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保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

嵯峨・小倉池の水鏡・・・まさかさかさま・・・

2010-11-25 23:31:41 | シリーズ・京都を歩く


マイミクのemiさんより、嵯峨野・小倉山裾にある
御髪神社(みかみ)小倉池の風景写真をいただきました。

大河内山荘下、嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)嵐山駅前にある御髪神社。
日本で唯一の理容・美容・化粧の神様を祀る神社の境内にある朝の小倉池
に出現した‘水鏡’です。


さて、この二枚の写真
どちらが本当の今朝の嵐山(小倉池)の風景でしょうか?


正解は2枚目だそうです。


水鏡にくっきりと映し出された、高くて青い秋の空と今が盛りの紅葉。


まさかさかさま(笑)

船止め2日目、「精進料理・阿じろ」で話を聞く。

2010-06-24 23:18:27 | シリーズ・京都を歩く
はっちんの船頭ブログも、最近はPTAネタが続き、
「『PTAのはっちん』にブログ名を変更した方がいいのでは?」
といわれそうな感じですが、実は先日来の雨で船止めが2日間も
続いているのも原因のひとつ。

梅雨にあたるこの時期は、毎年のこんな感じですが、今年は
PTAの職務もあるので、なお仕事に従事する時間が少ない・・・

今日のような「梅雨の晴れ間」最近にない好天の日に仕事を
しないのは、どうも体を持て余している感覚に見舞われ、体内の
エネルギーが良好に循環していないと感じます。

この感覚はもはや職業病ですね。

しかし、こんないい天気に家の中に閉じこもり「骨休み」という名の
体内エネルギーの停滞を感じたくないので、予定はなくても
とりあえず、外出してみます。

外に出てみると気分が活発になり、いろいろと頭に計画が浮かんでくるものです。
「あそこに行ってみよか、あの人を訪ねてみようか」などなど。

そこで思いついたのが、以前から一度お会いしたかった
妙心寺門前にお店を構える「精進料理・阿じろ」の会長さん。

急なアポ取りにもかかわらず、お話を聞かせて頂くことになりました。

本当に急な面会願いだったのですが、気さくにいろんな話をしていただき
気がつけば3時間近くもお邪魔してしまうことに・・・
当初、目的とした話以外にも、今昔取り揃えたさまざまな話に花が咲き
実りの多い面会になり、うれしく感じています。

会長さんはご高齢にかかわらず、とてもお話上手でエネルギッシュ、
聞いている私までワクワクと浮き立つほど、熱く魅力的な方でした。

一代で京都を代表する精進料理のお店を築かれた秘訣は
そのあたりにもあるのかもしれませんね。

「仕事が、人生が楽しい!」っていう気持ちが伝わってくる人って
ほんとに魅力ありますね!

ちょっとした思いつきで外出した私でしたが、仕事への情熱と爽快感
という名の料理を味あわせて頂き、本当にご馳走さまでした。
今度訪れるときは是非、ミシュランガイドも認めた精進料理を戴きたく思います。

やはり体内にエネルギーが停滞した時は必ず外出してみる大切です。

明日は川の上で、体内のエネルギーを燃焼させ好循環させられる様な
水位に減少していることを願いながら・・・

のどかな田園風景、貴族が愛した景勝の地・広沢池

2010-06-03 23:55:55 | シリーズ・京都を歩く
古きよき日本の田園風景が残る京都市右京区・北嵯峨。

その長閑な風景の中に、平安の昔から観月の名所として貴族に愛された広沢池があります。

京都では広沢池と書いて「ひろさわのいけ」と呼ばれるこの池は、周囲延長1.3キロで
背後には美しい形をした遍照寺山が控え、池畔には人の背丈くらいの葦(よし)がそよぐ
日本三大名月鑑賞の池にも数えられている景勝の地です。

もともとは、大堰川(保津川)が流れ込む沼地であったものを、古来豪族・秦氏が灌漑用の
ため池として整備され、その水により周辺三十町歩の農地が養われたといわれています。
近年は養魚池としても利用され、12月には池の水を抜いて、鯉やフナを水揚げする
鯉揚げが師走の風物詩にもなっています。

