保津川下りの船頭さん

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洪水のあと・・・保津川の風景

2010-07-21 08:34:50 | 船頭
一週間前から続いた梅雨の大雨の影響で保津川は
今年最高の水位を記録する大洪水に見舞われました。


このような洪水のあとは例外なく、川の流れの形状に大きな変化が見られます。

上流や支流の流域から流れてくる川水に混じり大量の土砂も流されてくる為、
川底の高低がいたるところで変化して、川の流れにも微妙に影響を与えるのです。

変化の激しいところでは、土砂が集積され川底が浅くなりすぎたり、流木などの
漂着物が引っ掛かって、舟の運航に支障をきたすような箇所も少なくありません。

しかし、川はまだ薄茶色した増水が引き切っていない状態では我々、人の力では
どうすることもできないのです。


そんな時に頼りになるのがこれ!‘パワーシャベル’!

対岸の河原からキャタピラの音を響かせ、颯爽と登場するシーンは
ピンチの時に助けにやって来るアニメ・ガンダムの実写版で見ているような
ワクワクする風景です。

まだ増水が引いていない流れの強い川へもなんの躊躇もなく進み、
大きなアームを一杯に伸ばし、土砂の溜まった浅瀬を書き上げます。

作業はわずか2~3分。

土砂の漂着物も一網打尽!

すっきり掘り起こされ、舟の流路を確保してくれるのです。


しかし、ここで疑問が・・・保津川の舟の運行は400年以前からのもの。

では、今の様にパワーシャベルなどの重機がなかった時代、
この様な事態の時は何か手立てがあったのでしょうか?

なんといっても流れも強い増水時のこと、人海戦術でも川底は掘れないと思いますが・・・

それとも、人が作業できる水位に下降するまで待っていたのでしょうか?


これから調べてみたいと思います。

なにはともあれ、増水時の川の中で作業をするパワーシャベルは
理屈抜きにカッコよかったです。





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