百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

小早川秋聲さんの『國乃楯』を、鳥取県立博物館さんで見てきました。

2022-03-31 20:59:47 | 日記
            今朝、当庵内、オイラの指定席から 天窓越しに見えた 彼岸桜 です。

                                どこも満開のようです。

ムクゲ畑に植えた フジザクラ と ハナモモ。まだまだ小さいですが、綺麗に咲いてくれました。


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 『小早川秋聲~旅する画家の鎮魂歌~』展 最終日。免許証見分値引きで 600円也。有難し。

キチっとした写真があれば、図録を求めるつもりでした。上は チラシの小さな写真を撮影したものですが、オイラはこの絵を見て、日章旗 以外、生気の感じられない 死んだ絵だなぁ と感じました。たいへん不敬で かつ 不遜でありますが、何か足りない、少し 間の抜けた絵だとも・・・

説明文を読み、納得しました。元々は 陸軍の委託を請け、昭和19年に完成をみた『軍神』という絵だったそうな。ところが、陸軍から受取りを拒否(理由は明かされず)されたのだと。そして 敗戦後 23年経って『國乃楯』と名を変え、身体の上に描かれていた桜が 黒く塗りつぶされた姿で 現れたと・・・。(ひょっとして、永ちゃんの『黒く塗りつぶせ』という歌の ルーツって、ココ ??? )

元の絵は どんな絵だったのだろう・・・ネット検索しますと直ぐ様、一般社団法人 TACMEDA (タックメダ) さんのブログに 見つかりました。この絵が そうなんでしょう。

白い 浮遊物、少し描き過ぎのようにも感じられますが、これなら 生きてます。素晴らしい絵かと。秋聲さんは、どうして塗りつぶしたりされたのでしょう。秋聲さんは ご自身の代表作を 殺してしまわれました。残念で残念で なりません。

ここまで書いて 約10時間 経ち ふと、思い付いたことがあります。絵を殺すことで、逆に、永遠の命を吹き込まれたのか と。切腹され、お茶に永遠の命をお与えなすった 千利休さんのように・・・・。現にオイラが県境越えし往訪することが、その証左 ????。

それとも、「戦争は 国家として 止むに止まれぬ事とは申せ、惨の惨たるもの之あり候」と仰っていらしたそうですから、戦争とは 斯くも 理不尽なものなんだよ ということ、身を以って 呈されたのでしょうか。

そうそう、今(こん)ウクライナ戦争で、イチバン評価を下げたコメンテーターさんと言えば、ダントツ 橋下徹さんでしょう。「何だ、橋下さんて こんなに 腑甲斐ない 情けない人だったの?」と誰しも ゲンナリされたに違いありません。”維新” とは現時点 無関係とはいえ、"維新" が最も評価されてきたのは、身を切る改革だったはず。ところが それと真反対、「兎も角 身の安全を第一に考えること。そのためには、ギブアップしたって構わない」じゃ、いったい 何のために生きているのですか?。守るのは 手前の体だけでいいんですか?。

オイラは、この方の出演されてる番組は、一切 見なくなりました。つまり、姜尚中さん 山口二郎さん 青木理さん 玉川徹さん 高橋源一郎さん 平野啓一郎さん 田中 優子さん等々といった方々と同列ということであります。それから、日本学術会議さん 日弁連さん、何か声明 発せられましたでしょうか。今こそ 出番だと思うのですが、とんと聞こえてこないです。

 R4.4.3 産経新聞に、それを指摘された記事 2編が 出ていました。(R4.4.3 追記)

上は 小森義久さんの『あめりかノート』『経済至上主義が吹き飛んだ』より。下は 松井孝治
慶大教授さんの『「ウクライナ降伏論への疑問」~ただ「生きる」ということでなく』より。


 R4.4.6 産経新聞『正論』は、『他人事でないウクライナの悲哀』と題した 織田邦男 麗澤大学客員教授さんの論文でして、特にラストの結びが素晴らしかったので、そこのみですが、以下に転記します。
 ーーー専守防衛は本土防衛戦であり、多くの国民が傷つくことを前提としている。だから戦争は絶対に未然防止しなくればならない。そのためには相手国が脅威に思う強い存在であらねばならない。
 「危機を未然に防止する者は決して英雄になれない」と言われる。今、ゼレンスキー大統領は英雄になっている。だがわれわれには、英雄はいらない。「専守防衛」を「戦略守勢」に改め、合理的で強力な防衛力を構築し、戦争を未然に防止する。ウクライナ戦争がわれわれに与える貴重な教訓を見過ごしてはならない。

以上ですが、「危機を未然に防止する者は決して英雄になれない」・・・いいですねぇ。



                                  R4.4.4 撮影
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