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日経平均 27000円に接近、今週達成か

2020年12月06日 | 捕らぬ狸の経済


 12月4日
 日経平均 2万6751.24円(-58.13円)
 TOPIX 1775.94(+0.69)
 出来高 11億4790万株
 長期金利(新発10年国債) 0.020%(変わらず)
 1ドル=103.89円(0.42円高)


11月30日 2万6165円  13億9869万株 2兆9478億円
12月1日 2万6296円  15億4946万株 3兆1507億円
12月2日 2万6537円  11億6400万株 2兆4792億円
12月3日 2万6537円  11億6400万株 2兆4792億円
12月4日 2万6644円  15億2950万株 3兆4069億円


■株探ニュース 2020.12.5
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今週の【早わかり株式市況】5週連続上昇、ワクチン巡り錯綜も底堅さを発揮

今週の相場ポイント

1.日経平均は5週連続で上昇、ワクチン開発を巡り思惑が錯綜
2.前週の相場急伸の反動で上値は重いものの下値抵抗力を発揮
3.週明けに下げるも週前半はワクチン実用化の接近観測で強気優勢
4.12月相場入り初日は機関投資家の実需買いと買い戻しで大幅高
5.週末はファイザーのワクチン供給が計画比で半分との報道を嫌気


週間 市場概況

今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比106円(0.40%)高の2万6751円と5週連続で上昇した。

今週の東京市場は前週に日経平均が大幅上昇した反動もあって上値の重い展開が想定されたが週前半は中間配当の再投資による買いが期待され、新型コロナワクチン開発への期待なども底流にリスクを取る動きが根強く下値を支える形となった。
週末は安く引けたが、師走相場入り初日(1日)の上げが利いて週間ではプラスを維持している。


30日(月)は前週の日経平均が4営業日続伸で1100円以上の上昇をみせていたこともあって利益確定の動きが優勢となった。
米中摩擦を警戒し景気敏感株をはじめ幅広く売られ日経平均は200円強の下げ。
業種別では33業種全面安に。

名実ともに12月相場入りとなった1日(火)は前日の下げ幅を大きく上回る上昇で日経平均は350円あまり高くなった。
これはワクチンの実用化が早期に実現するとの見方が買いの拠りどころとなった。
国内外機関投資家の実需買いに空売り買い戻しも誘発した。

2日(水)は朝方買い先行で始まったもののその後値を消す形に。
しかし大引けはしぶとく切り返し小幅ながらプラス圏で着地した。
しかし、日経平均は底堅さを発揮する一方、上値の重さも意識された。

3日(木)はワクチン普及への期待で景気敏感株中心に買いを誘導したものの上値を買い進む動きも限定的で、3日続伸とはいえ上げ幅はわずかに8円にとどまった。

週末4日(金)は4日ぶりに反落。
前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに高くナスダック総合指数は過去最高値を更新したが、引けにかけ急速に伸び悩んだ。
これは米製薬大手のファイザーなどが開発中のワクチンの今年の供給について、一部で計画規模の約半分になると報じられたことが市場心理を冷やしたもので、この流れを東京市場も引き継ぐ格好となった。


来週のポイント

今週はスピード調整となったものの下値抵抗力が強かっただけに、来週は“掉尾の一振”で再び上値を追う展開が期待される。

重要イベントとしては、国内では7日発表の10月景気動向指数や8日朝に発表される10月国際収支、9日朝に発表される10月機械受注統計が注目されるほか、11日にはメジャーSQを迎える。

海外では7日発表の中国11月貿易収支や9日に発表される中国11月の消費者物価指数と生産者物価指数、10日に発表されるECBの政策金利に注視が必要だろう。
そのほか、10日に米ファイザーの新型コロナワクチンに関してFDAが諮問委員会を開催する。


日々の動き(11月30日~12月4日)

11月30日(月) 5日ぶり反落、米中摩擦を警戒し売り圧力表面化
         日経平均 26433.62(-211.09)  売買高24億8779万株 売買代金4兆7669億円


12月1日(火) 急反発、ワクチン開発期待など背景に買い優勢
         日経平均 26787.54(+353.92)  売買高13億3122万株 売買代金2兆8191億円

12月2日(水) 小幅続伸、朝高後に軟化も下値で買い直される
         日経平均 26800.98(+13.44)  売買高14億2881万株 売買代3兆0726億円

