保津川下りの船頭さん

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世界交易を崇高な精神で実践した日本人実業家

2018-06-16 09:42:02 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という天下人と渡り合った豪商・角倉了以とその子素庵。

河川流通の祖であり、近世日本を代表する交易商です。

「様々な国土開発を私財で実行し、交易により日本の発展に貢献した偉大な事業を数々実施しましたが、
その素地となった精神が「利他・共生の志」でした。「人を損(す)てて己(おのれ)を益するに非ず」
と思想でした。

その思想を乗船の条件として乗員に遵守させ、ベトナムやタイ、フィリピン、台湾など
東南アジア易諸国と貿易を展開しました。

「他国に損失を与えて、自国の利益を得ようとしてはならない」との思想を
ビジネスの現場でしっかり実践してみせたことで、
対等な立場での「ビジネスパートナー」として交易相手国の信頼を得ました。

欧州諸国がアジアへ進出した16世紀後半の大航海時代に、
ここまで崇高な精神により事業を実践した角倉親子とその一族の存在を、
日本人は忘れてはならない。

その事業を引き継ぐ者としての強い信念から、
来年も諦めることなく再度「日本遺産」認定を目指していきます。

皆さんのご支援を何卒、よろしくお願いいたします。

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