゴのレベル -1~-3は一般法則論の世界観(2010年9月9日書き直し)
 この抽象のハシゴを何度も読む中で、抽象のハシゴ1の下には、私が幼児のときから知っている、この世界を絶対的に支配している自然の法則があることに直ぐに気付きました。
 この世界を絶対的に支配している自然の法則は、-1になります。
 そして、これが、ハヤカワのこの本を買ってから約二年後に、-2、-3を発見する悟りの体験に繋がりました。

 
○一般法則論者の注記3 抽象のハシゴ全体を世界に関する観念の地図/世界観や人間観/思想や主義・主張の「木」に譬える
 ハヤカワの描く1から8のレベルがある抽象のハシゴ全体を一本の立ち木に見立てました。
 抽象のハシゴ1は、地下(-1~-3)に根を張って立つ木の地面部分になります。
 そして、抽象のハシゴ1の牝牛その物の上には、「ハヤカワの木」の他に、別の異なる抽象の木が何本も育つことに気付きました。
 一つ同じこの世界から多数の木が育つ例は、哲学者の数だけあるという哲学説を挙げることができます。
 しかも、抽象のハシゴを下に降りて来ると、その途中で下に降りられなくなる例もあると分かります。例えば、マルクス主義哲学や俗に言う「平和憲法」。
 唯物論は、Ω神=天地創造の目的を最初から持つ創造主である神+自然法則+エネルギーの三位一体不可分の存在とその働きが造っているこの世界の中に何の根拠もありません。
 反戦平和を言う人たちは、平和の根拠を説明できません。
 野生の花を切り取った物ならば、当然に元々抽象のハシゴ1以下にその根があります。
 しかし、抽象のハシゴを下に降りて来ると、その途中で下に降りられなくなる哲学や思想等の場合は、最初から抽象のハシゴ1以下にその根が全く無い、いわば造花のような物/根無し草/空中楼閣のようなものだと分かります。
 ハヤカワのこの「抽象のハシゴ」を知ったお陰で、その哲学や思想等が、生花か造花かを見極める物差しを手に入れました。

○抽象のハシゴを下まで降り切る
 抽象のハシゴ全体を、一本の木に譬えました。
 これで気がつくと、自分は、何かの木の上の、それも木の幹から横に伸びた枝の何処かの所に居て、地面には滅多に降りてこないことが分かりました。
 地面には降りないで、隣の別の抽象のハシゴの木に跳び移るようなことをしているわけです。
 こうだと分かれば、自覚的に意図的に地面に降りる、即ち、抽象のハシゴをその一番下まで降り切る、ということが自由にできるようになりました。
 「サルは、木から降りて、ヒトになった」とかその当時聞きました。
 正に、私には、このようなことが起こったわけです。
 即ち、生物としてのヒトから、この世界を造った根源的で根本的な究極の天地創造の目的/原因/原理/理由/根拠であるΩ神の化身かつ分身の存在のヒトになったわけです。
 これが意味することは、一言では説明し切れません。

○この世界を造っている根源的で根本的な究極の目的/原因/原理/理由/根拠の存在の気付き方と見付け方
 観念や思想等を一本の木に見立てた「抽象のハシゴ」を一番下まで降り切ることが出来た時に、私は、この世界を造っている根源的で根本的な究極の天地創造の目的/原因/原理/理由/根拠があることに気付き、これを発見しました。
 別のやり方では、今、ここにいる所から、全宇宙史を意味する世界Ⅰ~世界Ⅴ~世界Ⅶ(+Z)からなる歴史的な時間を過去に溯り、137億年前のビックバン/天地創造をもたらした宇宙的大爆発に至り、更に、ビックバンをもたらしたΩ神=天地創造の目的を最初から持つ創造主である神+自然法則+エネルギーの三位一体不可分の存在とその働きを発見する、という手もあります。
 ここでの説明では、全宇宙史の全体を意味する「世界Ⅰ~世界Ⅴ~世界Ⅶ(+Z)」を掲示して、この方法を説明して来ました。
 或いは、古代ギリシャ哲学が、この世を造った/この世が出来た原理を説明しようとしたことをヒントに、それを発見する手もあるでしょう。
 一般法則論的には、単に、この世界を造った根源的で根本的な究極の天地創造の目的/原因/原理/理由/根拠であるΩ神を発見するだけではなく、Ω神による天地創造がなぜこの世界を物質化する形で行なわれたのかを、説明し尽くす必要があります。
 そして、この説明を準備しつつあります。

○まとめ
 この文では、S・I・ハヤカワ 大久保忠利/訳 思想と行動における言語に登場する「抽象のハシゴ」という考え方を知って学んだことを説明しました。


 例により、誤記・誤字・脱字等がありましたら、気付き次第訂正します。
 書き込み後、二日くらいは、訂正や加筆を繰り返すのが習慣になりましたので、よろしくお願いいたします。