平安中期(989)円融天皇の勅願により寛朝僧正(宇多天皇の孫)が池の北西に遍照寺を建立したことで
景勝池として開け、平安京から多くの貴族たちが御所車などで訪れ、花や月を見て楽しんだといわれています。
また、歌人らも多く訪れ、歌を詠んだ風流な‘行楽地’だったのです。

当時、遍照寺は大覚寺と隣接するほどの広大な敷地を有し、荘厳な伽藍と釣殿、月見堂が建てられていましたが、
応仁の乱以後、衰退し、今では池から南へ300mほどのところに移転されています。

今でも池は憩いの場となっており、池畔には京料理屋があり、水面には舟やボートも浮かんでいます。

鯉揚げに使用する舟、実は保津川下りの舟をお譲りしたものなのです。

一度、この舟を操船して「お月見」などもしてみたいですね。実現できるかな?

また、風致地区にも指定され、古きよき嵯峨野の風情をかもし出す池周辺は、時代劇のロケ地としてしても
使用されていて、数多くの名作を世に送り出したところでもあります。
見渡す限り、のどかな田園風景が広がる広沢池の周辺、葦が涼やかな風に揺れる姿を見ていると、
時がタイムスリップしたような不思議な感覚に捕らわれる京都嵯峨野・広沢池。

少し、人生に疲れた人は是非、訪ねてみて下さい。

きっと、自分の優しさと出会える空間です。

時間があれば、是非、訪れてみてください。


幽玄にして妖艶 祇園の枝垂れ桜

2010-03-22 08:34:09 | シリーズ・京都を歩く
連日、大勢の人でにぎわう「京都・東山花灯路」

名所・古刹を結ぶ路地街道をライトアップと灯篭の灯りで、古都の夜を演出する
癒しの光イベントもいよいよ今日が最終日。

みなさんはもう行かれましたか?

この花灯路の中間地点に位置するのが円山公園の枝垂れ桜です。

幽玄にして妖艶ともいわれる円山の枝垂れ桜。

まだ、蕾をつけたくらいで、開花まではもう少しか・・・

花はつけていないのに、これほど心惹きつける桜もないでしょう。

この枝垂れ桜は、二代目。

正式名は「一重白彼岸枝垂桜」といい、別名「祇園の夜桜」として
江戸時代から京都の町衆に桜の代名詞して愛されています。


初代は、樹齢200年を超えていましたが、1947(昭和22)年に枯れました。

桜守の15代佐野藤右衛門さんが、初代の桜から採った種子で育てたのが、
今の二代目「祇園の夜桜」です。その樹齢は約70年。

高さは初代とほぼ同じの12メートル。

「清水へ祇園をよぎる桜月夜 こよひ逢(あ)ふ人みなうつくしき」
与謝野晶子の歌にも詠まれたことがある、存在感十分の桜です。

まだ、ご覧になられていない方は、今年あたり、京都の桜めぐりをされてはいかがでしょう。


十三詣りのお約束とは?嵯峨の虚空蔵さん・法輪寺。

2009-11-22 20:55:33 | シリーズ・京都を歩く
嵐山・渡月橋右岸すぐの山裾に「嵯峨の虚空蔵さん」として親しまれ、十三まいり
で有名な「法輪寺」があります。

虚空蔵さんとは正式名称を「虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)」といい、法輪寺のご本尊さま。
古くから智恵と福徳を授け、芸能や工芸の技上達にもご利益がある仏さまとして篤い信仰があります。

京都では子供が十三歳になるとこの法輪寺へ「十三まいり」をする風習があり、特に陰暦3月13日前後には多くの参拝者で賑わいます。


西暦300年頃にあった「葛野井宮」という宮を前身としており、その後にこの地を拠点に活躍する豪族・秦氏が
この宮を訪ねてやって来て、住み着いたとも云われる寺です。
本堂は和銅6年(713)に元明天皇の勅願により行基が開創し建立しました。
現在の本堂は江戸末期(1864)に蛤御門の変により焼失した後、明治17年(1884)に再建されたものです。
虚空蔵さんが丑寅の護り本尊なので、本堂手前の両側に「阿(あ)型の虎」と「吽(うん)型の牛」の像が護っています。

「法輪寺」と名称は弘法大師の高弟道昌僧都が「葛井寺」から改名したもの。


本堂へは渡月橋右岸すぐにある料理屋華洛さん横の細い参道からのコースと旅館街を抜ける山門から入るコースがあります。
山門から入ると傾斜のある長い石階段を登らなくてはなりませんが、色鮮やかな紅葉が迎えてくれてなんとも趣きある風景です。

参道を登り切ると左側に多宝塔、正面に本堂が迎えてくれます。

本堂右側にある小さな門をくぐると京都市内が一望できる舞台が広がります。

ここからは比叡山など東山三十六峰や愛宕山、北山の峰まで見渡すことができ絶景です!

