石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

東京新聞「こちら特報部」が伝えた石木ダム

2012年11月25日 | 報道

昨朝、埼玉の友人からFAXで新聞記事が送られてきました。

何だろうと思って見たら・・・

東京新聞の「こちら特報部」の記事で、そこに石木ダムのことが書かれていたのです。

 

地図や写真入りで石木ダム問題が大きく取り上げられています。

半世紀に及ぶ反対運動を続ける住民の思い(ふるさとの豊かな自然を守りたい)、

県の主張(川棚川の治水には石木ダムが必要)、

それに反論する科学者(ダムの有無にかかわらず洪水はおきる、堤防などの対策をすべき)、

佐世保市の主張(安定的に取水できる水源が足りない)、

市民の反論(人口減少に伴い、水需要は減っている)、

などの意見を公平に紹介し、

それでも県がダム建設に突っ走るのはなぜか」と問いかけています。

それに対し、水源連の嶋津暉之共同代表は、こう答えています。

 

補助ダム事業は、国交省官僚の地方支配の『くさび』だ。

脱ダムの方針をひっくり返してでも公共事業を続けたいのだろう。

 

それを受けて、林記者は、こう書いています。

 

事業主体こそ地方だが、治水のための事業費の半額を国交相が負担するほか、

地方負担分の一部も地方交付税で埋め合わせる。

官僚が補助金の金づるを握り、一方、公共事業が欲しい地方とが組む構図だ。

 

と、その腐れ縁のカラクリを見事に説明しています。

 

隣のページには、山形県の最上小国川ダムについての解説と、

民主党政権は努力はしたが、政治主導する知力も覚悟も欠いていたこと、

大震災を契機に、野放図な公共事業のばらまきが息を吹き返しつつあること、

政権奪回を目指す自民党は、今後十年間で200兆円をダムや道路に投じようとしていること、

それに対し、法政大の五十嵐教授は、

無駄なダムや道路を造り続ける、その先に待ち構えているのは、悲惨な財政破綻です

と警鐘を鳴らしていることなどが書かれていました。

 

デスクメモには、

ダムは新しく造るどころか、海外では壊す時代に入っている。

人口減や節水家電で水が余り、巨費の割に治水効果も低い。

一方で、どれほどの生態系を破壊してきたものか。

と書かれ、最後に、

もう、コンクリートの壁は要らない

と、きっぱり。

 

こんな骨太の報道がもっと増えると嬉しいな~ 

 


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