石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

「科学者の会」の公開討論会申し入れを門前払いし、覚書もかってに無効とする長崎県

2013年11月11日 | 活動

全国集会から3日目、最終日。

全国から集まった支援者を中心に、長崎県へ申し入れに行きました。

案内されたのは、この建物。

長崎県の石木ダム問題を真剣に考え心配している科学者や専門家、市民研究家の皆さんを、

この古くてシミだらけの建物に案内するなんて…。

 

これまでも、推進派の市民団体は知事室などに通すけど、

私たち反対派市民団体は、申し入れのたびに本庁舎から離れた古い建物に案内されました。

(議員を通してセッティングして頂いた前回だけは、議員応接室でしたが)

だからある程度予測はしていたものの、

しかしそれにしても、今回は、過去最悪のオモテナシでした。

 

しかもこの狭さ。

テーブルを横に2つ並べるといっぱいの部屋で、申し入れ参加者の半分以上は立ったまま見守ることに。

ま、そのくらいどうってことはありません。

何しろたった30分しか時間を与えられていないので。

 

まず初めに、「やめさせよう石木ダム建設!全国集会」実行委員長より、

「やめさせよう石木ダム建設!全国集会」宣言書 を手渡し、

続いて、「ダム検証のあり方を問う科学者の会」の今本博健共同代表から、

「石木ダムの再考を求める要請書」が手渡されました。

 

今本共同代表は、

佐世保市は人口減少などで水需要は減っている。

 本当に石木ダムが必要か、科学者として、公開の場で議論したい」と、

公開討論会の開催を真摯に訴えられましたが、

対応した川内企画監は、きっぱり、そのつもりはないと撥ね付けました。

http://www2.nbc-nagasaki.co.jp/houdou/index.php?itemid=16712

 

また、水源連のメンバーは、昭和47年、県が川原郷、岩屋郷、木場郷の住民と取り交わした

石木川の河川開発調査に関する覚書 を提示して、

県はこれに違反しているではないか

と見解を求めました

 

川内企画監は、

「それは当時の知事の心情的なものであって、法的な拘束力はない

「当時は岩屋郷、木場郷と共に交わした覚書で、

その後2つの郷の住民は理解を示したので、覚書の効力は失われている」

などと答えました。

 

(実際には、「この覚書を誠意履行するための合意の証として、

本書5通を作成し各々その1通を保有するものとする」と書かれており、

県知事、3つの郷の総代、立会人として川棚町長のそれぞれが持っているわけです。

たとえ、他の2つの郷の住民が皆県の計画を受け入れて、その覚書を破棄しても、

川原郷と県の約束は生きており、立会人の川棚町も、その役目は終わっていないはず)

 

企画監の答えに、皆、唖然!

長崎県って、そんなにいい加減な県なの?

覚書が、知事の心情?

知事が変われば、効力は無くなる?

そんなんじゃ、長崎とは何の約束もできない、信用できない県だって思われるよ!

いいの?

それは貴方個人の見解でしょ?

など騒然としましたが、

彼は、冷静に、

「いいえ、これは県としての見解です」と言いました。

 

県民として本当に恥ずかしいことですが、これが長崎県の実態です。。