百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

夜弦雅也さん著『高望の太刀』は、息もつかせない、近年 NO1 の  エンタメ小説ではないか と 思っています。 

2022-04-08 11:45:44 | 日記
 カタール・ワールドカップの 1次リーグ対戦相手が、 スペイン ドイツ コスタリカ or ニュージーランド に決定したことを受け、「死の組」だとかの 暗く悲観的なコメントが大勢を占めているのですが、オイラは大歓迎、これ以上 素晴らしい組み合わせはないっくらいに思っています。

考えてみて下さい。親善試合すら組んでもらえない、世界最強レベルの ドイツ スペインと真っ向勝負ができるのです。これ以上のシアワセ、ありますか?。おまけに 昔と違って、今や 日本選手は 当地のプロチームに溶け込み、大いに活躍しているのです。臆することなんか 何一つ ありゃぁしません。苦手な ブラジルが入ってないだけで、”大吉” と言えるのではないでしょうか。

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 夜弦雅也さん著『高望の太刀』という小説、この産経新聞記事を読んだことが、発端でして、

  

源氏が清和天皇さん(850~880)をルーツにしていることは、5,000円で買ったという オトンの書き込みのある、我が姓(かばね)も載っている 昭和52年発行 日本系譜出版界さん発行『新田一族の系譜』からも 知っていましたが、桓武天皇さん ( 781~806 ) の、400人ほどもおられる 曾孫のうちの お一人である 平高望さんが 武家としての平氏の祖であることは、まったく識りませんでした。

上右の写真は、A5サイズ 74mm厚 全2086ページの『新潮人名辞典』にある 高望さんに関する記事ですが、ちなみに本辞典に ”平” 姓は 86名(鎌倉時代以遠)掲載されていますが、最も古い人は、高望さんの叔父さんである 高棟さんが 文官として 出ているのみで、やはり、武人としては 高望さんが ”祖" のようであります。なお 彼の有名な 平将門さんは、氏の孫にあたると・・

おっとっと、重要なことを書き漏らしちゃいけません。この記事の最終行に『伊勢平氏』という呼称がありますが、これこそが 平清盛さんのルーツ。即ち 高望さんは、平安時代 隆盛を極めた、平氏一族の本源 なのであります。

さて、本小説を読んでの感想ですが、それは、メルカリさんで再販するに際し 認 (したた) めました、下記 商品説明 にて 代替したく 存じます。


   少しの使用感は否めませんが、ほぼ新本です。
   第13回 日経小説大賞受賞作品ですが、読んで納得、素晴らしいです。

   大昔 夢中で読んだ 五味川純平さんの「人間の条件」という小説に似た
   読後感を、以来 初めて味わえたような気がしています。

   次から次へと 襲い掛かる、思いも懸けない 非情で理不尽な仕打ち。
   あくまで 己の信じる 真っ当な生き方を貫く主人公、 高望さん。
   死ぬなよ! 負けるな!・・・ハラハラ ドキドキの連続 、、、

   でも、嘆かず 喚かず 希みを持って 読み進めて下さい。
   (まぁ、止めようなんて 思う方は 皆無でしょうが ・・・)
   ラストは 決して、悪いようには なってません。私は、
   涙がこぼれました。うれし涙と 感動の涙。

   それとですね、3名のヒロイン(女性の登場人物は このお三方のみです)、
   持ち場は 違っても、3者3様 揃いも揃って めっちゃめちゃ イイ女 ! ! ! 。
   登場場面 そうは無くとも、甘い薫りの お香のような存在感にて
   束の間の 癒されタイムかと・・・お楽しみいただければ。

   ところで、高望さんは 実在の人物、なのに この面白さって何 ???
   これだけは確か。これほどのエンターテイメント性に富んだ小説、
   50年に一冊 出るか否や・・・・・
   夜弦雅也さん、よくぞ 書いて下さいました。


オイラは、本当に このように思っています。皆様、どうぞ この本を お取りになって、スリル満点・極上のエンターティメントを お楽しみに なられませんでしょうか。




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