宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
南房総、鴨川の日々の生活から最新情報を掲載しています。

東南アジアツアー:タイランド編~パヤカチェンマイオープニングイベントの巻

2012-03-12 | 
ついにパヤカチェンマイ店オープニングの日がやって来ました!


看板も完成。


開店するとお店は大盛況!


夕方、ライブを楽しみにお客さん達が続々と集まって来ます。3日間のライブイベントには、日本のオルタナ系ミュージシャンが、次々と登場。


一番手「かむあそうトライブス」の演奏で、ライブペインティングもスタート。
「かむあそうトライブス」は中部地方で話題沸騰中のアコースティックレゲエバンド。今年のコヅカ・アートフェスティバルにも来てもらう予定です。


知久寿焼さん。


そしてもちろん、「モーフの旅」。モーフとは彼らのセカンドアルバムにあたる絵本CDを現在制作中!ご期待下さい!


ラビラビ。ピコのパヤカチェンマイ仕様ドラムセットに注目。日本から持って来た(!)ウォーターボトルに、チェンマイで買ったバスドラ、そしてこのセット用に僕がペイントを施したピコがパヤカ敷地内で見つけた水道ポンプのカバー。


ラビラビの演奏の盛り上がりっぷりはこちらの動画でご覧下さい。


3日間、演奏の間はず~と描きっぱなしでした。


3日間のライブペインティングで完成した大作。実はこれはここに元々設置してあった古い看板をリメイク。パヤカチェンマイにこのままずっと展示されます。モチーフは事前にトールさんと相談して、お店のテーマとリンクした絵になっています。


1日目のライブで描いた朝。太陽と、海と、動物たち。


2日目に描いた夜。月と、星と、水晶。



3日目に描いたのは、朝と夜の間に広がる大地と虹、そして僕等の暮らすシャンバラ。

この3日に渡るオープニングイベントは、ミュージシャン達のサイトにもupされていますので、そちらもご覧下さい。

パヤカブログ
http://payakablog.exblog.jp/14769587/

モーフの旅ブログ
http://ryuji510.exblog.jp/15481548/

rabirabiブログ
http://nawafumi.jugem.jp/?eid=135

かむあそうトライブスブログ
http://peace-man13.jugem.jp/?eid=330

そんな感じで、7回に渡った東南アジアツアー報告を、この辺で終了させてもらいます。帰国して10日以上経ってもまだ身体の中にアジアの暖かい風を感じる程、濃い体験満載の日々でしたが、モーフの旅風に言えばそろそろ「さぁ、次の旅に出発だ~!」と言う訳で、まだ寒さの残る日本の春に着地しようと思います。
きっとまた時空を共有できる日が来るであろうことを夢見、各地でお世話になった多くの方に大きな感謝を捧げさせてください。
ありがとうございました! teremakasi ! koppun kah !



東南アジアツアー:タイランド編~パヤカチェンマイ オープンに向けて....の巻

2012-03-10 | 
パヤカチェンマイでは浜松からスタッフのほとんどが集結し、築100年位の建物を改造して、オープンに向けての準備が着々と進んでいました。


窓の格子を虹色にぬったり、ポップを作ったり、ペインティング作業をする女性スタッフ陣。


到着したときはちょうど店内の壁は全てペンキがぬり終わっていたので、早速壁画制作開始。


外ではタイの大工さんと男性スタッフの混成チームで、ステージ作り。
パヤカチェンマイには約2週間逗留しましたが、その間にオープンまでの店内の造作はもとより、ステージが出来上がり、そのまわりに木が植樹され、芝生が敷き詰められ、シャワールームが増築され.....、とオープン後も変化が止まることはありませんでした。僕もそのエネルギーの流れに乗って、店内に壁画を描き、窓や扉をペイントし、旅の間に描いた絵を展示し、3日間のライブペインティングで大きな絵を仕上げ、帰る直前にチェンマイ用Tシャツの図案を描き上げました。

浜松のパヤカも訪れる度に増改築がなされていていつも驚かされますが、パヤカトールさんのクリエイティビティはここでもとどまることを知らず、日々圧倒的でした。お店のオーナー、ミュージシャン、服飾デザイナー、と多彩な顔をもつトールさんですが、そのどれにも収まっていない彼の個性は、まさにアーティストと呼ぶ以外にないと思います。またスタッフ全員がイメージを共有し、より良い物を創り上げていく空気は、参加していて本当に楽しいです。


藤の絨毯が敷かれ、廃材で棚が作られ....。


パヤカの象徴「麻の葉紋」に、今回初登場の「麻の葉唐草」。


バリで作ったバティック1作目は、結局ここのカフェコーナーに設置されることに.....。


窓を開け締めすると種が発芽する様になっています。


商品もならび、入り口のドアの絵も出来上がり、後はオープンを待つばかり。



東南アジアツアー:タイランド編~シャンバラまつり2012の巻

2012-03-08 | 
10日間のバリ滞在を終え空君は帰国、そして僕はタイ北部のチェンマイへ。
チェンマイでの目的はシャンバラまつり2012とパヤカチェンマイ店オープニングへの参加。夜遅くチェンマイ空港に到着後、フライヤーをたよりにソンテオに乗ってパヤカへ到着すると、見知ったパヤカスタッフ達が出迎えてくれて、ほっと一安心。翌日より店内の壁画制作に取りかかり数日を過ごしますが、まずはこの世の楽園、シャンバラまつりの様子から.....。


僕が到着した翌日にはモーフの旅のRyujiも合流して総勢13名のパヤカ御一行。2台のソンテオに分乗して会場を目指します。


会場に沈む夕日。この時期行われている焼き畑の影響らしく、空がもやっていて朝日、夕日が幻想的でした。


毎晩行われるステージと、その後にそびえる聖山チェンダオ山。この山の気がいつも会場全体を包み込んでいます。


バリで作ったバティックを飾ったテントサイトで極楽の日々。


オーストラリアからの飛行機が遅れるというアクシデントにも関わらず、到着直後演奏を披露するRabiRabi。国境を越えてここでも大人気!


