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日本株、短期急騰の反動も想定されるが

2021年09月12日 | 捕らぬ狸の経済


 9月3日
 日経平均 2万9128.11円(+584.60円)
 TOPIX 2015.45(+31.88)
 出来高 12億4310万株
 長期金利(新発10年国債) 0.035%(+0.005)
 1ドル=110.03円(0.03円安)


8月30日 2万7789円  10億2174万株 2兆4574億円
8月31日 2万8089円  12億3524万株 3兆0137億円
9月1日 2万8451円  10億8266万株 2兆7721億円

9月2日 2万8543円   10億5806万株 2兆6935億円
9月3日 2万9128円  12億4310万株 3兆2808億円

■株探ニュース 2021.9.4
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今週の【早わかり株式市況】今年最大1486円高、週末に菅首相の退陣表明で上げ加速

今週の相場ポイント

1.日経平均は2週連続の上昇、週間の上げ幅は1486円と今年最大に
2.パウエルFRB議長のジャクソンホール講演にはポジティブな反応みせる
3.8月末の日経平均は高く引け「月末安アノマリー」を12ヵ月ぶりに覆す
4.9月相場初日も衆院解散・総選挙の前倒し観測などを背景に上げ足を加速
5.週末は菅首相総裁選不出馬が伝わり急騰、TOPIXは約30年ぶり高値


週間 市場概況

今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比1486円(5.38%)高の2万9128円と大幅高となり2週連続の上昇となった。

今週は、週明けの取引開始前の時点では上値の重い展開というのが大方の市場関係者の見立てであった。
ところが、それは政局に絡む材料で良い方向に大きく裏切られた。
日経平均は8月31日の「月末安アノマリー」も覆し、週間で今年最大の上げ幅を記録した。


週明け30日(月)は前週末の米国株高を受けリスクを取る動きが優勢となり、日経平均は反発。
注目のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演はテーパリングの年内開始を示唆したが織り込み済みで、一方で利上げに慎重な姿勢を示したことが好感された。

31日(火)は続伸し、上げ幅は300円に達しフシ目の2万8000円台を回復した。
月末に株価が安く引ける現象は前月まで11ヵ月連続していたが、ついにそれを12ヵ月ぶりに覆す格好となった。

そして名実ともに9月相場初日となった1日(水)は更に上げ足を強める形に。
菅首相が9月中旬に前倒しで解散・総選挙に踏み切るとの見方が広がったが、その後菅首相自らが否定。
株価は途中伸び悩む場面はあったものの結局日経平均は高値圏で着地した。

2日(木)は短期間に値を上げた反動で利益確定売り圧力も意識されたが、半導体関連など値がさハイテク株への買いが全体相場を支え、4日続伸となった。

そして週末3日(金)は前日の米国株市場でナスダック総合指数とS&P500指数が過去最高値を更新したことなどを受け、リスクオンの流れが継続し日経平均はこの日も買い優勢で始まった。
そして、昼休み時間中に菅首相が総裁選不出馬の意向を表明したことが伝わり、後場に入ると日経平均は先物主導で急騰、一時上げ幅は600円を超え、終値は584円高で引けた。
なお、TOPIXは新高値となり約30年4ヵ月ぶりの高値をつけた。


来週のポイント

今週は週半ばに75日と200日移動平均線を上抜いたうえ、週末の急騰で2月高値からの下降トレンドラインも突破。
それだけに来週は新政権への期待から3万円を目指す展開になりそうだ。


重要イベントとしては、国内では7日発表の7月景気動向指数が注目される。
10日にはメジャーSQを迎える。
海外では7日発表の中国8月貿易収支や9日に発表される中国8月の消費者物価指数と生産者物価指数、ECBの政策金利に注視が必要だろう。


日々の動き(8月30日~9月3日)

8月30日(月)  反発、前週末の米株高を受けリスク選好の買い優勢
        日経平均 27789.29(+148.15)  売買高10億2174万株 売買代金2兆4574億円

8月31日(火)  続伸、朝安も海運株や鉄鋼株が上昇を牽引
        日経平均 28089.54(+300.25)  売買高12億3524万株 売買代金3兆0137億円

9月1日(水)  大幅続伸、9月解散総選挙の思惑で高値引け
        日経平均 28451.02(+361.48)  売買高10億8266万株 売買代金2兆7721億円

9月2日(木)  4日続伸、目先の利食い売りをこなし上値指向継続
        日経平均 28543.51(+92.49)  売買高10億5806万株 売買代金2兆6395億円

