百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

この佇まいこそ 吾が憬れの栖 (すみか) なり ~ 京都 当尾 (とおの) 浄瑠璃寺さん R5.9.8 (金) 訪問記

2023-09-13 16:18:53 | 日記
 この佇まいに いっぺんに惹き付けられたのです。現世来世問わず、これこそが まさに理想の住処ではないかと。で 例によって長男に 青春18切符1回分 譲ってもらい、行って来たのです。
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芙蓉も百日紅も萩も 咲いてました。

毎月8日は、三重塔に鎮座されてる 秘仏 薬師如来坐像さまの 御開帳日でありますが、                      

この通り 中が真っ暗で、ご尊顔を拝顔できません。折角 この日を目掛け 来てるのですから、これはないでしょうよ と言いたいところです。(塔内は絶対写らないので撮影したものです)


 JR奈良線 大和路快速の終点『加茂駅』で下車。そこから1時間に1本のコミュニティバスで 、約30分 山地を巡れば目的地の『浄瑠璃寺』到着。片道400円。
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              この辺りを『当尾』(その昔は『小田原』とも)と呼ぶのだと
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今日が御開帳日である三重塔に坐される 重文 秘仏『薬師如来』さまのお姿は、こんなでして


で、何たって 当お寺さんの最大の眼目は、浄瑠璃寺さんが『九体寺 (くたいじ) 』さんと呼ばれる由縁、ご本堂に御座す 9体の国宝の『阿弥陀如来』さま。

                ↓ は、その真ん中に鎮座される『阿弥陀如来中尊』さま


オイラは今まで、阿弥陀如来さまは 観世音菩薩さまと違い 画一的で表情も乏しいため、興味の対象外と言っていい状態でした。しかし、こちらの『九体阿弥陀如来像』さまに対面させていただいて、それが すっかり覆りました。なんて人間味のある仏様なんだろう、そして 観音様よりか 数段 崇高で奥深い、すべて受け入れる、ふくよかな 慈愛に充ち満ちた まなざしを注いで下さっているではないか と気付いたのです。

 オイラは『九体阿弥陀如来像』さまと対面させていただいてるとき、今まで感じたことのない心地を感じております。 ”超” が幾つもつく 極上の 満ち足りた えもいわれぬ世界に侍ってる とでも申しましょうか、とにかく めちゃくちゃ気持ちが好いのです。

この心地は、そうですね、H29.5.27に 新国立美術館『草間彌生「わが永遠の魂」展』於、それはそれは広い展示会場の4面の壁一面に 無数 (?) に張り巡らされた作品群の只中に身を置いたときの、極楽世界にいるような あの感覚と、かなり似通っているような気がしております。

もう これは 完璧に 癖になりそう━━当然のことながら、こんな素晴らしい気分は 何回も何回も味わいたい━━このように思って行動するは、浅ましき欲望の範疇として取り扱われてしまうのでしょうか?。

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 なお、上掲の 仏様の写真は、事前に購入していた左の本と、本堂拝観時いただいた 右の本の中の写真を撮影させていただいたものです。

 < 追 伸 > R5.10.29 記
 この際です。中尊さま以外の すべての九体阿弥陀さま、すなわち 残る八体の阿弥陀如来さまの お顔写真を、左上の本からいただき、北側から順番に掲示するといたします。
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更に更に、オイラが 常日頃から再々 お目に掛かりたいと思う、愛しの 岩手県二戸市『天台寺』さんの重文『聖観音菩薩』さまにも ご登場いただくこととします。
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 2013.8.22ブログから転載⤴   2012.8.25『産経新聞』さん掲載写真を撮影⤴
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