眼下に目を移すと渡月橋がまっすぐこの法輪寺に伸びているのが見て取れます。
渡月橋は亀山上皇が月見の際に名づけた名称で、それまでは「法輪寺橋」と呼ばれ、この寺へ行く為に架けられた橋と云われています。
京都では十三詣りをした帰り、渡月橋を渡り終わるまでに振り返ると、せっかく授かった智恵を返してしまうことになるという言い伝えがあります。
これは昔、十三歳を成人年齢と定めていたっことで「大人は言いつけを‘必ず守らなければいけない’」という
約束事の大切さを新成人に教える為のものだったと云われています。


境内には今でも皇室で使用された針を納める「針供養塔」や子供の健やかな成長を祈願する「人形塚」、
雷・稲妻の神様で電気・電波の神様を鎮守する「電電宮」が、彩り鮮やかな紅葉が包まれすっかり秋色の佇まいとなっています。

平安時代には勝験無双の寺として多くの参拝者に賑わい、和泉式部も足げに通ったという逸話もある古刹です。

連休最後の明日、嵐山散策をお考えの方は是非、訪れてみてはいかがでしょう。

☆嵯峨の虚空蔵さん 法輪寺
「住所」京都市西京区嵐山虚空蔵山町16
「拝観時間」9:00~17:00
「入山料」無料
「休山日」年中無休
 








京都の「大宮交通公園」に「船士魂」船頭が現る!

2009-06-16 09:07:14 | シリーズ・京都を歩く
昨日、先週末から行っていた海洋学習の代休となる小学5年の娘と
京都市北区玄琢にある「大宮交通公園」へお出かけしてきました。

仕事が午前中に終わった私。時間を節約する為、仕事服のままの登場です。

「大宮交通公園」は子供達が楽しみながら道路・交通ルールを学ぶために整備された市が運営する緑地公園です。
公園内を一つの‘まち’に見たてて、道路整備や信号機や横断歩道などを設置し
ミニチュア的な市街地整備されています。また、郊外地見たてた区域には緑いっぱいの公園となっていて散策したり、
お弁当などを持ってきたのんびりするのには最高のスペースでもあります。

土・日の休日には園路をゴーカート(子供のみ)で走行することができ、実践的な
交通マナーも学べるので、家族連れで遊びにいくのには最適な施設です。

この公園は昭和44年に整備された施設で、実は私も子供の頃、よくここに連れてきて貰い、ゴーカートを乗り回していた記憶があります。

残念ながら、この日はゴーカートの運行日(木・土・日のみ)でなく
「今日は10回以上、ゴーカート乗る!」と行く前から気合が入っていた子供は
運休と聞いてかなりががっかりしていましたが、自然がいっぱいで遊具もある
公園なので、すぐにあちらこちらで転がり、遊んでくれたので一安心。


園内には昔、京都市内を走っていた市電やチンチン電車、蒸気機関車も展示されたいます。
市電は私も子供の頃、いつも利用していた懐かしい車両です。

また、市電とチンチン電車の車両内はミニ図書館になっていて、車内外で読書にいそしむこともできます。
並んでいる本は子供の頃に読んだ記憶のある‘児童名作集’からドラえもんの漫画まで幅広いです。

漫画大好きな我が娘は「ドラえもん」や「コロコロコミック」を熟読。
日が暮れるまで読書タイム(?)となってしまいましたが・・・


ゴーカートコースとなるハイウエイの横には豊臣秀吉が造った「御土居」があります。
秀吉は京都の町並みを改造する為「御土居」と呼ばれる土盛の城壁で洛中と洛外の
線引きをして市街地と街外とを明確にした、その史跡です。
ここは「玄琢下」と呼ばれる「御土居」が残っています。

