百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

100q 残件消込録(2)【文芸春秋4月号記事2本】

2013-06-11 15:33:56 | 日記
 何事も無ければと気に掛かっていた 5月1日が、そして次の日も次の日も…ついに連休最終日も普段通りに過ぎ行き、草も木も鳥も虫も あらゆるイキモノタチの生命が、「今でしょ」ぞとばかり噴き出し溢れ返っているこの光景、「ああ、この季節の 何という輝きであることよ」と まるでハツモノに触れたが如く 津津(しんしん)肌に感じてはいるものの、腰椎の骨折からくる痛みに ウンウン喘ぎつつ開き直り臥せっていた昨年とは打って変わった あまりの心地よさ・気安さに 拍子抜けし、のほほんほわほわほのほのと、このままウツケ・マドロミの世界へと突入しかねない情緒であるも、それでも 大して持ち合わせているわけでない信念とか使命感とやらに、何回ともなく火を付け 燃やしすることで、途切れとぎれ 付け足し付け足し ああでもないこうでもなし と書き連ねているのでございまして、 

で ゴールデンウイーク前 リリース予定にして、もう何日も何日も前からアプローチ、そうこう・もたもたしているうちに 第一次雑草大戦への参戦も余儀なくされ、敵の斯も凄まじい攻勢に タジタジになりつつも 老体に鞭打ち 果敢に応戦、辛うじて しばしの小康を得たかに見えるこの日、再度こうして本稿編集画面と向き合っているテーマはです、3月末~4月始め頃でありましたか【産経新聞】毎土曜連載【花田紀凱(はなだかずよし)週刊誌ウオッチング】で、「この二つの記事は絶対に見落とすことなかれ」と指摘のあった記事についての顛末記でありまして、で実は、これがその対象の 雑誌とその中の記事2本 なんでありますが、

   

元【週間文春】編集長・現【月間WiLL】編集長の花田さんにそうに言われますと、何としても読みたいと思うは人情。でです、「ふたつの記事を読むだけなんで わざわざ買うこともないじゃろう」と 近くの図書館に行ったのですが、日頃 本は買って読むものとの観念の持ち主なだけに、長くもない記事に拘らず ちっとも集中して読み進められないため、「コピーできますか?」と尋ねれば「コピーも貸し出しもそうですが、次の号の5月号が発売されてからじゃないとダメなんですよ」と司書さん。仕方がないので その頃を見計らい行きましたが、同類項のケチな野郎がいるようで、当該本はモヌケノカラ。残ネーン無ネーンと もう 苦笑いするほかなし。「己の信念と違った行動を取るから こうなるんじゃ」「もう待てん」。斯くして いつも通りに中古本を 送料込み 619円也にて Amazonから取り寄せるに至った次第。

週刊誌とか雑誌の類(たぐい)の記事は、奥行とか幅とか底が浅いと感じられ、見出しほどのインパクトも ほとんどの場合 得られたことがありませんから、オイラは好きではないのです。まぁそうでなくちゃ 本格的にその事を論じた単行本が売れっこないので、あたり前で しゃーないことですが、それでも新たに分かったことが幾つかありましたので、それら情報を中心に 以下 記してみたいと思います。が、やってみて 本当に難儀しました。時系列的および論理的に辻褄が合うよう マトメル ということが 適わないのです。主犯格は オイラの愚鈍さ加減 でありましょうが、対談モノなので 当事者間の暗黙知でスルーしている事柄があって 読者である第三者に解りづらくなっている ということ?、でも文春の編集者が付いているのだから そんなことはないのか?・・・と、こんなことで 支離滅裂となるは必至の要点纏め、予防線を張っておきます。

まず「伝統的社会の叡智に学べ」でありますが、日本では 子供の教育方針として「嘘をつかない、盗みをしない、他人に迷惑をかけない」という徳目があって、オイラなんか これはもう世界中の人間に共通する 普遍的な人間としての価値判断の基本となる徳目と 何の疑いもなく信じていたのですが、【ジャレド・ダイアモンド】さんの言われるには、前2項にしても【十戒】にあっても 子供に求めるものとしたら特殊であって、とりわけ「他人に迷惑…」なんてことには まったく触れられることはない というのであります。これだけみましても 世界というところは げに恐ろしきところなり と感じざるを得ないのでありますが、逆に言いますと、日本は何んて倫理観の突出して進化している国だろう、ここにグローバルなオピニオンリーダーとなり得る素地があるのではないだろうかと思えたのであります。

