保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

吉田山山頂 森の中の和みカフェ 茂庵。

2009-09-11 20:42:45 | シリーズ・京都を食う!
京都大学の隣、吉田山山頂に和みのカフェ・茂庵があります。

東山・銀閣寺側から吉田山へ向かうと、小さな山の入り口に「茂庵」の名札が
掛けてあります。

その入口から民家が並ぶ横をすり抜け、石階段の路地を登り、森の茂みが続く
山道を進むと、山頂に佇む二階建ての木造建築・茂庵が姿を現します。

大正時代の実業家・谷川茂次郎が茶の湯をたしなむ為に建てた茶荘だった茂庵は
「市中の山居」と呼ばれ「町中に居ながらして山中の風情を楽しむ・・・
日常の中に非日常の空間を取り込み、その空間と時間を楽しむ」
という茶の湯の言葉を庵であらわしたものです。

暖簾をくぐり、木の扉を開けると、靴の脱いで木の階段を上がり、二階のカフェ・スペースへ入室します。

二階フロアーすべてを利用したカフェスペースには、木組の窓側のカウンター席と
テーブル席が5セット、奥がキッチンになる一体型のフロアー。
店内の木組窓はすべて開かれ、秋を感じさせる涼やかな風がカフェを吹き抜けていく心地よさは、下界とは別世界の異空間にいる錯覚に陥りそうです。
カウンター越しの窓からは吉田山の木々が風に揺れ、その向こうに京都の街風景が広がる展望は圧巻です。
北山の左大文字山や舟形、愛宕山などの美しい京都の山並みを眺めながら、食事をする。
至福のひと時を感じます。

「ここからは4つの送り火が見えるのですよ」とマスター。
確かに東山の如意ヶ嶽の大文字が間近に見えます。あとひとつは嵯峨の鳥居形でしょうか?それとも妙法のどちらか?
尋ね損ねたのが少し心残りですが、店内の静寂が会話すらさえぎるのです。
声のトーンも少し下げ気味に、会話すらはばかれる静寂に包まれた店内・・・
この自然の中では会話はいらないのかもしれませんね。

メニューはコーヒーをはじめドリンク類も充実しており、ゆったりとした時間を楽しむことが出来ます。

食事類はランチと野菜やチキン、チーズを挟んだピタパンの2種類のみ。
ピタパンは4種類から2つを選び、野菜系のスープとピクルスのワンプレート式です。


おいしいコーヒーを飲みながら読書したい時、日常を忘れ、気分をニュートラルに戻したい時、是非、訪れてみたい、そんなカフェが茂庵なのです。


★市井の山居「茂庵」

〒606-8311 京都府京都市左京区吉田神楽岡町8 吉田山山頂
電話番号 075-761-2100
カフェ営業時間/11:30~18:00(17:00L.O)   ランチタイム/11:30~14:00
定休日/月曜日[祝日月曜営業、翌火曜休業]
コーヒー 530円 紅茶 580円 柚子ジュース 630円 オレンジジュース 630円
マンゴージュース 630円 りんごジュース 630円
グレープフルーツジュース 630円 柚子ソーダ 680円

ピタパンサンド スープ、豆のマリネ付     1260円
・かぼちゃとクリームチーズ
・チキンと桃のハニーマスタードソース
・トマト&モツァレラチーズ
・なすズッキーニ&ベーコン
 

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