平日は近所のお子様連れで散策する主婦の方も多く見られましたが、本当にのんびりできて、
今の季節、お弁当をもって訪れるのには最高の癒しスポットと感じました。

しかし、地下足袋に作業ズボン、『船士魂』の文字が染められたTシャツは
周囲で、かなり浮いていたことは間違いないかも・・・


「京都市交通公園」

所在地:京都市北区大宮西脇台町                      
入園料:無料   
駐車場: 無料(15台)
但しゴーカートは一回:2人乗り250円、1人乗り150円

開園時間 :9:00~16:30       
休園日 :火曜日 12/29~1/3
備考 :園内、食堂等無し、自動販売機はあり                           




剣鉾舞う‘嵯峨祭’に遭遇しました。

2009-05-24 21:47:21 | シリーズ・京都を歩く
今日、保津川を下り嵐山の渡月橋を渡っていると、遠くから「チリン♪チリン♪」
という鈴が鳴るような音が聞えてきました。

前方を見ると渡月橋横の交差点は人だかりの山、山、山。

そう!今日は5月の第四日曜日で「嵯峨祭・還幸際」の日です。

「嵯峨祭」は愛宕山頂にある愛宕神社と野宮神社の合同の神事として催される祭で、
地名に「嵯峨」がつく嵯峨学区(京都では小学校単位で学区と呼ぶ)29町内に伝わる住民参加の祭として、天文二十二年(1552)と始まったといわれています。

祭としては「神幸祭」(第三日曜日)と「還幸祭」があり、玉串を奉納する儀式のみの神幸祭に対し
御輿や剣鉾行列が行われる還幸祭が本番となる祭です。

行列は大人御輿二基と子ども御輿二基、五本の剣鉾、稚児行列が嵯峨町内一帯を
巡行します。

3時過ぎに嵐山に着いた私たちは、ちょうどその御輿などの行列がメインとなる
渡月橋へ向かい、進んでいるところに遭遇することができたのでした。


嵯峨祭の最大の特徴はこの「剣鉾差し」行列の妙技です。
「差し手」と呼ばれる剣鉾を持つ者が、腰につけた差袋に鉾を直立させ、
左右の足を交互に跳ね上げながら、体を揺らして柄に付けた鈴を鳴らしながら
歩いて行きます。
この祭に使用する剣鉾は他の地域のそれとは異なり小型化されておらず、
昔ながらのもので、歩き方も昔のスタイルを守っているそうです。
行列はこの剣鉾差しが御輿を先導する形で進みます。、

ルートは奇数年度と偶数年度で変えて進むらしく、毎年約150人が参加する
子ども御輿二基と50人の稚児行列も加え、約千人が行列に参加します。   

私たちが遭遇した嵐山・渡月橋横の交差点付近は祭のメインストリートで、
剣鉾の差し手が力を振り絞り、体を左右にねじりながら足を上げる
パフォーマンスを見せると、沿道に集まった大勢の見物人から
大きな歓声が沸き起こりました。

この勇壮で絢爛豪華な嵯峨祭の巡行は、インフルエンザの騒動で意気消沈ぎみの
嵯峨・嵐山を地元住民みんなで盛り上げ、活気づけ様とするエネルギーを感じました。
ここにも、幾多の戦乱や危機を生き抜いてきた‘京都の力’が息づいています。


☆江戸時代には詩人・松尾芭蕉がこの嵯峨祭を見学し記載した旅記が残っていま  す。
 また、江戸後ま期の「嵯峨祭行列絵巻」が、現在はアイルランドのチェスタ一・ ビティ―美術館に所蔵されています。

芸能人も参詣する「車折神社」

2009-05-16 20:51:51 | シリーズ・京都を歩く
明日17日に嵐山の大堰川一帯で行われる「三船祭」

この祭の祭神・清原頼業公がお鎮まり下さる‘社’があるのが嵯峨にある「車折神社」です。

「車折」・・・と書いて「くるまざき」と読みます。

もともとこの地が死後に人の罪を裁く五道の冥官の霊地といわれ
社前を通る牛車の轅(ながえ)が折れ、牛も倒れるという現象があったことに由来し、
鎌倉時代前期に後嵯峨天皇が嵐山の大堰川に御行幸されていた時もこの社の前で
牛車の轅が折れたことから、朝廷から「車折大明神」の御神号が贈られました。