次に本命と目していた「日本人の不思議な起源」に移りますが、2011-06-16 付けブログ「十三湖」の稿で書いておりますように、オイラは、わが祖先は、人類の発生地であるアフリカ中央地溝帯あたり→…→モンゴルあたり→樺太→北海道→青森十三湖あたりで相当期間定住→南下 といったルートを辿(たど)っているのではないかと、もう退化し使われなくなってしまっている 我が脳ミソに記されていたような気が 何となくしていることもあり、民族のルーツを探るといった記事には 取り立てて興味を唆(そそ)られるのでありますが、

で ここでちょっと脇道に入らせていただこうと思います。人間 大天才にしましても、大脳の 140億神経細胞の 14.5パーセントしか使われてはなくて、凡人にいたりましては たかだか 7.8パーセントに過ぎない と、相当 昔 読んだ【鎌田勝】さんの著された【リーダーになったらこの本】という本に書かれていたのですが、オイラは このことと、この大宇宙を覆う暗黒物質という概念、すなわち この宇宙空間を構成する物質のうち 現時点 確認できているものは 全体の4.9パーセントでしかなく、残りはまだ発見されてない 暗黒物質・暗黒エネルギーと名付けるほかないもの で覆われているということと、何か符号の一致を感ずるのであります。

生物、この極めて小さく限られた容積の生命体にあっては、おそらくは無駄なものは何一つ備えていないのではないかと思うのでして、人間の、85パーセント以上という大部分の使われていない大脳神経細胞も、現知見で捉えられていないだけであって、きっと生存のための何かしらの機能を発揮しているのではないかと、例えば暗黒物質の影響を無害化しているのではないだろうかとか、臨終の際 動いているのではないだろうかとか 想像を巡らしておりますのですが…

話を元に戻します。それでは 以下に、上記記事に書かれていましたことを掻い摘んで列記いたします。 
・1980年代から母親からしか遺伝しない ミトコンドリアDNA の、2000年代になって父親から息子のみ引き継がれる Y染色体 の分析が可能となり、どんどん新たなことが分かってきた
・ヨーロッパ人のミトコンドリアDNAの系統は10ぐらいだが、日本人は20系統ぐらいあり 非常に多様性がある
・日本人は 3割ぐらいの人が Y遺伝子の Dというタイプを持つが、これは日本人以外には見当たらない 
・15~20万年前、約1万人の人間がアフリカを後にした
・日本に この 4ルートで渡ってきた         
・旧石器時代、どのような人類が日本列島にいたのか分かっていないが
・縄文時代の直前までは 千島ルートも樺太ルートも本土と陸続きであった
・地球が寒冷化した約2万年前は海面が今よりマイナス120~130メートルにつき朝鮮半島ルート対馬海峡は信濃川ほどの幅でしかない
・メインルートは朝鮮半島ルートで、旧石器時代から互いに行き来していたのは確実
・15000年~3000年前にかけ、土器を使う縄文人が日本列島に辿り着いた
・縄文人の特徴は、眉間が突き出し 鼻のつけ根が深く凹み 鼻が高く 眼窩(がんか)は四角張っており、いわゆる「彫りの深い顔立ち」で、ピーク時には 26万人いたが 縄文晩期には 8万人 
・縄文人の DNA の特徴である Y遺伝子の Dというタイプは 現列島人の 3割ほどが持っている
・3000年ほど前から、縄文人より 面長で鼻が低い 眼窩が丸い 歯が大きい弥生人が、朝鮮半島から 大量に渡って来た
・この弥生人は 60万人ぐらいか
・縄文時代でも稲作はあったので、縄文は狩猟採集・弥生は稲作というように単純に分けきれない
・縄文人は力ずくで制圧されてはいない。だとしたら日本語と韓国語は もっと共通点があるはず
・日本では 男の人が平等に Y遺伝子を残せているということは、征服者はやってこなかったということ
・やってきたのは 大陸では 負け犬 だった人たちではないか
・7世紀になると 半島の百済という国が滅亡、更に大量の難民が日本に流入
・中世以降も 人の流入は相当数 あったが、いずれの場合も 日本列島の中では穏やかな融合が為された
・天皇家をはじめ日本では 狭い範囲の内婚が多くを占めたため、世界でも希な DNAの多様性を確保している国となったのではないか
・南米の国々は、スペインとか西ユーラシア由来の DNAを持つ人がほとんどである
・日本の支配層は、幕末で堂上公家(昇殿を許された公家)が 140足らず、大名家が 280の 合わせて420家しかなく、この420家の人々の顔が あまりによく似ている

いやはや もうたいへんでありました、このブログを上梓するのが。だらだらだらだら 訳の分からないブログとなってしまいましたが、一ヶ月以上 溜りに溜まった宿便(ウンチ)が やっと出たという感じです。これで 次回からのブログが トントン 流れればいいのですが…。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【長嶋】さん【松井】さん万... | トップ | 美しき人たちよ(2)【【神野美... »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事