保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

都会の川・大阪の安治川を眺めながら・・・

2011-12-19 23:23:19 | 心の旅
今日は新しく大阪市長になられた橋下徹市長が就任された日ですね。

今後、改革という名の激震を予感をさせる大阪に立ちました。

ドーセンで開催された観光フォーラムに参加するためです。

京阪電車・天満橋駅から外に出ると、目の前に大きな川が広がっています。

大阪の政治・経済の中心部である土佐堀や堂島を流れている安治川です。

安治川は、現在の近代科学文明がつくりあげた‘まちの川’としての「美しさ」を
余すところなく表現している川で、穏やかな流れで高層ビルディング群の間を
滔々と流れていく、まさにリバーサイドという言葉がピッタリに似合う風景を
描く都会の川です。

同じ日本の川でも、保津川と安治川では形状も風景も全く異なり、保津川のように
渓谷の山々の中を縫うように流れる山峡の川とは対局にある川です。

しかし、全く異なる二つの川、不思議と私のように日々、渓谷の川で仕事をしている
人間にも両方ともに違和感なく、むしろ親しみが湧いてくるのを感じます。

都会の川と渓谷の川は全く異なる川風景ですが、人に与える影響には違いがないのかもしれません。

水辺は人の心を和ませ、癒し、エネルギーの充電をしてくれるパワーがあります。

大阪のようなこんな都会でも、川が流れ、水に親しめるこんなにも広い空間がある。

このコンクリートジャングルを流れる川で、私はあらためて‘水’の力、水辺の価値について
再認識した気分です。

大阪は現在「水都・OSAKA」としてかっての水運を利用した遊覧船も運航しており
観光の分野にも積極的に取り組んでおられます。市長も知事も一新した大阪。
今後の観光施策の展開にも目が離せませんね。

とはいえ、規模こそ違うものの、保津川も大阪の川も、近世の日本水運を担ってきた者同士、
景観や形状は異なっても、果たしてきた役割の大きさには優劣はなかったと思っています。

これからも、我ら日本の舟運事業が、観光立国をめざす日本観光の魅力を引き出し、
一翼を担えるよう、お互いに切磋琢磨しながら盛り上げていきたい!
川の下流に遠く見える大阪市役所を望みながら強く感じた次第であります。

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