三船祭が行われる大堰川との縁は、昔から大洪水で毎年大きな被害が出る大堰川
の復旧工事に当たっていたのが頼業公の子孫一族であった事から境内に
水の神様を祭り治水を祈願したことに由来しています。

車折神社には通称「らんでん」京福電鉄の「車折神社駅」を降りるとすぐです。
駅の外枠が神社の色・朱色に塗られているのも面白いです。

駅の改札正面から参道が続きます。神社なので、参拝客でなくても通行は自由。
参道は表玄関の三条通りまで続き、近所の人が通勤・通学や買い物へ行くのに使っています。

参道を進み、最初の鳥居をくぐるまでに「清めの社」と呼ばれる祠がありました。
「お清めの塩盛」が石で作られていました。直径1m30cmくらいある円錐です。この祠はどんな意味があるのでしょう?

この神社には「祈念神石」といって手に境内の石を持ち、願い事を祈願し奉納する
古い風習が残っています。
商売繁盛や金融、受験にご利益があるといわれて、願い事が書かれている石が
うず高く積まれていました。江戸時代の中期頃に流行し定着したそうです。

また、このこの神社は「芸能の神様」でも有名です。祭神の「天宇受売命(あめのうずめのみこと)には太秦の映画関係者たちが多く参詣していたことが始まりで
今では京都を訪れた俳優さんや歌手などの芸能人が必ず参拝する神社になりました。
境内にある「芸能神社」には芸能人の写真やステッカーシールなどがところ狭しと貼られています。

境内一帯には「芸名」や「劇団」「バンドグループ」などの名称を記した朱塗りの玉垣がぎっしりと奉納されています。その数2000枚以上!これは圧巻です。

おっ!里見浩太郎さんの玉垣発見!その隣は…EXILEのATSUSHIにMAKIDAI、氷室京介さまも!
その他、多くの有名芸能人の名前を発見しました。
「今度来た時は誰の玉垣が増えているかな~」というのも車折神社を参拝する楽しみの一つですね。

☆車折神社
場所:京都市右京区嵯峨朝日町23
参拝時間:24時間・年内無休 参拝無料
社務所:8:30~17:30
交通:京福電鉄・車折神社駅 徒歩すぐ。
   JR嵯峨嵐山駅 徒歩15分。
   市バス・車折神社前バス停 徒歩すぐ。
   京都バス 車折神社前バス停 徒歩すぐ。






「平野神社の夜桜」を観にいく。

2009-04-14 15:24:40 | シリーズ・京都を歩く
桜の見ごろがピークとなる先の日曜日。
遅ればせながら今年初となる「京都の夜桜」を見物することができました。
行った先は「夜桜の名所」私の生まれ故郷の衣笠にある「平野神社」
桜の名所が数多くある京都でも「東の円山公園」「西の平野神社」といわれるほどの「夜桜」の名所で
終日大勢の見物客が訪れる人気お花見スポットです。

ここには約400本の桜が咲き集い、その種類はなんと50種類とも
いわれる桜の宝庫なのが平野神社です。

平野神社は平安京遷都の際に大和の国から移設されたと伝わる京都でも
古い歴史を有する神社で、寛永年間に造営された本殿は国の重要文化財
にもなっています。

3月中旬ごろに開花する桃桜から始まり、4月中旬ごろの遅咲きの里桜まで
長い期間、桜見物が楽しめるのも京都では大変珍しいのです。


また魁桜(サキガケ)や胡蝶桜、実を二つつける平野妹背桜や突葉根桜といった珍しい種類の桜が咲き誇り、
ピーク時には空が見えないほどの桜の花で覆われます。

平野の桜は寛和元年(985)に花山天皇が桜を植樹されたことから始まり、
平安時代には桜を愛でる宴が既に催されていたとの記録が残っています。
その後もいろんな種類の桜が植えられていき、江戸時代には桜の名所として
多くの都人が花見に訪れる場所として定着したようです。

境内一円に桜が満開になる4月10日には毎年「桜花祭」が行なわれます。
午前の神事に続き午後からは騎馬や織姫等の衣装に扮した神幸行列が氏子の
住んでいる町内を練り歩きます。