9月3日(金)  大幅に5日続伸、菅首相退陣表明で2万9000円台回復
        日経平均 29128.11(+584.60)  売買高12億4310万株 売買代金3兆2808億円


セクター・トレンド

(1)全33業種中、31業種が上昇
(2)日本製鉄など鉄鋼、住友鉱など非鉄、郵船など海運といった景気敏感株買いが続く
(3)コマツなど機械、ソニーGなど電機、トヨタなど自動車といった輸出株も大幅続伸
(4)大和ハウスなど建設、三井不など不動産、JTなど食品といった内需株も総じて堅調
(5)野村など証券、東京海上など保険、三菱UFJなど銀行といった金融株も高い
(6)JR西日本など陸運が大幅安、ANAHDなど空運も低調


【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)

1(1) デジタルトランスフォーメーション
2(2) 半導体製造装置
3(6) 半導体 SOX指数が満を持して最高値更新
4(15) NFT
5(7) 2021年のIPO 「9月IPO」始まる、中小型株復活の狼煙は上がるか
※カッコは前週の順位

  株探ニュース(minkabu PRESS)



■モーニングスター 2021.9.4
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株式週間展望=政局背景に強気色増す、発射位置次第で大台も/予想レンジ、2万8500~2万9800円

東京株式市場では3日、予想外の菅首相の自民党総裁選出馬見送り表明を受けて、日経平均株価が一気に6月以来の2万9000円台を回復した。
TOPIX(東証株価指数)は2000ポイント台に乗せ、終値2015ポイント(前日比31ポイント高)とおよそ30年ぶりの高値を更新。
先物のショートカバーが膨らんだもようだ。
来週は、思い掛けない株高がもたらした指数の水準を、マーケットがキープできるかがポイントとなる。


      <リスク許容度拡大>

3日の日経平均は前場の終盤から騰勢を強め、菅首相が総裁選に出馬しない意向と伝わった昼休みを挟んで後場に急上昇した。
上げ幅は一時前日比で600円を超え、年初来安値を付けた8月20日の2万6954円からの上昇幅は2194円に達した。

市場では従前から支持率の低迷する菅政権を見限っていたフシがあり、不出馬の報がアク抜けの反応を呼んだ格好。
もっとも、それ以前に指数は反発基調を強めており、相場付きは8月中旬までの弱腰からの転換が鮮明だった。


投資尺度の面での出遅れ感が指摘されていた日本株の水準訂正が、一気に進んだ。
今週はJR西日本の巨額増資ショックの直撃したアフターコロナ銘柄も、多くが持ち直してきている。
鉄鋼や半導体セクターも好調に推移し、資金が多方面に流れている様子がうかがえる。

もちろん当面は短期急騰の反動も想定される。
しかし、基本的には、リスク許容度をめぐる投資家の胸三寸で方向性が決まりそうだ。
その意味で、全体に先行して調整し、今回の戻りでも先鞭(せんべん)を付けた東証マザーズ指数の動向が注目される。
日経平均やTOPIXの急騰の陰で2、3日は利益確定売りを優勢に続落しているが、短期的に切り返せれば市場のマインドもより改善するだろう。


      <短期反動も下値固いか>

来週を占う上でもう一つの需要なイベントが、日本時間3日夜発表の米8月雇用統計だが、本稿は締め切りの都合でこれを確認していない。
ただ、これまでと同様に、悪ければ緩和継続観測、逆に良ければ景気回復期待という意識が芽生えやすいと考えられる。

このほか、来週は国内で8日に8月景気ウオッチャー調査、9日に8月工作機械受注(速報値)が発表される。

海外では7日に中国8月貿易収支、9日に中国8月消費者物価・生産者物価なども出る。


日経平均は日足、週足で主要な移動平均線を上抜いているほか、一目均衡表も日足、週足ともに「雲」を突破した。
理由がどうあれテクニカル的な強気転換の意味は大きく、調整しても下値に買いが入りやすくなると考えられる。
来週の想定レンジは2万8500~2万9800円とするが、週明けの発射位置次第では大台回復もありえなくない。


物色動向は、新内閣の新型コロナ対策への期待を背景に引き続きアフターコロナ株が注目される。
また、週末のメジャーSQ(特別清算指数)の高値決着が意識されれば、指数銘柄のソフトバンクグループやファーストリテイリング、アドバンテスト、京セラなどが強含む可能性がある。

  提供:モーニングスター社


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