全国集会から3日目、最終日。
全国から集まった支援者を中心に、長崎県へ申し入れに行きました。
案内されたのは、この建物。
長崎県の石木ダム問題を真剣に考え心配している科学者や専門家、市民研究家の皆さんを、
この古くてシミだらけの建物に案内するなんて…。
これまでも、推進派の市民団体は知事室などに通すけど、
私たち反対派市民団体は、申し入れのたびに本庁舎から離れた古い建物に案内されました。
(議員を通してセッティングして頂いた前回だけは、議員応接室でしたが)
だからある程度予測はしていたものの、
しかしそれにしても、今回は、過去最悪のオモテナシでした。
しかもこの狭さ。
テーブルを横に2つ並べるといっぱいの部屋で、申し入れ参加者の半分以上は立ったまま見守ることに。
ま、そのくらいどうってことはありません。
何しろたった30分しか時間を与えられていないので。
まず初めに、「やめさせよう石木ダム建設!全国集会」実行委員長より、
「やめさせよう石木ダム建設!全国集会」宣言書 を手渡し、
続いて、「ダム検証のあり方を問う科学者の会」の今本博健共同代表から、
「石木ダムの再考を求める要請書」が手渡されました。
今本共同代表は、
「佐世保市は人口減少などで水需要は減っている。
本当に石木ダムが必要か、科学者として、公開の場で議論したい」と、
公開討論会の開催を真摯に訴えられましたが、
対応した川内企画監は、きっぱり、そのつもりはないと撥ね付けました。
http://www2.nbc-nagasaki.co.jp/houdou/index.php?itemid=16712
また、水源連のメンバーは、昭和47年、県が川原郷、岩屋郷、木場郷の住民と取り交わした
石木川の河川開発調査に関する覚書 を提示して、
県はこれに違反しているではないか
と見解を求めました
川内企画監は、
「それは当時の知事の心情的なものであって、法的な拘束力はない」
「当時は岩屋郷、木場郷と共に交わした覚書で、
その後2つの郷の住民は理解を示したので、覚書の効力は失われている」
などと答えました。
(実際には、「この覚書を誠意履行するための合意の証として、
本書5通を作成し各々その1通を保有するものとする」と書かれており、
県知事、3つの郷の総代、立会人として川棚町長のそれぞれが持っているわけです。
たとえ、他の2つの郷の住民が皆県の計画を受け入れて、その覚書を破棄しても、
川原郷と県の約束は生きており、立会人の川棚町も、その役目は終わっていないはず)
企画監の答えに、皆、唖然!
長崎県って、そんなにいい加減な県なの?
覚書が、知事の心情?
知事が変われば、効力は無くなる?
そんなんじゃ、長崎とは何の約束もできない、信用できない県だって思われるよ!
いいの?
それは貴方個人の見解でしょ?
など騒然としましたが、
彼は、冷静に、
「いいえ、これは県としての見解です」と言いました。
県民として本当に恥ずかしいことですが、これが長崎県の実態です。。