私の密かな楽しみは、主人と娘の入浴中の会話を台所で聞くことだ。
ベビーバスを卒業以後、ふたりはほとんど一緒に入っている。
歌ったり、アヒル隊長で遊んだりしている様子が伝わってきて、
なんとも微笑ましい。
それがここ数日、娘の泣き叫ぶ声しか聞こえてこない。
「最近、風呂をすごく嫌がって、大泣きなんだよ。なんでかなあ?」
その疑問にお答えしよう。
いつも主人が仕事から帰ってくると、娘はべったりくっついて離れない。
すでに私と風呂を済ませた後でも、主人が入浴中だと気付くと、
「とーとぉ」と甘えた声を出しながら、私のこと忘れてるよぉ~ってな具合に
浴室のドアをノックする。
先日も主人の返事を期待して、娘はドアをノックした。
「とーとぉ」コンコンコン!
「…ごぉおおおおおおお~…」
野太い声が返ってきた。
主人お得意の動物鳴きまねシリーズ、ライオンの巻である。
ぶっとい低音が風呂場の音響効果で、まさに本物だ。
「ごぉおおおおおお~ごっ!ごっ!ごっ!」
さらに、バシィ!っと浴室のドアのすりガラスを、大きな手が叩いた。
いきなり現れたライオンに、娘は大パニック。
ぎゃーっと叫びながらカーテンの後ろや布団の中やらに潜り込み、
「がお!がお!」と泣き叫んだ。
実は娘は、先日動物園でライオンがほえながら、
大きな手でバシッとオリを叩く姿を目の前で見てから、
ライオンがとっても怖くなってしまったのだ。
「ライオンなんて動物園にしかいないから、大丈夫よ…」
となだめたいところだが、これは大人の発想である。
娘は近所のシェルティーを見て、「がお」と言う。
毛の感じがライオンに見えるっちゃあ見える。
いつも散歩中に出会う、お利口なゴールデンレトリバーは「くま」、
ごみ捨て場に描かれているアライグマは「ぱんだ」だ。
娘の生きる世界には、ライオンもクマもパンダも、垣根なく共存している。
だから、いつライオンがやってきても不思議ではないのだ。
その日から、主人が風呂に誘うと、娘は私の後ろに隠れ、
「がお…」
とつぶやくようになってしまった。
そういうわけで、最近娘が風呂を嫌がるのは、風呂場にライオンが出るからだ。
以上、SMAPの「らいおんハート」とは、何の関係もないお話でございました。
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