桜が咲いている間は拝殿で、クラシックコンサートが毎日催されいます。
私が行った時にはフルート&チェロのコンサートでした。

平安の昔からお花見スポットであった伝統は今も健在です!
桜が開花している20日までは境内に升席を用意し、お花見宴会を楽しめる
お茶屋さんが一円に軒を連ねます。焼き鳥を焼いたり、すき焼きなど土鍋ものを
したりとどの席も楽しい笑い声で満ち溢れています。

もちろん花見の定番、ゴザ敷きの席もあります。

また、子供達のお楽しみ屋台の夜店も多く出店されています。
昔ながらの縁日の風景と桜の優雅さとすんなりマッチするから不思議です。


紅しだれや平野妹背桜といった平野神社を代表する桜もまだ咲いてました。

まさに滑り込みセーフ!といったところですが、思い出深い平野の桜を
観に帰って来た私を待っていてくれたような感じがして、
満たされた気分にさせて貰いました。

桜はどこで観ても人の心を沸き立たす花ですが、妙に幼い頃の追憶へと誘って
くれる花だと感じます。

この平野の境内には植えてある桜の本数ほどのたくさんの思い出がある場所。
また、機会があればお話したいと思います。

訪れる人を出迎える京都のランドマーク・京都タワー

2009-03-29 21:34:20 | シリーズ・京都を歩く
京都の桜が咲きだすと‘春の観光シーズン’本番です。

大勢の方が他府県から京都へお越しになります。

新幹線などでJR京都駅にお越しになる方々を出迎えるのは
駅真正面にそびえる京都のランドマーク「京都タワー」です。

しかし、この京都タワー・・・京都市民の評判はよろしくない、
否かなり厳しい意見をされる方が多いようです。



京都タワーは1964年(昭和39)に京都中央郵便局跡地を利用し
京都の財界が観光都市を目指す京都の表玄関にふさわしい
文化と観光の一大拠点とするために建設されました。
最初はビルに展望施設を設置するだけの計画でしたが、
当時の流行とでもいいましょうか、タワーの建設に
急きょ、変更されたそうです。

計画が発表された時は京都市民からかなりの反発があったようです。
今でも「あんな京都に似合わないもの造って・・・」と
仰る年配の市民の方にもよく出会いますが、私たちの年代に
なるとそれほど違和感なくすんなり受け入れてられていますが。

タワーの姿を見てよく「ろうそく」をイメージして造られたと
いう声をよく聞きますが、実は京都の街を照らす灯台を
イメージして造られたというのが本当のようです。
確かに私たち京都人にとって「京都タワーがどの方向に見えるか?」
で今、自分のいる位置が分かるということがよくあります。

私の中学の校舎の窓からも京都タワーが見え、
「ああ~タワーの横にある京都駅からどこか遠くへ行きたいな~」
などとぼんやり考えていたことを思い出します。

東京タワーなどの様に鉄骨を使用しない構造と、他のどのタワーに
もない独特のデザイン、夜になると周囲からライトアップされ
浮かび上がる‘白亜の塔’はまさにで宗教都市京都に灯りをともす
‘ろうそくの火’のような厳かささえ漂っていると感じます。

京都にふさわく、イメージにぴったりのタワーだと思います。

京都市民は一部かなり保守的な思考をする癖があるようですが、
歴史をひも解いてみますと、その時代時代に先駆けて
大規模で最先端な建造物を生み出してきた‘京都’の
発想と思考こそが今‘京都を京都たらしめている’
原点のように感じます。

他府県からお越しになる方々も「東寺の五重の塔と京都タワー」
を見ると「京都にきたのだな~」感じるという人が少なくない
と聞いています。

保守的そうで、実は伝統を破る奇抜さを好む京都人に
脈々と受け継がれた‘京都気質’が造った
ものが「京都タワー」といえないでしょうか?

私は京都の人間として胸を張って「京都タワー」を誇りに思います。

*ちなみにタワーの13階展望室をリニューアルしてオープンされた
「スカイラウンジ~空(くう)」はブルーを基調とした灯りに
包まれた空間に360度京都を見渡せる展望が最高でデートなど
に最適です。