12月3日(木) 3日続伸、ワクチンの実用化接近で下値抵抗力発揮
         日経平均 26809.37(+8.39)  売買高12億3343万株 売買代金2兆5457億円


12月4日(金) 4日ぶり反落、ワクチン普及への期待感後退を嫌気
         日経平均 26751.24(-58.13)  売買高11億4790万株 売買代金2兆3367億円


セクター・トレンド

(1)全33業種中、13業種が値上がり
(2)上昇率トップの郵船など海運や住友鉱など非鉄、日本製鉄など鉄鋼といった
  景気敏感株が大幅続伸
(3)輸出株は日産自など自動車、東エレクなど電機は堅調も
  HOYAなど精密機器、ダイキンなど機械は低調
(4)楽天などサービス、大和ハウスなど建設といった内需株は総じてさえない
(5)金融株は野村など証券、みずほリースなどその他金融が上昇も
  東京海上など保険、三菱UFJなど銀行は軟調
(6)国際石開帝石など鉱業、ENEOSなど石油株は大幅安


【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)

1(1) 電気自動車(EV)  【北浜流一郎のズバリ株先見!】..中核となるかEV銘柄
2(2) 再生可能エネルギー
3(6) 2020年のIPO  年末IPOラッシュ到来! 精鋭株勢ぞろい
4(13) 半導体  新型コロナ感染拡大で“リモート特需”
5(5) デジタルトランスフォーメーション(DX)
※カッコは前週の順位

株探ニュース(minkabu PRESS)



■モーニングスター 2020.12.5
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株式週間展望=活況続くテーマ株物色/「脱コロナ影響」疑似体験、全体相場は小波乱も

今週(11月30日~12月4日)の日本株相場はEV(電気自動車)など環境関連をはじめとするテーマ株人気が際立った半面、全般的には騰勢が一服した。
それでも指数の下値は固く、日経平均株価は2万7000円の大台手前で高水準を維持している。
乗り遅れた主体による潜在的な買い需要は依然大きいとみられ、押し目が埋まりやすい状況。
来週(7~11日)はメジャーSQ(特別清算指数)を11日に控え小波乱も想定されるが、「コロナ後」を見据えた基本姿勢に変化はない。


今週は日経平均が週初に下落したものの、その後は切り返して年初来高値を更新した。
2日取引時間中には2万6889円まで上昇、1991年以来の2万7000円が目前に迫った。
ただ、その後はもみ合いの中でじわりと調整し、4日は5日移動平均線を割り込む場面があった。

それでも、短期急騰による過熱感を受けた売りの圧力を、引き続き根強い押し目買いが支えている。
また、相場がカラ売りを吸い上げて浮力を維持する構図も相変わらずだ。
4日の終値は2万6751円と今週末(2万6644円)を上回った。

景気回復期待を支える新型コロナウイルスワクチンの動向は、米ファイザーなどの開発品が英国で世界に先駆けて7日から接種が始まる見通し。
米国内でも近々実用に入るとみられるなど、いよいよ本当の意味でパンデミック(世界的規模での流行)に立ち向かう局面を迎える。
ファイザーが供給網の問題で年内の出荷量の計画を引き下げた点はやや警戒する必要があるものの、その後は米モデルナのワクチンも承認を控えている。

一方で来週は、来年にも想定される、ワクチンの本格普及段階における株式市場の反応を占うヒントを得られるかもしれない。
大規模な金融・財政政策が新型コロナ克服に伴い正常化することで、株安の引き金が引かれると考える向きも一部にある。
現時点ではやや気の早い話だが、足元のワクチン供給の進展によって脱コロナの影響を疑似体験できる可能性がある。

週末はメジャーSQに当たることも相まって、来週は少し荒れた展開にも備えておきたい。
日本では8日に7~9月期GDP(国内総生産)確報値と11月景気ウオッチャー、9日に設備投資の指標の10月機械受注と11月工作機械受注(速報値)が発表される。
海外は8日が米大統領選の州ベースの選挙結果認定期日。
9日に中国の11月消費者物価が出る。
なお、4日日本時間夜発表の米11月雇用統計は締め切り時間の都合で確認していない。

日経平均の予想レンジは2万6000~2万7200円とやや広めに取る。
テーマ株物色は引き続き旺盛と思われる。
また、今週末に一服した半導体関連株が再び調整すれば押し目を拾いたい。


提供:モーニングスター社


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