モーフの旅の演奏でライブペインティング。今年の滞在は3日間と短かったけれど3枚のライブペインティングを行いました。


ライブペインティング3枚目に描いた絵。

今年は2回目の参加で場所も人も馴染んだせいでかなりゆるゆるに過ごし、旧友トロンさんとの再会など結構特筆することもあったはずなのにあまり写真も撮っておらず、ここに載せた写真の何枚かも他のサイトから引っ張って来ました。

こちらのサイトでより沢山の写真が見れますので、まつりの雰囲気をお楽しみ下さい。

パヤカスタッフブログ
http://payakablog.exblog.jp/14762416/

モーフの旅・Ryujiのブログ
http://ryuji510.exblog.jp/15465032/

東南アジアツアー:バリ島編~祈りの造形の巻

2012-03-07 | 
僕等が訪れた時はちょうどガルンガンとクニンガンというお祭の間の時期で、これはちょうど日本のお盆のような期間でガルンガンが盆の入りクニンガンがお盆開けにあたり、ペンジョールという竹とヤシの葉でできた飾りが街中に立っていて見事でした。


街中に立っているペンジョール。日本のお盆飾りのような物で、これを目印に祖先の霊が家に帰って来るとのこと。


ペンジョールには祭壇が取り付けられていて、様々な供物が捧げられています。


こちらはお寺で見た供物。


バリでは朝、女の人達が家のあちらこちらに供物を捧げお祈りを捧げる姿を目にします。それらのほとんどがヤシの葉やバナナの葉や花と食べ物でできていて、お寺はもとより、民家の入り口、門の前、街中の歩道に至るまでありとあらゆる所に供物が置かれます。僕等の泊っていたバンガローにも宿の奥さんや娘さんが朝早く供物を置いていく日が度々ありました。その時々によってお線香を置いたり、お米を撒いたり、水を撒いたり、置く物や作法が違い、きっとひとつひとつ意味があるのでしょう。一番簡素な物はバナナの葉を5cm四方くらいに切った物の上に餅米が乗っていて、これは悪霊、悪魔の類い対しての供物で、まず悪い神様に捧げ物をしてから良い神様に捧げ物をする、という作法も興味深かったです。
毎日夕方から夜半にかけて彼女達はこの供物を作り続けます。日々たくさんの供物を作る様子は感嘆の一言で、信仰心に基づくこの果てしない手作業の日常性が、この島の圧倒的な手工業の原動力なのではないかと感じてしまいます。

街中で見かけた、美しい祈りの造形の数々をご覧下さい。




















東南アジアツアー:バリ島編~風景と石像の巻

2012-03-06 | 
滞在中のほとんどがバティック工房と宿を往復する毎日でしたが、enishiの中村familyとの再会も果たしたし、クミさんの旦那様ウィーディアさんの運転で、制作の合間の一日に遺跡や高原地帯を訪ねたりと、しっかり観光も楽しみました。


標高1717mのバトゥール山を望む外輪山の上にたつレストランで、豪華なインドネシアンビュッフェを堪能する私達。バトゥール山は巨大なカルデラを有する活火山。いつも雲をかぶっていて、山頂が望めるのは珍しいそうです。右側に見えるのはカルデラ湖。


バリ最大の遺跡、グヌン・カウイ。岩山を彫り貫いて作られたその規模に圧倒されます。


ウブドとキンタマーニの間にあるコーヒー園から望む棚田の風景。まるでバリ絵画そのもの。


ウブド市街地にあるモンキーフォレストにて。ウブドは観光客ごった返す街だけれど、それと共存するジャングルの様相が、何とも不思議な光景で異国情緒あふれています。


そして異国情緒をより強めているのが、街中のいたるところで見る事のできる石像の存在。昔はお寺や裕福な家にしかなかったそうですが、今はゲストハウスの入り口や街道沿いにも設置されていて、その姿もヒンドゥー神話の登場人物から、動物、はては妖怪のような者まで多種多様。クオリティも目を見張る様な物から彫りかけの物まで様々で、はじめは数が多すぎてあまり着目していなかったのですが、慣れて来ると段々そのディティールが気になり始めたのでした。


聖なる泉の湧くお寺ティルタ・ウンプルで見た非常に精巧にできた石像。由緒あるお寺の石像はやはり見応えがあります。


モンキーフォレストにあるリアルな大トカゲ。


ヒンドゥー神話の王族かな?苔むし具合がいい感じ。


苔むしすぎて正体不明。


門の両脇に男女の石像が建っているのもよく見ました。


今回見た中でも最もインパクトのあった石像。何者?


ゲストハウスの入り口に置かれていた仏陀。バリでもタイでもヒンドゥー教と仏教はけっこう仲良し。



宮下昌也と巡る悠久の旅